フォーマット | 色, ドルビー |
コントリビュータ | ブライアン・ヘンソン, マイケル・ケイン |
言語 | 日本語, 英語 |
稼働時間 | 1 時間 26 分 |
マペットの生みの親、故ジム・ヘンソンの息子ブライアンによる監督作品『マペットのクリスマス・キャロル』は、チャールズ・ディケンズの小説にもとづく映画である。ディケンズの名作『クリスマス・キャロル』は時代を越えて最も知られたクリスマス・ストーリーで、映画化の回数もことのほか多い。この作品でケチな老人スクルージを演じるのはマイケル・ケインだ。長年スクルージに悩まされながらも常に希望を捨てずにいる使用人ボブ・クラチット役は、カエルのカーミットが担当する。クラチット夫人に扮するのはブタのミス・ピギー。そのほか主要な役どころもマペットが演じており(ゴンゾが原作者ディケンズとして登場するなど、意外な配役もある)、かの陰気な原作が明るく賑やかな映画に仕上がっている。というより、とりあえず冒頭のシーンだけは明るい。はちゃめちゃなユーモアはすぐに、楽しい思い出として去っていく。そして物悲しい雰囲気のなか、過去・現在・未来のクリスマスの精霊が現れ、スクルージを彼自身の孤独で無意味な人生の旅へといざなう。マイケル・ケインのスクルージは素晴らしい。あらためて人生の意味について悟る老人を、実に見事に演じきった。また、本作品のためジム・ヘンソン工房によって特別にデザインされた3人の精霊も秀逸で、勘所をうまく押さえてある。型破りなユーモアと陰のある物語との取り合わせがちぐはぐで、原作の強烈な持ち味が薄まったとはいえ、子どもにも分かりやすく作り変えられており、親子で一緒に楽しめるファミリー向けの秀作となっている。(Sean Axmaker, Amazon.com)
製作総指揮: フランク・オズ 製作・監督: ブライアン・ヘンソン 原作: チャールズ・ディケンズ 出演: マイケル・ケイン
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
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