deadmanの中で好きな曲は?というアンケートがあれば、
上位にくるであろう、「向日葵」が収録されたシングル。
評価の星五つをつけた理由は、「向日葵」も含めた、
全三曲がバンドイメージから乖離したものではなく、
deadman初心者〜上級者でも十分楽しめるリーズナブルなシングルだからである。
また、曲の雰囲気をより深める「雨」をキーワードに展開する歌詞世界も秀逸である。
「全ての者を愛し、救えるわけじゃない」
「非力、無力の絶望、贖罪」
「生の道である希望の方舟を捨て、無力な自分と死を選んでくれた恋人」
ダークという一言では片づけられない、弱さ、
不完全により生まれる「人間臭さ」を感じさせる世界観と、
ライヴバンドとして硬派なロックから、
湿度のあるバラードまで魅せてくれるdeadmanを聴覚を通して感じて欲しい。