84年6月、ハードスケジュールの楽旅の果てにたどり着いたドイツ東ベルリ
ン、くたくたに疲れたメンバーが追い込まれてかえって出色の演奏をしたとい
う(ライナーノーツより)。
菊池隆、早川岳晴、梅津和時、片山広明という線(旧・生活向上委員会オー
ケストラ→ドクトル梅津バンド)の色が濃くあらわれていて、この時期の日本
のジャズの一角を占めたひとつの潮流のストレートな好記録にもなっています。
井上敬三の録音も希少でしょう。
行進曲やブラスバンド(クレズマ)風の合奏と一転した会話風のソロの緩急が
楽しく、笑いがあります。