Amazonレビュー
2ndアルバム『a watercolor』が好調な中、今度は来るべき秋冬にぴったりのミニアルバムを…。とは思っても、「東京で登山の俺はまだ途中で野営(ビバーク)している」という意思表示がこのタイトル。なんともスネオ=渡辺健二らしい。分野はまるっきり違えども、解剖学者・養老孟司氏の「幸せとはいいことだが、一方では他人への理解が減ることだ」という言説を思い出してしまった。
ニヒリズムとひねくれギリギリの場所から、誰より腹にモノをためられない彼が、ロックでのみ鳴らせる何か。時にギャラガー兄弟をしのぐような素晴らしいメロディ(特にインディーズ時代の名曲大作「冬の翼」の大仰な美しさよ!)に本質的な王道っぷりを感じる。YUKIへの提供曲「コミュニケーション」も収録。(石角友香)
メディア掲載レビューほか
半年という短期インターバルを経ての、堂々のミニ・アルバム。生々しい感情を抱えつつ中庸でありつづけようとしている彼が、それでも派手に盛り上がり、かつ沈静着実に音を紡ぐベクトルをみつけたようだ。あとは、キャッチーなヒット・ナンバーが生まれれば何もいうことはない。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)