Amazonレビュー
大友良英ニュー・ジャズ・クインテットは、前作のライヴ盤で“ニュー・ジャズ”を肉体的に構築させ、ひとつの区切りをつけた。本作はそれをいったん解体し、再構築せずに混沌としたまま演奏してしまったような、暴力的かつ衝動的なプレイに終始している。調和せず整合感もなく、5人のメンバーがひたすらハードに突っ走るさまは、どうしようもなくスリリングだ。これまででもっともフリー・ジャズ色の濃い作品だろう。テナー・サックスの菊地成孔が在籍する最後の作品なので、これが次の方向性というわけではないだろうが、彼らの刹那的な底力を叩きつけたような傑作だ。(小山 守)
メディア掲載レビューほか
クラブ・ジャズ集団、デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデンのメンバー4人によるジャズ・バンド、ONJQのアルバム。 (C)RS