頭空っぽにして音に身を委ねると、気持ちよくなってくる。
そんな音楽で僕は大好きなんですが、巷の評価あまり高くないですね、サード・イアー・バンド。
確かにその孤高すぎる音楽性ゆえに、どう分類すればよいのか困るバンドですが、
よりによって「プログレ」にジャンル分けされてしまったのが彼らの最大の不幸でしたね。
展開もなく、技術もなく、シンフォニックでも壮大でもなく、
ただひたすらミニマルな呪術的即興演奏が続いていく。
まあ、そこが最高に気持ちいいんですが、いわゆるプログレファンの価値基準からはかなり遠い地点にいますね。
そして、一般のリスナーは逆にプログレということでスルーされてしまうという。
このミニマルな陶酔感、酩酊感は、かつて「ジャーマン・プログレ」と呼ばれていたクラウトロックにむしろ近いかもですが、
彼らがテクノ文脈で90年代以降再評価されたように、サードイアーバンドが再発見される日はいつかくるのでしょうか。
錬金術(紙ジャケット仕様)
¥990 ¥990 税込
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曲目リスト
1 | モザイク |
2 | ゲットー・ラーガ |
3 | 古代妖術者の関連音楽 |
4 | ストーン・サークル |
5 | 死者にまつわるエジプトの書 |
6 | 第三の領域 |
7 | ドラゴン・ラインズ |
8 | ラーク・ライズ |
商品の説明
メディア掲載レビューほか
`EMI/HARVESTオリジナル・紙ジャケット`シリーズ。ロック・バンド、サード・イヤー・バンド編。「モザイク」「ゲット・ラーガ」「古代妖術者の関連音楽」他を収録。
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 13.8 x 13.4 x 0.8 cm; 58.97 g
- メーカー : EMIミュージック・ジャパン
- EAN : 4988006816756
- 時間 : 50 分
- レーベル : EMIミュージック・ジャパン
- ASIN : B0000TCMDE
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 373,045位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 6,635位スポーツ・カルチャー
- - 10,765位ヘヴィーメタル
- - 27,687位ポップス (ミュージック)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このバンドのサウンドが唯一無二であることは、フォロワーもコピーバンドも登場しなかったことからも明らかだろう。
これらのアルバム発売当時、降霊会を取り入れたコンサートを行ったという記事が紹介されていたので、錬金術などへのアプローチは、神秘思想的というより、グレン・スウィニーのオカルティズムへのごった煮的指向だったのかもしれない。
この頃の東芝EMIのLPの解説書の裏には「実験音楽ならびに思考的音楽」などというくくりでこのアルバムがPRされていたが、同じくくりで、アモンデュールやごく初期のタンジェリンドリーム、さらにケヴィン・エアーズの1stなども紹介されており、カテゴライズが未分化だった様子がうかがえて面白い。
サウンドは、退屈と感じるか心地よいと感じるか、あるいは苛立つか、ごく内的なものなので、ひとまず聴いてみるしかないのだろう。
元祖チェンバーロックといった紹介文も散見されるが、ART ZOYD的な要素はほとんど無い。
ただ少なくとも、昨今のアンビエントとは対極に位置するものであることは間違いないと思う。
これらのアルバム発売当時、降霊会を取り入れたコンサートを行ったという記事が紹介されていたので、錬金術などへのアプローチは、神秘思想的というより、グレン・スウィニーのオカルティズムへのごった煮的指向だったのかもしれない。
この頃の東芝EMIのLPの解説書の裏には「実験音楽ならびに思考的音楽」などというくくりでこのアルバムがPRされていたが、同じくくりで、アモンデュールやごく初期のタンジェリンドリーム、さらにケヴィン・エアーズの1stなども紹介されており、カテゴライズが未分化だった様子がうかがえて面白い。
サウンドは、退屈と感じるか心地よいと感じるか、あるいは苛立つか、ごく内的なものなので、ひとまず聴いてみるしかないのだろう。
元祖チェンバーロックといった紹介文も散見されるが、ART ZOYD的な要素はほとんど無い。
ただ少なくとも、昨今のアンビエントとは対極に位置するものであることは間違いないと思う。
2009年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1969年作、邦題は「錬金術」。本作は一枚目にして、サードイヤーバンドの本質である呪術的迷宮世界を聴くことが出来る傑作です。「呪術的迷宮」とか「心霊術」、「オカルト」、「超自然」等の怪しい世界に興味がない人や、いわんや嫌悪感を抱く方には敢えて、すすめるつもりはありません。個人的に言わせてもらうと、彼らは楽曲の完成度とか演奏技術の高さを主張するバンドではなく、あくまで秘儀や心霊世界の存在やあらましを、音楽を通じて一般人に伝えることを趣旨に結成された集団と私は解しています。彼らの作品もそのようなものとして評価すべきでしょう。
2011年1月6日に日本でレビュー済み
聴き手に、不安感や不快感を与える。それこそが彼らの狙いだろう。
これは、中世音楽のスタイルをしたパンクだ。
これは、中世音楽のスタイルをしたパンクだ。
2013年5月2日に日本でレビュー済み
ミニマルなパーカッションのリズムに、右側からオーボエなどの木管楽器、
左側からバイオリンなどの弦楽器が絡んでくる。
終始このスタイルで、メロディらしいメロディは皆無。
とはいえ難解というわけではなく、結構楽しめます。
全体的には中近東〜インドあたりの雰囲気を持っているが、バイオリンが
入ってくると途端にヨーロッパ的になるところなどなかなか面白い。
左側からバイオリンなどの弦楽器が絡んでくる。
終始このスタイルで、メロディらしいメロディは皆無。
とはいえ難解というわけではなく、結構楽しめます。
全体的には中近東〜インドあたりの雰囲気を持っているが、バイオリンが
入ってくると途端にヨーロッパ的になるところなどなかなか面白い。
2004年2月28日に日本でレビュー済み
ほぼハッタリと思ってもらって構いません。
要は現代音楽家くずれが浅い知恵をひねって、垂れ流しのインプロにそれらしい解釈をくっつけて、夢見がちなプログレファン、カルト好きに目がないロックファンをうまく丸め込んでカリスマ視されているだけのことです。
古くからのインプロウ゛ィゼーションを基調とした民族音楽(インド音楽やガムラン他)を西洋楽器に置き換えただけです。
そしてこれははっきりと言っておかねばならないのだけれど、この人たちは演奏家としては最低の腕前であるということ!特にバイオリンは許せない!決してこれを揺らぎとか微妙な音のずれとかいって美化してはならない。これがサイケだと言うならば、その人はサイケについて何も知らないことを白状しているのと同じです
要は現代音楽家くずれが浅い知恵をひねって、垂れ流しのインプロにそれらしい解釈をくっつけて、夢見がちなプログレファン、カルト好きに目がないロックファンをうまく丸め込んでカリスマ視されているだけのことです。
古くからのインプロウ゛ィゼーションを基調とした民族音楽(インド音楽やガムラン他)を西洋楽器に置き換えただけです。
そしてこれははっきりと言っておかねばならないのだけれど、この人たちは演奏家としては最低の腕前であるということ!特にバイオリンは許せない!決してこれを揺らぎとか微妙な音のずれとかいって美化してはならない。これがサイケだと言うならば、その人はサイケについて何も知らないことを白状しているのと同じです
2003年12月14日に日本でレビュー済み
いや~、マイッタ。とっくに絶版になっているものと思っていたら、まだ生き延びているんですね。それが他者に伝わるかどうか度外視して自己の内面の表出にひたすら没頭する姿は、今日のKing Crimsonに等しいといったら過大評価であろうか。聴こうとしたら、快を得ることは出来ない。バックグラウンドに流れていたら、不思議な気分になる。そんなアルバム。既成概念無用の自己中な音のつながり。
2012年8月23日に日本でレビュー済み
イギリスのサイケ・チェンバーロック、サード・イヤー・バンドの1969年作
タイトル通り「錬金術」をテーマにした作品で、妖しげなパーカッションの上に、
間の抜けたオーボエや不気味なチェロ、ヴィオラなどの音色が鳴り響く。
フリーキーなジャズをアンダーグラウンドな魔術性とともにプレイしたというような雰囲気で
整合性や楽曲性というものはほぼ皆無。この妖しい世界を楽しめるかどうかが全てだ。
感覚で鑑賞すれば、音の中に中世を思わせる優雅な部分も感じられ、じわじと入り込める。
タイトル通り「錬金術」をテーマにした作品で、妖しげなパーカッションの上に、
間の抜けたオーボエや不気味なチェロ、ヴィオラなどの音色が鳴り響く。
フリーキーなジャズをアンダーグラウンドな魔術性とともにプレイしたというような雰囲気で
整合性や楽曲性というものはほぼ皆無。この妖しい世界を楽しめるかどうかが全てだ。
感覚で鑑賞すれば、音の中に中世を思わせる優雅な部分も感じられ、じわじと入り込める。
他の国からのトップレビュー
Scoop
5つ星のうち5.0
Almost hallucinatory meditations on the unspoken.
2017年10月15日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
First heard one track, "Ghetto Raga", on the soundtrack of the early seventies Werner Herzog film 'Fata Morgana". It blew me away; the best song on either album. The rest are fantastic, too. Thoughtful, even spiritual meditations of the unspoken. The only problem: it won't play on my home cd player w/o skipping/cutting out altogether. This is the second version I'd bought after returning the first for the same reason. I've kept the latest, since It copied to my computer w/o a problem. So I guess it's my player, even though it's pretty high-end, and plays everything else without any issues. Go figure.
elrond
5つ星のうち5.0
A mia moglie non piace...
2015年9月1日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
A me piace molto, musica per la mente, a tratti inebriante! Certo che se hai solo ascoltato cantautori Italiani e poco altro per tutta la vita, "third ear band" possono anche essere irritanti per taluni, poco abituati ad ascoltare solo Musica senza parole, le quali a mio avviso talora possono ingenerare equivoci...Il venditore è stato puntuale!
fabio
5つ星のうち5.0
la créativité perdue d'une époque bénie de la musique, ou tous les champs de recherches étaient permis.
2012年5月3日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
il y a deux œuvres comprises dans ce coffret,toutes deux méritent à être connues par les amoureux d'une époque ou musique et création se rencontraient.third ear band est un groupe inclassable laisser vous emporter par leur étrange mélodie.
alessio giunti
5つ星のうち4.0
un culto dal passato
2015年1月13日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
La musica del disco riflette i pregi ed i difetti di molte band dell'underground inglese dei tardi sessanta, i pregi principali sono la fusione di stili musicali come jazz, rock, folk, psichedelia, etnica, con stile, originalità e forte espressività i difetti principali sono una certa prolissità musicale ed una certa "pesantezza" all'ascolto.
Però il fascino delle musiche è innegabile e anche l'originalità della miscela musicale.
Da ascoltare per capire lo spirito con cui veniva concepita ed eseguita la musica in un epoca molto diversa da questa.
Per quanto riguarda la consegna del prodotto, tutto perfetto nei tempi e nelle modalità previste da amazon.
Però il fascino delle musiche è innegabile e anche l'originalità della miscela musicale.
Da ascoltare per capire lo spirito con cui veniva concepita ed eseguita la musica in un epoca molto diversa da questa.
Per quanto riguarda la consegna del prodotto, tutto perfetto nei tempi e nelle modalità previste da amazon.
Phil Rudge
5つ星のうち4.0
This takes me back
2014年5月24日に英国でレビュー済みAmazonで購入
I originally heard the track 'Water' from the Elements album on the Harvest sampler Picnic that I still have. It was completely different from anything else I had heard apart from some classical music. The rest of the music on these two discs is pretty much the same. It does have a strangely hypnotic quality and would probably be better with some 'leisure' substances; I wouldn't know.
It is hard to pick out any standout tracks as the music is quite samey.
This is nice music to listen to when you want to chill out; simply having heard 'Water', I was hoping for a little more.
It is hard to pick out any standout tracks as the music is quite samey.
This is nice music to listen to when you want to chill out; simply having heard 'Water', I was hoping for a little more.