グランド・ソナタ
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曲目リスト
1 | グランド・ソナタ ト長調 作品37 |
2 | 瞑想曲 作品72-16 |
3 | ワルツ |
4 | ドゥムカ 作品59 |
5 | ワツル・スケルツォ 作品7 |
6 | 組曲「くるみ割り人形」より パ・ド・ドゥ ‾アンダンテ・マエストーソ 他、曲順等未定 |
7 | ノクターン 嬰ハ短調 作品19-4 [日本盤のみボーナス・トラック] |
8 | 組曲「くるみ割り人形」作品71aよりパ・ド・ドゥ~アンダンンテ・マエストーソ |
9 | グランド・ソナタ ト長調 作品37 |
商品の説明
Amazonレビュー
2002年の第12回チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門で、日本人として初、そして女性としても初の第1位を獲得した上原彩子。受賞から1年半、満を持してのデビューは、国内契約ではなく、EMIクラシックスによる日本人初めてのインターナショナル契約という鳴り物入りでのデビューCDとなった。一柳富美子の解説文にも書かれている通り、従来バッハから現代曲までカバーすることを要求される総合ピアノ・コンクールであるチャイ・コン・ピアノ部門の優勝者が、デビュー・アルバムを発表するときに、チャイコフスキーのピアノ・ソロ音楽を扱ったことは皆無であった。不思議な話だが、ピアニストにとって、管弦楽の作曲家チャイコフスキーのピアノ音楽は、元来さほど重要なレパートリーとはなりえなかったのである。
しかし、上原彩子は違った。幼い頃からモスクワ音楽院のゴルノスタエヴァ教授につき、ロシア音楽、特にチャイコフスキーとともに育った上原にとって、このアルバムの選曲は必然とも言えるものであった。ここには、オペラや交響曲、バレエ音楽の大作曲家チャイコフスキーが、喧騒からひとり離れてピアノに向かったときの、詩情と親密感あふれる音楽が詰め込まれている。前半は小品集。控えめで目立たず、素朴に語りかける、心優しい音楽ばかりだ。「ノクターン ヘ長調」のしみじみとした静寂感、「ノクターン 嬰ハ短調」の涙を誘う感傷など、どれも心の宝物にでもしておきたい逸品。前半最後の「くるみ割り人形」からの1曲も、小さい作品ながらスケールの大きさと熱いロマンティシズムを感じさせる。
後半は名作・第4交響曲や「白鳥の湖」などを次々生み出していった充実期にあたる1878年に作曲された「グランド・ソナタ」。従来ほとんど扱われてこなかったこの大作を、上原はみずみずしい感動で再現している。この巨大な4楽章形式のソナタは、ごってりと盛り込まれた音楽的素材の充実度、スケールある構成感、内容の濃さから言って、ゆうに交響曲に匹敵する作品であろう。第4楽章は、華麗な管弦楽を聴く者だれしもの脳裏に彷彿(ほうふつ)とさせる。ここでは上原もきらびやかなテクニックを全開させている。今後がますます楽しみな、傑出した若い才能の出現である。(林田直樹)
メディア掲載レビューほか
ピアニスト/上原彩子のデビュー・アルバム。チャイコフスキーの楽曲を演奏した2003年録音盤。 (C)RS
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- メーカー : EMIミュージック・ジャパン
- EAN : 4988006816886
- 時間 : 1 時間 12 分
- レーベル : EMIミュージック・ジャパン
- ASIN : B0000TCM2U
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 185,611位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 6,327位室内楽・器楽曲
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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チャイコフスキーのコンクールは ほかのコンクールのステップという評価もあるそうですが、
チャイコフスキーをよく知るピアニストの素敵なCDだと思いました。
2つ:量感あふれる聞きごたえのある演奏。
3つ:満を侍して出してきたこの1台と感じる程にピアノ自体が素晴らしい。
4つ:知り尽くした人が創りだしたのでしょう。ピアノのコンディションが最高。
5つ:難しいとされるピアノ録音なのにこれが見事な出来栄え。
+αは、演奏中にこぼれでるハミング。奏者とスタッフとの力作で思わず何度も繰り返し聞いてしまうそんなCDです。
ご本人の演奏も肩肘張らず、でも強弱のメリハリは効いていて非常に楽しいアルバムです。
個人的に気に入ったのはベタで恐縮ですが「くるみ割り人形」でしょうか。
近々、リサイタルを見に行く予定ですが非常に楽しみにさせてくれる、そんなアルバムです。
<追伸>
本日、上原さんのソロリサイタルを拝見してきました。
演目にチャイコフスキーは無く(アンコールはクルミ割り人形でした)直接このアルバムに関係ないのですが「リスト:パガニーニによる超絶技巧練習曲集より第3番 ラ・カンパネラ」という曲があり、タイトルの通り凄まじい何曲でご本人も暴れ狂うかのような踊りさながらに引き続け、その素晴らしさに思わず涙腺がゆるんでしまいました。
彼女が「のだめカンタービレ」主役のモデルと云われるのもコンサート拝見してよく分かりました。
素晴らしいです。
これを聞く限り、優勝した後、忘れられてしまうような人ではないことは確かで、更なる活躍を期待するばかりである。
次はオーケストラ物も聞いてみたい。次のリリースが待ち遠しい。
この曲集はイギリスの代表的クラシック音楽雑誌『グラモフォン』2004年7月号で「エディターの推薦」盤に選ばれ、月評でも「多くの若いコンクール優勝者とは違って、もはや世界級のピアニスト」と絶賛されている。また上原のインタビュー記事ものっていて、ブレンデル、ペライア、アンデルシェフスキーを尊敬していること、自分のピアノの音を「繊細で純粋、強くて深い音でありたい」などと話している。
これからの彼女の活躍に注目したい。
他の国からのトップレビュー
The sonics are excellent. The performances are sublime.
But most-importantly, we hear the glory of Tchaikovsky in his piano works. The tonal shadings, dynamics, and depth Ayako gets out of the instrument is reminiscent of the great Antonio Barbosa with Chopin. Never overdone, never pretentious. Ayako's most-amazing trait, aside from her incredible chops (!), is how she captures the spirit and emotional drama of the composer. Especially with Tchaikovsky, which is amongst the most-difficult to convey such effect. And consistently so.
I personally hope this is the first of many recordings from pianist Ayako Uehara.
In spite of the price, this is one import recording that is worth every penny.