代表曲を集めたベスト盤1枚目。重要な曲がズラリと並びますが、全体を通して聞くと、ストレートな押しの強い曲調が多くて、もう少し引きが欲しいような気もしますね、贅沢かな(^^;)。
頭から「恋のミルキーウェイ」、「いちごGO! GO!」、「OS NO YES」とノリのいい曲が続きます。「いちごGO! GO!」はアンセブ中1、2を争うヤバい歌詞(笑)。「OS NO YES」は元は駆け引きをテーマにしたひねった内容だったものを、土壇場で明るい歌詞に書き直したそうです。そのおかげか、ライブではここ1番で歌われる景気の良い曲になってますね。
「浮気してもええよ」は関西弁でアクが強い(^^;)が、ノリの良さと切なさが同居した独特の雰囲気。「気持ちとまらないない」は内容は恋心ノンストップ! なのにテンポは軽快なミドル。そんなとこに言葉と裏腹な逡巡が表現されているのかも?
「天罰!エンジェルラビィ」は全編ほとんど"キメ"で出来ているような曲で、ライブでは無茶苦茶盛り上がります、実際、聞いてすぐに覚えられる(^^;)。「Angelic Magic」はド派手なイントロと軽やかなメロディーの対照の妙。これも覚え易い曲で、ライブ受けが良い。こっちは逆に裏表のない真っ直ぐな感じがいいですね。
「おかしなオンナノコ」も何気にエロい歌(^^;)。更に、「ぽぽたん」は頭の「わたしイッちゃう!!」でのけぞります。いえその次に「勇気だして言っちゃう!!」と続くんですけどね。どちらも曲はホワホワでノリノリ。「みいたんの魔法でポン」は小池氏のニューウェーブ風な曲で、微妙にひねったメロディーなんですが、ミックス的にも、もう少し凝ると良い気が。
「Extentions」は"拡張子"のことだそうな。好きな人のことをファイルにするなら、ファイル名の後の拡張子は「.友情」か「.愛情」か。意味のわかる人なら、グッと来るはず。イントロのスペーシーな広がりが絶品。ラストの「こたえ」は「ぽぽたん」のエンディング曲ですが、歌詞はメッセージというか、アンセブ自身の"想い"を歌にしたような。「今のわたしはひとつの点でしかないけれど あなたをきっと愛した時に線になれたら」。草の根的な活動からリスナーを増やしていったアンセブだからこその、曲でしょう。