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結婚式のビデオカメラマンを仕事にしながら、シナリオライターを目指すヒロイン・チュニと、彼女の部屋に転がり込んできた兵役休暇中のチョルス。勘違いから始まった同居が、恋へと変わっていく。
ヒロインに自分を込めて描いたという監督のイ・ジョンヒャンは、本作の後、『おばあちゃんの家』も大ヒットさせた韓国映画界のホープ。主人公ふたりの、つかず離れずの関係が、リリカルな映像も盛り込んで描かれる。
部屋は散らかしっぱなし。洗濯や料理も苦手。新しい恋には妙に臆病など、チュニのキャラクター造形がリアルで、親近感が湧く。演じるシム・ウナは、キャラのわりには清楚で美し過ぎる気がしないでもないが。チョルス役イ・ソンジェは、ちょっととぼけた雰囲気ながら、女性の面倒をみることに喜びを見出す過程をナチュラルに体現。公開当時、男性が“男らしく”描かれる傾向が強かった韓国映画で、このキャラは斬新だった。チュニが憧れる年上男性役のアン・ソンギは、さすがにベテランの味。演技のアンサンブルがすばらしい。(斉藤博昭)
レビュー
監督・脚本: イ・ジョンヒャン 撮影: ジョ・ヨンギュ 音楽: キム・ヤンヒ/キム・ホデン 出演: シム・ウナ/イ・ソンジェ/アン・ソンギ/ソン・ソンミ 声の出演: 冬馬由美/小山力也/菅生隆之/小宮和枝
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)