日本からの世界初CD化で、久しぶりに凄いのが来ましたよ。Steve Kuhn(key)、Jon Christensen(ds)、Steve Swallow(el-b) のエレクトリック・バンドを従えたスウェーデンはオスロ出身 Karin Krog(vo) の74年作です。「Joy」「Cloud Line Blue」も同時CD化。
フュージョンというかレアグルーヴというか、このアルバムについて強引に例えれば「北極の Flora Purim」という感じです。少しエコーかかり気味の録音がヴォーカルの貫禄を一層引き立てる特異な雰囲気。
このアルバム、バックの Steve Kuhn トリオがまた決して伴奏に終わらず、良いバランスで前に打って出てます。そのおかげもあって多様化をみせる70年代ジャズ・ボーカルらしい傑作になっています。