イギリスロンドンの郊外に住むタクシードライバーの家族とその周りの出来事を淡々と描いたドラマ。
東京の江戸川あたりの公団に住む家族にそのまま置き換えてもよいくらい心象表現が良くできている。
主人公とその子供たちの配役があまりに上手く出来ているので、ドキュメンタリーを見ているのかと
錯覚に陥るが、特典映像を見るとインタビューも素晴らしく、そうそうたる経歴の役者揃いであった。
普段のゆとりある休日の午後にでも鑑賞すると☆5になったかも知れない。残念ながら、正月元旦に
観てしまったが、年の初めに見るには、あまりに暗くシリアスすぎて、ひとつ☆が欠けてしまった。
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人生は、時々晴れ [DVD]
¥6,067 ¥6,067 税込
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フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | マイク・リー, ティモシー・スポール, レスリー・マンヴィル |
稼働時間 | 2 時間 8 分 |
商品の説明
Amazonより
タクシー運転手のフィル(ティモシー・スポーン)ら、サウスロンドンの集合住宅で暮らす3組の家族は、皆がそれぞれの事情を抱え、孤独な想いを拭えないままでいた。そんな中、フィルは突然海を見に行こうと思い立つが、ちょうどそのころ自分に反抗的だった息子のローリーが心臓発作で倒れてしまい……。
『秘密と嘘』『ネイキッド』などで知られる名匠マイク・リー監督が、それぞれの家族の愛の喪失と再生を通して、人生の深みを静かに、そして繊細に描出していく人間ドラマの秀作。彼の映画作劇の常として、今回も事前に脚本は用意せず、俳優の即興演技からリアルなテイストを生み出しており、まさに邦題さながら、人生はいつも晴れの日ばかりではなく、しかし雨ばかりではないことを訴えている。(的田也寸志)
レビュー
監督・脚本: マイク・リー 撮影: ディック・ポープ 編集: レスリー・ウォーカー 出演: ティモシー・スポール/レスリー・マンヴィル/アリソン・ガーランド/ジェイムズ・コーデン
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4527427651999
- 監督 : マイク・リー
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間 8 分
- 発売日 : 2003/12/26
- 出演 : ティモシー・スポール, レスリー・マンヴィル
- 販売元 : ショウゲート
- ASIN : B0000TC7QG
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 71,424位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 6,523位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この映画がなければ、私の映画への興味はゼロに近いものだったはず。まさに「all or nothing 」今ではお守り的存在の作品。部屋にこの映画があるだけで安心する。
2004年3月28日に日本でレビュー済み
Life sucks とはこの人たちのためにある言葉なのだ。私なんかが軽々しく吐くべきでない。というようなことを痛感させてくれる。
貧乏で醜くてどうしようもなくダメなイギリス人集団の、どうにもならないしみったれた毎日を延々と見ている感じ、ってそれがいつものマイク・リーか。
貧乏で醜くてどうしようもなくダメなイギリス人集団の、どうにもならないしみったれた毎日を延々と見ている感じ、ってそれがいつものマイク・リーか。
2010年2月25日に日本でレビュー済み
当たり前のことだが、知的でアーチストぽく、感じの良さそうな俳優が映画の中ではものすごく地味で性格が悪そうに見えることの落差をこの映画の本編とインタヴューで特に感じた。山田洋次の映画でもスターが庶民の姿を見せるが(マイク・リーはなぜスターを使わないかインタヴューで最初に聞かれていた)。主演のタクシーの運転手が唐突に時々厭世的な格言風のセリフを良い、フランス人の芸術家を現場に送ったあと、海を見に行くが、故郷を思ってか、人生を振り返ってかと思ったら、奥さんの愛を感じられなくなったことを嘆いていたのだね。
大変地味な映画だが、思わず最後まで引き込まれる。『秘密と嘘』や『ヴェラ・ドレイク』のような意外な展開やエピソードはなかったが、思わず人生や家族や友情等々を感じさせる優れた映画だと思う。
大変地味な映画だが、思わず最後まで引き込まれる。『秘密と嘘』や『ヴェラ・ドレイク』のような意外な展開やエピソードはなかったが、思わず人生や家族や友情等々を感じさせる優れた映画だと思う。
2005年5月30日に日本でレビュー済み
これはあちらのお話だから・・・そういう風にこの映画を捉えられる人は幸せだと思う。
「生活に疲れる」という事が、どういう事なのかを描いた秀作。
「貧困が問題じゃないんじゃないの?」「知性があれば」「愛があれば」・・・そんな風に思える人も又幸せだろう。
決して、見て「心地の良い」映画ではない。でも、1年に1本位は、こういう映画を人は見るべきだ。
生活に疲れるという事は、「言葉を失う」という事。言葉を失った肉体は、動物のように存在するという事。
「自尊心」は「生活」の中で、どう消費されていくのか。
それを見る為だけにでも、見てください。一見ハッピーエンドのように見えて、実は全く救いのない未来(長女の表情に注目)、半開きの主人公の口元にも、注目。
「生活に疲れる」という事が、どういう事なのかを描いた秀作。
「貧困が問題じゃないんじゃないの?」「知性があれば」「愛があれば」・・・そんな風に思える人も又幸せだろう。
決して、見て「心地の良い」映画ではない。でも、1年に1本位は、こういう映画を人は見るべきだ。
生活に疲れるという事は、「言葉を失う」という事。言葉を失った肉体は、動物のように存在するという事。
「自尊心」は「生活」の中で、どう消費されていくのか。
それを見る為だけにでも、見てください。一見ハッピーエンドのように見えて、実は全く救いのない未来(長女の表情に注目)、半開きの主人公の口元にも、注目。
2007年1月6日に日本でレビュー済み
この作品の監督は、物語の構造をよく理解している。結局、1つの作品が伝えられるメッセージは1つが限界だ。もちろん、そのメッセージは様々な角度によって様々なとらえ方ができるものではあるが。
この監督は、それをよく自覚した上で非常に潔く、その1つのメッセージを伝えることに全力を費やしている。それによってこの作品は心に残る名作となり得ていると思う。
きっと、この作品を途中までみて「つまらなかった」と思う方はたくさんいると思う。でも、それは当たり前のことなんだ。この人は最後の15分間に「人生の、時々の晴れ」を表現しているのだから。だから、是非この作品を最後まで、観てもらいたい。
この監督は、それをよく自覚した上で非常に潔く、その1つのメッセージを伝えることに全力を費やしている。それによってこの作品は心に残る名作となり得ていると思う。
きっと、この作品を途中までみて「つまらなかった」と思う方はたくさんいると思う。でも、それは当たり前のことなんだ。この人は最後の15分間に「人生の、時々の晴れ」を表現しているのだから。だから、是非この作品を最後まで、観てもらいたい。
2017年5月25日に日本でレビュー済み
『人生は、時々晴れ』(マイク・リー)
ロンドンの郊外の集合住宅で暮らす3家族の事情をさり気なく描くところから始まる。英国の豊かではない人々の家庭の内情が同時に3つも見せられると、これらの人々の社会のなかでの厚みを再確認させられる。(イギリスにいまだに階級社会が残っているようで何かヤルセナさを感じた)。そして日本でも経済的豊かさが、家族が継承されていくにしたがい、教育格差を拡大させ、将来歩んで行く限界を、これら親と子の姿を見ながら想像させられた。
ストーリーの中心となる一家族をとおして、この映画で感じたことを綴っていきます。
フィル(父)、ペニー(妻)、レイチェル(長女)、ローリー(長男)の家族を見つめるカメラの眼は『怠惰』をイメージさせる“デブ”だ。ペニーを除く3人の“デブ”の姿は、“美しく”、“カッコイイ”ことに憧れその選別眼を無意識に刷り込まれた私たちに、『怠惰』で『醜い』ものというフィルターを被せて彼らを見せてくる。
息子のローリーはまさにそれを具体的、典型的に演じている。3人とは対照的な小柄な母ペニーが唯一質素で堅実な母親であるかのような印象をもって、映画を見始めるのだが、最後にはこの家族の姿が全く違ったものに映っていることになるはずだ。
マイク・リー監督は“家族の内面”を描くことには卓越している。おそらくその対象は“家族”に向けられなくとも発揮できるとは思うのだが、彼の作品は“家族”を中心に据えたものが多い。それは彼が“家族の絆”への尋常ではない思いがあるのではないかと思わせてくる。
役者の演技も見事で、演技という表現を超えて迫ってくる各役者の表情は、ぐいぐい私を引きずり込んでいく。(太っていて表情の読み取りにくいレイチェルやローリーと表情豊かなペニーの対比も効果的だった)
観終わったあとに不思議ないことに気がついた。自分のなかでのレイチェル(アリソン・ガーランド)のイメージが全く変わっていたことだ。はじめに彼女を目にした時のイメージが、ストーリーの進行のなかで発せられる数少ない言葉や、振る舞いをとおして徐々に変わっていき、最後の病院のベッドの横で弟ローリーに付き添っていたとときの彼女はまったく別の存在になっていた。
日常でもこういうこたは経験しているはずだけど、時間の経過が長すぎることや、経過したことを“他人の印象”に焦点をあてて振り返ることは少ないので、人が自分のなかでどう変化したかは特定な人に限られてしまう(恋人とか、結婚詐欺師とか)のだろう。「何か偏見をもって人を見るなよ」というメッセージも届いてくる。
けっして、明るい未来だけを想像させるものではないけど、幸せというものの“芯”を見つめさせてくれる映画です。
2017/05/23
ロンドンの郊外の集合住宅で暮らす3家族の事情をさり気なく描くところから始まる。英国の豊かではない人々の家庭の内情が同時に3つも見せられると、これらの人々の社会のなかでの厚みを再確認させられる。(イギリスにいまだに階級社会が残っているようで何かヤルセナさを感じた)。そして日本でも経済的豊かさが、家族が継承されていくにしたがい、教育格差を拡大させ、将来歩んで行く限界を、これら親と子の姿を見ながら想像させられた。
ストーリーの中心となる一家族をとおして、この映画で感じたことを綴っていきます。
フィル(父)、ペニー(妻)、レイチェル(長女)、ローリー(長男)の家族を見つめるカメラの眼は『怠惰』をイメージさせる“デブ”だ。ペニーを除く3人の“デブ”の姿は、“美しく”、“カッコイイ”ことに憧れその選別眼を無意識に刷り込まれた私たちに、『怠惰』で『醜い』ものというフィルターを被せて彼らを見せてくる。
息子のローリーはまさにそれを具体的、典型的に演じている。3人とは対照的な小柄な母ペニーが唯一質素で堅実な母親であるかのような印象をもって、映画を見始めるのだが、最後にはこの家族の姿が全く違ったものに映っていることになるはずだ。
マイク・リー監督は“家族の内面”を描くことには卓越している。おそらくその対象は“家族”に向けられなくとも発揮できるとは思うのだが、彼の作品は“家族”を中心に据えたものが多い。それは彼が“家族の絆”への尋常ではない思いがあるのではないかと思わせてくる。
役者の演技も見事で、演技という表現を超えて迫ってくる各役者の表情は、ぐいぐい私を引きずり込んでいく。(太っていて表情の読み取りにくいレイチェルやローリーと表情豊かなペニーの対比も効果的だった)
観終わったあとに不思議ないことに気がついた。自分のなかでのレイチェル(アリソン・ガーランド)のイメージが全く変わっていたことだ。はじめに彼女を目にした時のイメージが、ストーリーの進行のなかで発せられる数少ない言葉や、振る舞いをとおして徐々に変わっていき、最後の病院のベッドの横で弟ローリーに付き添っていたとときの彼女はまったく別の存在になっていた。
日常でもこういうこたは経験しているはずだけど、時間の経過が長すぎることや、経過したことを“他人の印象”に焦点をあてて振り返ることは少ないので、人が自分のなかでどう変化したかは特定な人に限られてしまう(恋人とか、結婚詐欺師とか)のだろう。「何か偏見をもって人を見るなよ」というメッセージも届いてくる。
けっして、明るい未来だけを想像させるものではないけど、幸せというものの“芯”を見つめさせてくれる映画です。
2017/05/23
2004年1月7日に日本でレビュー済み
集合住宅に住む3つの家族。肥満一家がありの、母子家庭がありの、ていたらく一家がありの、とそれぞれに特徴があるのだけれど、どの家族にも共通しているのは、決して幸せではないところ。貧乏だったり、家族間で壁ができてたり、数ある家族映画や現代社会で既に見慣れた感のある、家族崩壊一歩手前といった状況なのだ。
親は子供を理解できず、子供は親に悪態をつく日々。そんなよくある家族映画の本作で、けれど特筆したいのは演出の妙。それぞれが「家族」を見直す、ありがちだけど感動のラストを待たずして、登場人物全員から家族への愛情が、ひしひしと伝わってくるのだ。彼らは決して表には出さないのだが、何故か感じる。たとえ喧嘩をしているシーンでも感じるのだ。そしてこれは、ありきたりな家族映画の中の一つである本作の中で、異彩を放っていた部分だ。いわば「家族は嫌い、もしくは苦手だけど、愛してる」の矛盾した精神。現実、僕もこれと全く同じ感情を、よく解からないまま家族に持っている。だから、本作を観ている間、それこそエンドロールになっても、感動するどころか、どんどん混乱してしまう。なぜ家族には「愛」があるのだろうか。血がつながっているからという理由じゃ納得できない。これって、一生解からないのでしょうか?
親は子供を理解できず、子供は親に悪態をつく日々。そんなよくある家族映画の本作で、けれど特筆したいのは演出の妙。それぞれが「家族」を見直す、ありがちだけど感動のラストを待たずして、登場人物全員から家族への愛情が、ひしひしと伝わってくるのだ。彼らは決して表には出さないのだが、何故か感じる。たとえ喧嘩をしているシーンでも感じるのだ。そしてこれは、ありきたりな家族映画の中の一つである本作の中で、異彩を放っていた部分だ。いわば「家族は嫌い、もしくは苦手だけど、愛してる」の矛盾した精神。現実、僕もこれと全く同じ感情を、よく解からないまま家族に持っている。だから、本作を観ている間、それこそエンドロールになっても、感動するどころか、どんどん混乱してしまう。なぜ家族には「愛」があるのだろうか。血がつながっているからという理由じゃ納得できない。これって、一生解からないのでしょうか?