ポール・モチアンのエレクトリック・ビバップ・バンドでカート・ローゼンウィンケルとのツインギターで名を馳せた若手ギタリストのスティーブ・カーディナス。ワンホーンカルテット編成で望んだFSNT通算2枚目のリーダー作は力作。フロントは藤井郷子オーケストラなどで活躍しているサックスのトニー・マラビー。アバンギャルドが主体だが、このアルバムのようにメインストリーム系のポストバップの演奏もこなせる実力派。BainbridgeやCriss Crossレーベルで活躍中のベーシストのラリー・グレナディアと、トム・ウェイツやショーン・レノンらと共演してきたドラマーのケニー・ウォールセンという真に実力のあるメンバーです。