全く知りませんでした。ありえないだろう、これ覚えてる人も少ないだろうにと思ってました。
アナログ盤は当時聞きまくってました。CDについては手元にないので演奏そのもののレヴューになります。
音色の選び方などにくせはあるものの、原曲の持つスペクタキュラーな味わいは逆にうまく引き出せていると思います。
「1812年」の特にコーダ部分のテンポの運び方は、生楽器の演奏版でも他にないくらいタメが効いています。
何よりモスクの鐘やキャノン砲といった効果音が、シンセならではのケレン味で迫ってきます。これは圧巻!
スネアの音なんか、ガトリング銃みたいだし。ある部分、原曲のオリジナル演奏を超えてるところもあります。
(デュトア盤を聞いたら肝心のコーダのところだけシンセでやっててがっかりした・・・意味がわからん・・・)
「胡桃割り人形」はちょっとおふざけ気味かという気もしなくもないですが、
見方を変えればよりキャッチーになったと言えるかもしれません。「トレパック」の馬のひずめ音は「RYDEEN」よりも
先ですし、「小序曲」のイントロの効果音はクリスマスの設定をよく活かしていると思います。とにかく聞いてて楽しい。
いずれも選曲の妙でした。
再発されないかなあ。2万越えはちと辛すぎる。