初めはブルックリンのイタリア系家族が経営するピザ屋と周辺の黒人住民たちの物語として観ていました。小競り合いには警察も「やれやれいつものことだ」的な対処で片付ける。
些細な喧嘩が発端になりラジオ・ラヒームは警官に殺される。それを見ていたムーキーが店のウインドウを叩き割り暴動に発展する。
現在に至るまで同じようなことは繰り返し起こっている。
アメリカの抱える根深い問題として日本人である自分と距離を置いて観てしまえばあれもいけない、これもいけない、ここも悪い、となるでしょう。
もし自分がその場にいたら?The right thing って何?誰が正しい?誰が間違っていたの?そんなことはっきり言い切ることができるだろうか。
ただし黒人殺しの警官は正しさの欠片もない。
ドゥ・ザ・ライト・シング [DVD]
フォーマット | 色, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | スパイク・リー, ジョン・タトゥーロ, サミュエル・L.ジャクソン, ダニー・アイエロ, ロージー・ペレス |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 2 時間 |
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商品の説明
Amazonより
ブルックリンの黒人街スタイヴァサント。その日は、この夏一番暑い日であり、その下でさまざまな人々のドラマが繰り広げられていく。そして、やがて暑さに刺激されたかのように暴動が起き、いつしか街中を巻き込んでの騒動と化していく…。
スパイク・リー監督が、黒人問題のみならずアメリカ社会が抱えるさまざまな問題を集団劇スタイルで描出し、全米に衝撃を与えた力作。監督自身、イタリア系アメリカ人(ダニー・アイエロ)が経営するピザ屋の店員ムーキー役で出演。不満をかわすかのような皮肉なユーモアの数々が、一気に暴力の発露へと至るクライマックスは、カタルシスよりもおぞましい印象が強く、ここにリー監督の真のメッセージが込められているような気もする。(的田也寸志)
レビュー
監督: スパイク・リー 出演: サミュエル・L.ジャクソン/ロージー・ペレス/ルビー・デイ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4571130840577
- 監督 : スパイク・リー
- メディア形式 : 色, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間
- 発売日 : 2004/10/27
- 出演 : サミュエル・L.ジャクソン, ダニー・アイエロ, ロージー・ペレス, ジョン・タトゥーロ
- 字幕: : 英語, 日本語
- 販売元 : ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- ASIN : B00012T0OO
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 171,497位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 17,087位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
露骨な黒人vs白人という構図の映画は数多くあるが、この映画は黒人白人含め異なる人種が共存してる日々の様子をわかりやすく描写している。
「個人レベルでは様々な人がいるから人種で括ってはいけない」という教訓が、言葉ではなく生活を通して描かれているのでそれだけで価値があるように感じた。
しかし、だからこそスパイクリー監督演じるムーキーが最後に悪びれもせず給料をもらいに行くところが違和感があった。
「そういう性格のキャラクター」として描かれてるのではなく、その行動が善として描かれているところはさすがに時代を感じる。
白人警官に殺されたのを発端に、「同じ白人だから」という理由で警官の罪とは直接的に関係ないピザ屋を襲撃するその行動は「白人差別」とも言えることに誰も気づかない危険性。
今まで散々訪れた店を集団心理で襲撃する人々。
「差別される側も差別している」という描写のある映画を80年代に作ったところがスパイクリーの凄さだと思う。
正直これが30年以上前の映画だと思えない。
ちょっと前のBLMの暴動といい、それだけ人間が進歩してないことが分かる。
今現在では不自然に黒人を持ち上げるような描写がある映画やドラマが多くあるし、今度は逆に白人側が人種で冷遇される場面もあったり、また新たなヘイトが植え付けられるという負のループが生まれてる側面もある。
結局のところアメリカ人の中に「やられたらやり返して解決」という価値観が強く根づいていることに一番の問題がある気がした。
「個人レベルでは様々な人がいるから人種で括ってはいけない」という教訓が、言葉ではなく生活を通して描かれているのでそれだけで価値があるように感じた。
しかし、だからこそスパイクリー監督演じるムーキーが最後に悪びれもせず給料をもらいに行くところが違和感があった。
「そういう性格のキャラクター」として描かれてるのではなく、その行動が善として描かれているところはさすがに時代を感じる。
白人警官に殺されたのを発端に、「同じ白人だから」という理由で警官の罪とは直接的に関係ないピザ屋を襲撃するその行動は「白人差別」とも言えることに誰も気づかない危険性。
今まで散々訪れた店を集団心理で襲撃する人々。
「差別される側も差別している」という描写のある映画を80年代に作ったところがスパイクリーの凄さだと思う。
正直これが30年以上前の映画だと思えない。
ちょっと前のBLMの暴動といい、それだけ人間が進歩してないことが分かる。
今現在では不自然に黒人を持ち上げるような描写がある映画やドラマが多くあるし、今度は逆に白人側が人種で冷遇される場面もあったり、また新たなヘイトが植え付けられるという負のループが生まれてる側面もある。
結局のところアメリカ人の中に「やられたらやり返して解決」という価値観が強く根づいていることに一番の問題がある気がした。
2023年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
黒人の生きづらさと、過去の差別の記録。今、みんなが忘れているかも。今のアメリカも、違う意味で分断されていると思う。Special thanks スパイクリー
2023年6月27日に日本でレビュー済み
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この不朽の名作に吹き替えが!
少々不安だったが、みてみたらほぼピッタリな声優さんで素晴らしかった。
昔の映画なのに、全く違和感がなかった。
吹き替えもぜひ観るべき。
少々不安だったが、みてみたらほぼピッタリな声優さんで素晴らしかった。
昔の映画なのに、全く違和感がなかった。
吹き替えもぜひ観るべき。
2022年1月21日に日本でレビュー済み
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この映画が作られた当時と町の様子や黒人文化は変化している部分はあるだろうが根底は変わってなさそう
近年でも警官の暴力や黒人の暴動、黒人のアジア人差別などのニュースは日本にも伝わって来る
多分、他国に対して力で強制し押し付けるだけでなく、アメリカ人同士ですら時に力による対処を認めるような社会が諸悪の根源
ルールが全く存在しない初期には力による強制的な変革が不可欠だとしても、どこかの段階で力を捨てて知のみで戦う必要があって
力や脅しに頼らない対話によって両者が歩み寄る以外に相手から真の敬意を得る道は無いと思う
しかしながら、伝統的な価値観は簡単に変えられるようなものでも無く、移民の国で多様な人々が集う広大な国を別の方法で治める事が出来るのかは判らないし
権力を手にしている側が相手が大人しく従ったからと言って簡単に歩み寄りの姿勢を見せるとも思えない
理性的な対話は非常に時間が掛かる事が多く辛抱強く無いと駄目だし、知性の無い人、感情を抑えきれなくなった人が暴力に走るのはアメリカ人だけでなく人類共通の問題であると思う
なので、30年後のアメリカでもこの映画の中のような公権力や人種問題は存在していて似たような出来事が起こり続けているのでは
近年でも警官の暴力や黒人の暴動、黒人のアジア人差別などのニュースは日本にも伝わって来る
多分、他国に対して力で強制し押し付けるだけでなく、アメリカ人同士ですら時に力による対処を認めるような社会が諸悪の根源
ルールが全く存在しない初期には力による強制的な変革が不可欠だとしても、どこかの段階で力を捨てて知のみで戦う必要があって
力や脅しに頼らない対話によって両者が歩み寄る以外に相手から真の敬意を得る道は無いと思う
しかしながら、伝統的な価値観は簡単に変えられるようなものでも無く、移民の国で多様な人々が集う広大な国を別の方法で治める事が出来るのかは判らないし
権力を手にしている側が相手が大人しく従ったからと言って簡単に歩み寄りの姿勢を見せるとも思えない
理性的な対話は非常に時間が掛かる事が多く辛抱強く無いと駄目だし、知性の無い人、感情を抑えきれなくなった人が暴力に走るのはアメリカ人だけでなく人類共通の問題であると思う
なので、30年後のアメリカでもこの映画の中のような公権力や人種問題は存在していて似たような出来事が起こり続けているのでは
2021年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1989年の夏はNY留学生活最後の夏。現地の映画館で複数回観ました。
アップタウンの映画館では比較的静かでしたが、ダウンタウンの映画館で観たときは観衆は大笑いしたり怒ったり、ヤジ飛ばしまくりでそれはすごい迫力だったのを鮮明に覚えています。
スクリプトも購入し、ブルックリンのSpike Leeショップにもグッズを買いに行きました。
当時のブルックリンはまだまだ治安が悪く、ショップの目の前で高校生くらいの黒人が7、8人警察に尋問を受けていましたね。
映画はユーモアを交えながらも根深い人種間の軋轢を真正面から描いています。
監督主演のSpike Lee曰く、最後のお店の騒動のシーンばかりが取り沙汰されて、レディオ・ラヒームのシーンが問題視されていないことが、この国の現場全てを物語っている、とコメントしていたのが印象的。
89年に日本に戻り、大学の友人と日本でも観ました。生粋の日本人である彼曰く、なんでラヒームはラジオ消さないの?うるさいって言われたら消せばいいのに。
返す言葉が思い当たらず、、、、
アップタウンの映画館では比較的静かでしたが、ダウンタウンの映画館で観たときは観衆は大笑いしたり怒ったり、ヤジ飛ばしまくりでそれはすごい迫力だったのを鮮明に覚えています。
スクリプトも購入し、ブルックリンのSpike Leeショップにもグッズを買いに行きました。
当時のブルックリンはまだまだ治安が悪く、ショップの目の前で高校生くらいの黒人が7、8人警察に尋問を受けていましたね。
映画はユーモアを交えながらも根深い人種間の軋轢を真正面から描いています。
監督主演のSpike Lee曰く、最後のお店の騒動のシーンばかりが取り沙汰されて、レディオ・ラヒームのシーンが問題視されていないことが、この国の現場全てを物語っている、とコメントしていたのが印象的。
89年に日本に戻り、大学の友人と日本でも観ました。生粋の日本人である彼曰く、なんでラヒームはラジオ消さないの?うるさいって言われたら消せばいいのに。
返す言葉が思い当たらず、、、、
2022年1月31日に日本でレビュー済み
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HIPHOPが好きで、昔ラッパ我リヤのコピージャケからずっと見たいと思っていたドゥ・ザ・ライト・シング。
ファイトパワーで女性がダンスする高揚感のあるオープニングから、前半のブラックカルチャーと音楽とエネルギーが混ざり合いながらも”ドゥ・ザ・ライト・シング”(良い行いをやれ。)というメッセージが繰り返される。
ラヒームの両指のメッセージリングとか女の子のファッション、ラジカセ、スニーカーを磨いたりHIPHOPファンならこれが元ネタだったのか〜となるシーンもワクワクで楽しい。
後半の暴動からは気持ちがバラバラになるような問題提起の社会派シーンが続いて、見たあとは鬱映画かもと思うが、人にはそれぞれの”ライト・シング”(その人によっての良い行い、いいこと)があり
それが見る視点や環境状況、社会的な関わりによって変わるだけ。
人によって”ライト・シング”は違うのだ。
個人的にはイタリア人の兄が周りにバカにされるからこんな店はたたもうと、父に言うシーンで
「周りの意見を言ってくる人は、お前の生活を保証してくれるのか?」
というシーンにぐっときた。人の評価を気にする前に自分の”ライト・シング”をやろう。
イタリア人上司は優しい面もあるが、口は悪くパワハラ頑固親父。上司には逆らえない日本の風潮と違ってムーキーのように自分の意見も言いながら、休みや家族と両立して働くこともできたら世の中は楽になる気がする。最終的にはすれ違いに発展するが、言いなりにならず、自分の意見を持ち続けるムーキーにスカッとした。黒人は馬鹿と書いているレビューもあるが、マザーシスターやメイヤーのように思慮深い人もいる。
どの人種でも色々な考え、立場の人がいるのが人間。
そしてそのすべての意見も環境に左右される。
一つの意見に係合するのではなく、自身に問いかけ、自分の”ライト・シング”をやろう。
ファイトパワーで女性がダンスする高揚感のあるオープニングから、前半のブラックカルチャーと音楽とエネルギーが混ざり合いながらも”ドゥ・ザ・ライト・シング”(良い行いをやれ。)というメッセージが繰り返される。
ラヒームの両指のメッセージリングとか女の子のファッション、ラジカセ、スニーカーを磨いたりHIPHOPファンならこれが元ネタだったのか〜となるシーンもワクワクで楽しい。
後半の暴動からは気持ちがバラバラになるような問題提起の社会派シーンが続いて、見たあとは鬱映画かもと思うが、人にはそれぞれの”ライト・シング”(その人によっての良い行い、いいこと)があり
それが見る視点や環境状況、社会的な関わりによって変わるだけ。
人によって”ライト・シング”は違うのだ。
個人的にはイタリア人の兄が周りにバカにされるからこんな店はたたもうと、父に言うシーンで
「周りの意見を言ってくる人は、お前の生活を保証してくれるのか?」
というシーンにぐっときた。人の評価を気にする前に自分の”ライト・シング”をやろう。
イタリア人上司は優しい面もあるが、口は悪くパワハラ頑固親父。上司には逆らえない日本の風潮と違ってムーキーのように自分の意見も言いながら、休みや家族と両立して働くこともできたら世の中は楽になる気がする。最終的にはすれ違いに発展するが、言いなりにならず、自分の意見を持ち続けるムーキーにスカッとした。黒人は馬鹿と書いているレビューもあるが、マザーシスターやメイヤーのように思慮深い人もいる。
どの人種でも色々な考え、立場の人がいるのが人間。
そしてそのすべての意見も環境に左右される。
一つの意見に係合するのではなく、自身に問いかけ、自分の”ライト・シング”をやろう。
2021年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
その場所に住む人々の日常を淡々と描きながら、人種差別問題に切り込んだスパイク・リーの代表作。
このジャンル(日常描く系)の映画は大好きなので、この作品も楽しめました。
差別問題もただ白人を「悪」とはせずに、どちらの言い分や思いも伝わるようなストーリーになっている。
スパイク・リーの作品は割と好きなのですが、やっぱり代表作と言われるだけあって一番好きかも知れない。
このジャンル(日常描く系)の映画は大好きなので、この作品も楽しめました。
差別問題もただ白人を「悪」とはせずに、どちらの言い分や思いも伝わるようなストーリーになっている。
スパイク・リーの作品は割と好きなのですが、やっぱり代表作と言われるだけあって一番好きかも知れない。