漫画が媒体と言うだけ
ロボットは出てくるが日本映画屈指のヒューマンドラマ
悲しいが現実がこの映画に追い付いてしまった
そう感じさせる一本
機動警察パトレイバー2 the Movie [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 竹中直人, 冨永みーな, ヘッドギア, ゆうきまさみ, 池永通洋, 押井守, 二又一成, 根津甚八, 古川登志夫 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 53 分 |
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商品の説明
Amazonより
1988年から始まったオリジナルビデオ版、劇場版、TV版、2度目のオリジナルビデオ版と続いてきた近未来ロボットアクションアニメの1993年公開の劇場版第2作。横浜ベイブリッジに投下された1発のミサイルと情報操作により架空の戦時下におかれた東京。何者によってこの状況は作り出されたのか、その目的は何か。事態を収拾するため、すでに別々の部署に配属されていた特車2課第2小隊の面々が再び集結する。
近未来・2002年の「2・26事件」を描き、現在の日本の平和を鋭く問う。「機動警察パトレイバー」シリーズの一編という枠に留まらない内容を持つ、映画史上に残るであろう傑作。DVD化にあたって5.1chにリニューアルされたサウンドも同時収録し、あらゆる面で完璧版となっているといってもいいだろう。(田中 元)
レビュー
監督: 押井守 演出: 西久保利彦 原案・キャラクターデザイン: ゆうきまさみ 脚本: 伊藤和典 キャラクターデザイン: 高田明美 メカニックデザイン: 出渕裕/河森正治/カトキハジメ 作画監督: 黄瀬和哉 音響監督: 浅梨なおこ 美術監督: 小倉宏昌 撮影監督: 吉田光伸 音楽: 川井憲次 声の出演: 冨永みーな/古川登志夫/池水通洋/二又一成/大林隆介/榊原良子/郷里大輔/井上遙/千葉繁/阪脩/西村知道/辻谷耕史/根津甚八/竹中直人
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4934569617811
- 監督 : 押井守
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 53 分
- 発売日 : 2004/1/23
- 出演 : 冨永みーな, 古川登志夫, 竹中直人, 根津甚八, 池永通洋
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 5.1), 日本語 (Dolby Digital 2.0 Surround)
- 販売元 : バンダイビジュアル
- ASIN : B00012T0I0
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 137,455位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 24,290位アニメ (DVD)
- カスタマーレビュー:
イメージ付きのレビュー
5 星
サウンドリニューアル版が色々と酷い
VHS時代から何度も繰り返し観ているせいか、サウンドリニューアル版の声優が大袈裟でなんかわざとらしく聞こえてしまい、緊張感に欠ける気がした。音楽の入れ方も断然オリジナルの方がテンポがよく、時間が立つのを忘れて見入ってしまう。そして肝心の気になっていた柘植と南雲さんの柘植学校時代を後藤さんが語るシーン(38:20〜)に”シミュレーション”を”シュミレーション”と誤った発音をしているのだけど、それが直されて無くて”サウンドリニューアル版とはなんぞ?”と思ってしまった。この作品の冒頭では”憲法9条を守れ”と思考停止したように連呼する人に対し、現地に派遣された自衛隊員が戦地で交戦に合うも憲法上反撃できず、一方的に無様に殺されても良いのか、という強いメッセージを発しているように思えてならない。ベトナム戦争の時のように戦場をリアルタイムで国民が、世界が自分の無抵抗の死を見ているならば反撃せず死して志を全うしようとも思えるが、そこにあったのは何も語らない古代の石像のみ。命令をするだけで何の痛みも感じない上層部や政治家に大事な部下を殺され、小さな紛争だからネタにならないと報道しようともしないメディア、そして無関心な自国民。そんな柘植の気持ちになって観てみると新しい発見があって何度観ても飽きない作品。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
気になっていたのですが、購入のタイミングも今回ようやく出来て手元にきて観たら名作でしたね。
2023年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
季節感、風景や都市の臨場感とも身近な近未来感が表現されている押井守さん作品の中で、私が最も好きな映画です。
2023年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私、個人的にはムービー1の方が好みです。
2024年2月29日に日本でレビュー済み
1 本作のテーマ
第二次大戦の敗北により、戦後日本は憲法第9条を中核とする平和主義を絶対的な枠組みとして統治機構が構築、運営されてきた。
それは日米安保を裏付けにしたものであり、換言すれば外交・安保はすべて米国に依存しつつ、経済的繁栄のみ追求する「普通でない国」の歴史だったと言える。東西冷戦体制があったから、それでも差支えなかったのだ。
しかし、本作が公開される4年前にソ連は崩壊、東西冷戦体制は終焉を迎えた。世界情勢が流動化し始めた中、日本は戦争を絶対悪とする戦後平和主義のぬるま湯にいつまでも安穏としていていいのか、という問題提起が本作のすべてである。
2 ポリティカル・シチュエーション・ムービー
冒頭の国連PKOに参加した自衛隊のシーンでは、PKO参加五原則により武器使用が正当防衛等に限定される中、それを硬直的に運用した指令官の武器使用不許可により部隊を全滅させる柘植が描かれている。憲法9条は国際紛争に無力であり、柘植はその犠牲者である。
その怨念を秘めつつ、柘植は日本の安全保障体制の改革=世直しを目指すグループを自衛隊内部に結成し、偽装テロによる安保意識覚醒を目指す。
それはきわめてラジカルなもので、ベイブリッジ爆破から航空網寸断、さらには主要権力施設の破壊にまで及び、さらに生物兵器で首都全体を脅威に晒すものであった。この過程で治安維持や安全保障といった国家システムは大混乱に陥り、挙句の果てに米国の介入通告さえ招くにいたる。
その混乱から日本の安全保障体制が再構築されることを期待する――おそらくはそれがグループの狙いであり、柘植の怨念の解放と願望だと思われる。
偽装テロを仕掛ける柘植の戦略は周到であり、これに対峙する後藤たち特車2課もキャラクターが鮮やかで、テログループの存在感が薄いほかは、文句のつけようがない。
3 戦後平和主義体制批判の論理
押井守は見事なレトリックを駆使して平和主義日本を批判する。以下、登場人物のセリフから戦争・平和論議をみてみよう。
〈荒川:俺たちが守るべき平和…だが、この国のこの街の平和とはいったい何だ? かつての総力戦とその敗北、米軍の占領政策、ついこの間まで続いていた核抑止による冷戦とその代理戦争、そして今も世界の大半で繰り返されている内戦、民族衝突、武力紛争…そういった無数の戦争によって構成され、支えられてきた血塗れの経済的繁栄。それが俺たちの平和の中身だ。
戦争への恐怖に基づくなりふり構わぬ平和。正当な対価をよその国の戦争で支払い、そのことから目を逸らし続ける不正義の平和。
後藤:そんなきな臭い平和でも、それを守るのが俺たちの仕事さ。不正義の平和だろうと、正義の戦争よりよほどマシだ。
荒川:かつて正義の戦争を口にした連中に碌な奴はいなかったし、その口車にのって酷い目に遭った人間のリストで歴史の図書館は一杯だ。だが、正義の戦争と不正義の平和の差はそう明瞭なものじゃない。平和という言葉が嘘つきたちの正義になってから、俺たちは俺たちの平和を信じることが出来ずにいるんだ。
戦争が平和を生むように平和もまた戦争を生む。単に戦争でないというだけの消極的で空疎な平和は、いずれ実体としての戦争によって埋め合わされる。そう思ったことはないか?〉
荒川が指摘するのは、世界が緊密につながる中、日本の経済的繁栄は同盟国等の兵士が生命を懸けて贖ったもので、平和主義は偽善だということである。
これに対して、偽善の平和でも生きていた方がましだ、と後藤は反論する。
荒川の再反論は、日本人もPKO活動のように戦争に関わらざるを得なくなっていくし、本当は誰も信じない偽善の平和はやがて自ら戦争をまねくというのである。
また、ラストの戦闘シーン前には、次のような会話が交わされる。
〈後藤:この街はリアルな戦争には狭すぎる。
荒川:戦争はいつだって非現実的なものさ。戦争が現実的であったことなど、ただの一度もありゃしないよ。〉
後藤のセリフは、日本人にはまだ差し迫った対外的な危機意識が存在しないという主張だろう。対して荒川は、戦争は個々人の意識と無関係に勃発するのだ言っているようだ。
これらの受止め方は見る側の政治意識により大きく変わるだろうが、評者はもちろん荒川の意見に全面的に賛同する。後藤が荒川より説得的とは言えまい。
4 評価
本作は押井守の最高傑作である。これ以前にもこれ以後にも、本作以上の映画は撮れなかったし撮れないと思う。
ちなみに製作された1993年から31年を経た現在、日本政府は2022年末に安保3文書の改定による反撃能力保有をようやく認めたが、憲法を不磨の大典と崇める政党が国会で多くの議席を占め、国民の過半数に上る改憲要望を遮断しており、お花畑状態である。押井の戦後平和主義体制に対する問題提起は、いまだ有効と言えよう。
第二次大戦の敗北により、戦後日本は憲法第9条を中核とする平和主義を絶対的な枠組みとして統治機構が構築、運営されてきた。
それは日米安保を裏付けにしたものであり、換言すれば外交・安保はすべて米国に依存しつつ、経済的繁栄のみ追求する「普通でない国」の歴史だったと言える。東西冷戦体制があったから、それでも差支えなかったのだ。
しかし、本作が公開される4年前にソ連は崩壊、東西冷戦体制は終焉を迎えた。世界情勢が流動化し始めた中、日本は戦争を絶対悪とする戦後平和主義のぬるま湯にいつまでも安穏としていていいのか、という問題提起が本作のすべてである。
2 ポリティカル・シチュエーション・ムービー
冒頭の国連PKOに参加した自衛隊のシーンでは、PKO参加五原則により武器使用が正当防衛等に限定される中、それを硬直的に運用した指令官の武器使用不許可により部隊を全滅させる柘植が描かれている。憲法9条は国際紛争に無力であり、柘植はその犠牲者である。
その怨念を秘めつつ、柘植は日本の安全保障体制の改革=世直しを目指すグループを自衛隊内部に結成し、偽装テロによる安保意識覚醒を目指す。
それはきわめてラジカルなもので、ベイブリッジ爆破から航空網寸断、さらには主要権力施設の破壊にまで及び、さらに生物兵器で首都全体を脅威に晒すものであった。この過程で治安維持や安全保障といった国家システムは大混乱に陥り、挙句の果てに米国の介入通告さえ招くにいたる。
その混乱から日本の安全保障体制が再構築されることを期待する――おそらくはそれがグループの狙いであり、柘植の怨念の解放と願望だと思われる。
偽装テロを仕掛ける柘植の戦略は周到であり、これに対峙する後藤たち特車2課もキャラクターが鮮やかで、テログループの存在感が薄いほかは、文句のつけようがない。
3 戦後平和主義体制批判の論理
押井守は見事なレトリックを駆使して平和主義日本を批判する。以下、登場人物のセリフから戦争・平和論議をみてみよう。
〈荒川:俺たちが守るべき平和…だが、この国のこの街の平和とはいったい何だ? かつての総力戦とその敗北、米軍の占領政策、ついこの間まで続いていた核抑止による冷戦とその代理戦争、そして今も世界の大半で繰り返されている内戦、民族衝突、武力紛争…そういった無数の戦争によって構成され、支えられてきた血塗れの経済的繁栄。それが俺たちの平和の中身だ。
戦争への恐怖に基づくなりふり構わぬ平和。正当な対価をよその国の戦争で支払い、そのことから目を逸らし続ける不正義の平和。
後藤:そんなきな臭い平和でも、それを守るのが俺たちの仕事さ。不正義の平和だろうと、正義の戦争よりよほどマシだ。
荒川:かつて正義の戦争を口にした連中に碌な奴はいなかったし、その口車にのって酷い目に遭った人間のリストで歴史の図書館は一杯だ。だが、正義の戦争と不正義の平和の差はそう明瞭なものじゃない。平和という言葉が嘘つきたちの正義になってから、俺たちは俺たちの平和を信じることが出来ずにいるんだ。
戦争が平和を生むように平和もまた戦争を生む。単に戦争でないというだけの消極的で空疎な平和は、いずれ実体としての戦争によって埋め合わされる。そう思ったことはないか?〉
荒川が指摘するのは、世界が緊密につながる中、日本の経済的繁栄は同盟国等の兵士が生命を懸けて贖ったもので、平和主義は偽善だということである。
これに対して、偽善の平和でも生きていた方がましだ、と後藤は反論する。
荒川の再反論は、日本人もPKO活動のように戦争に関わらざるを得なくなっていくし、本当は誰も信じない偽善の平和はやがて自ら戦争をまねくというのである。
また、ラストの戦闘シーン前には、次のような会話が交わされる。
〈後藤:この街はリアルな戦争には狭すぎる。
荒川:戦争はいつだって非現実的なものさ。戦争が現実的であったことなど、ただの一度もありゃしないよ。〉
後藤のセリフは、日本人にはまだ差し迫った対外的な危機意識が存在しないという主張だろう。対して荒川は、戦争は個々人の意識と無関係に勃発するのだ言っているようだ。
これらの受止め方は見る側の政治意識により大きく変わるだろうが、評者はもちろん荒川の意見に全面的に賛同する。後藤が荒川より説得的とは言えまい。
4 評価
本作は押井守の最高傑作である。これ以前にもこれ以後にも、本作以上の映画は撮れなかったし撮れないと思う。
ちなみに製作された1993年から31年を経た現在、日本政府は2022年末に安保3文書の改定による反撃能力保有をようやく認めたが、憲法を不磨の大典と崇める政党が国会で多くの議席を占め、国民の過半数に上る改憲要望を遮断しており、お花畑状態である。押井の戦後平和主義体制に対する問題提起は、いまだ有効と言えよう。
2023年5月25日に日本でレビュー済み
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劇場版で3作あるうち、1番ストーリーが面白いと思っています。
2023年1月1日に日本でレビュー済み
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自分はテレビアニメ版を1度も観た事が無くコミック全巻は青年期にたまたまパトレイバー劇場版1作目を観て現実世界にありそうな世界観やキャラに惹かれて何度も読み返しました。
劇場版2作目も中心人物の心理描写やアニメーションも20年前とは思えないかなり良質な作品で好きな方には刺さる作品です。
テレビアニメ版は話数も放送作品で微妙に違うみたいですのでコミック全巻読まれて気に入ったら劇場版3部作を観て戴ければと思います。
劇場版2作目も中心人物の心理描写やアニメーションも20年前とは思えないかなり良質な作品で好きな方には刺さる作品です。
テレビアニメ版は話数も放送作品で微妙に違うみたいですのでコミック全巻読まれて気に入ったら劇場版3部作を観て戴ければと思います。
2023年1月28日に日本でレビュー済み
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ジュエルサイズのDVDが安価で見つかって本当に良かった。