オープン・ユア・アイズ [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ペネロペ・クルス, フェレ・マルティネス, アレハンドロ・アメナーバル, エドゥアルド・ノリエガ |
言語 | スペイン語, 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 57 分 |
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商品の説明
Amazonより
『オープン・ユア・アイズ』(『Abre Los Ojos』)は、トム・クルーズ主演の『バニラ・スカイ』(2001年)を既に観ている人の多くにデジャ・ヴを感じさせる。実際のところこのハリウッドバージョンは、秀逸なスペイン語版オリジナル作品の、出来の悪いリメイクなのである。両作品のあらすじはほとんど同じであり、ペネロペ・クルスなどは両方で同じ役柄を演じているが、本作品の方がすべてにおいてヨーロッパ的な繊細さと知性を漂わせている。また、両作品を見比べてみると、危機的な運命に巻き込まれた都会的でハンサムなプレイボーイの演技にトム・クルーズが影響を受けていることは間違いなく、エドゥアルド・ノリエガ演じる主人公は、このハリウッドのスーパースターのお手本になっているものと思われる。
自動車事故の後に主人公の人生は完全に暗転し、人を殺してしまったことで悪夢さいなまれて現実と夢の境界も曖昧になり、周囲の人間の態度も一変する。クリストファー・プリーストの小説、特に『The Affirmation』や『魔法』のようにSF的色合いの強い作品であり、人格、記憶、アイデンティティの本質を描いている。アレハンドロ・アメナーバル監督(『アザーズ』ほか)の力強い脚本、音楽、指揮により、『オープン・ユア・アイズ』は精神錯乱的でエロティックだがスタイリッシュな要素を持ったスリラー作品に仕上がっており、回帰的なエンディングシーンによって独特の結末が用意されている。『メメント』に通じるような精神を刺激する映画であり、トム・クルーズ主演で似たタイトルを持つ『アイズ・ワイド・シャット』と混同することなど決してない。(Gary S Dalkin, Amazon.co.uk)
レビュー
監督: アレハンドロ・アメナーバル 出演: エドゥアルド・ノリエガ/ペネロペ・クルス/フェレ・マルティネス
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : スペイン語, 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988013628106
- 監督 : アレハンドロ・アメナーバル
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 57 分
- 発売日 : 2004/1/21
- 出演 : エドゥアルド・ノリエガ, ペネロペ・クルス, フェレ・マルティネス
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo), スペイン語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : ポニーキャニオン
- ASIN : B00012T1WK
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 149,670位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 5,263位外国のミステリー・サスペンス映画
- - 14,624位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
ストーリーが好きなことと、同役で出演しているペネロペ・クルスのファンでもあり、その演技の素晴らしさや2作での違いも楽しんでおります。
「バニラ・スカイ」の脚本の流れは元々の「オープン・ユア・アイズ」とほぼ近いものがあります。
しかし、背景となる都市の風景の違いを含め、細かいことをあげれば演出はかなり違います(後述)。
●大きな違いは、ネタバレになっては不味いのではっきり言えませんが、最後の屋上のシーン。
微妙に終わり方が違うのです。ペネロペ演じるソフィアの台詞に注目してください。
私が主人公と同じ男性だからかもしれませんが、「バニラ・スカイ」の方が「救われるような感覚」はあります。
●2作を映画として観て全体としてどちらが好きか?といえば、スペイン映画の「オープン・ユア・アイズ」が好きです。
やはりこっちが本家本元だな、という感じがします。
甲乙つけがたいですが、評価するなら、「オープン・ユア・アイズ」★5、「バニラ・スカイ」★4ですね。
●細かいことですが、事故にあった後の顔、「バニラ・スカイ」のトム・クルーズのそれは、「そんなに悩むほど酷くなってないよ?」って程度のメイクに思えます。これはこのお話のとても大事な部分だと思うんですけどね。
また術後カバーするマスクも「オープン・ユア・アイズ」の方がリアリティがありしっくりきているように思えます。
●二人が出会ってお互いの似顔絵を描くシーン。(私は職業が絵描きなので特にそう思うのかもしれませんが)
「バニラ・スカイ」のソフィアが描く風刺画のようなイラストは上手すぎて違和感があります。出来がプロ過ぎです。
その点は「オープン・ユア・アイズ」が断然、自然です。
●この映画にはペネロペ・クルス演じるソフィアの存在が大きいと思います。
彼女だけを比べると(好みもありますが)、よりチャーミングで可愛らしいのは「バニラ・スカイ」です。
バニラ・スカイの方が彼女がたくさん喋っている気がします。
ただ、道化師のシーンは「オープン・ユア・アイズ」にしかありません、これもまた良いのですが。
●全ての演出が、「オープン・ユア・アイズ」はリアリティがあり自然。
「バニラ・スカイ」は演出に凝っていてエンターテイメント性はこちらが上なのかも知れません。
皆さま、是非とも2作をお楽しみください。
バニラ・スカイと比べたら、そりゃ負けてしまいますが、一作品としてみたら、面白いですよ。
レビューを読むと、バニラスカイの原作スペイン版とのこと。
なら!とも思いましたがストーリーに私の理解力が追いつきませんでした。
2度見直して何とか理解は出来ましたが、初回で???となってしまった
のでせっかくのストーリーがいまいち入ってこなかったため残念でした。
昔のSF映画は3Dとかないので、私たちはアタマの中でイメージを膨らませて世界観を構築する作業を余儀なくされます。だからこそ生まれる名作もあります。1956年のモノクロ映画『渚にて』やギリシャの『魚が出てきた日』など今も語り継がれる名作SF、そんな良さがこの映画にはあります。それはどちらが良いということではなく、映画に何を求めるかの好みということだと思います。
奇をてらった特撮はないけれど、しっかりとした伏線がちりばめられたプロットに感動しました。またスペインというお国柄を思う時、最後のシーンの美しい空にダリの絵のようなすがすがしさを感じます。バニラスカイよりも作者の意図がわかりやすかったので、皆さんがコメントしてらしてるとおり理解する一助になること、うけあいです。
バニラスカイとは、全く違う事を思った。
バニラスカイは、精神世界の話なのかと強く思った。
こちらも、やっぱり、そんな話と思いつつ、こちらの主人公の方が、より利己的な感じに仕上がってて、やりなおせるのか?この人は?とか思いつつ。
ラストの女性の声。 ヌリアの声に聞こえた。
もしかして、ヌリアも冷凍保存されてたの?
ヌリアって怖いけど、自分のものにするなら、そこまでするって話?
夢オチなら、事故にあったけど2人共生きてて、顔が傷ついたから、精神疾患になって、ヌリアが側にいて、ずっと「こんなんだったら良かったのに、、」って、ソフィアの夢を見続けてる?
冷凍保存もしてなくて、冷凍保存会社のCMは見てたから、「ああ、冷凍保存されて未来になれば、なおせるのかな。」とか、「自殺したら楽になるかな。」とか、ソフィアへの未練とか、願望が入り交じった、現実逃避な気持ちが夢に反映されてて、そんな夢を見ながら生きてる話?
会社の社長?も、150年たってるのに変わらない姿だし。
変わらないのは年数経ってないし、儚い夢だから?
ソフィアが出てきても、必ずヌリアに変わっちゃう、自分の顔も治ってないから、必ず傷ついた顔に変わっちゃう?
ソフィアも元の顔も、失った方だから、夢も長く続かない?
起きてると地獄、なら夢の中で綺麗な顔の自分と、ソフィアに会ってる夢を見ていたい。
なのに、そんな夢も見続けていられない!
必ず悪夢になるし、夢の中でも悪夢から逃れたい!って、夢を見てて、悪夢から逃れようとすると、目が覚める。 現実も悪夢なのに。って話かな。
本当にただ「事故で顔が傷ついて、精神病んで、側にヌリアがいて、ソフィアとは会えない現実」を見ろ!って。
目を覚ませ。って、自業自得で、今、自分がこうなった。って、目をつぶってないで、見ろ!って話?
自分でまいた種だからかな。
確かにこの主人公は、目を覚まさなきゃいけないレベルだとも思った。
25歳で興味のある事は食う、寝る、セックスで、他人の気持ちはお構い無しは、酷すぎる。
ヌリアから逃げられなくて、ヌリアといる現実が地獄で、全部が夢の話なの?
ヌリアみたいな人は、他人を壊すタイプだから、ヌリアと関わって精神病んでしまったとか?
でもそれも、自分の不誠実と軽率が招いたんだけど。
全部夢にしても、何であんな夢見るんだろう?
目を覚ますには、自分を見なきゃ起きれないからかな。
夢の中でソフィアと公園にいて、「昨日女の車に乗ったら事故してー」って、笑いながら話してる場面。
「顔が傷ついて、モンスターみたいになって」って、2人で変顔して笑ってる場面。
主人公は事故で傷ついた顔を、モンスターって言ってたけど、顔は綺麗でも、やってた事は心がなくて、事故の前から、モンスターだったんだよ。って思った。
顔が傷ついてモンスターみたいになったんじゃなくて、中身はモンスターだった。
それが、自業自得で、表面に現れただけなんじゃないのかな。
ソフィアも、顔が傷ついても、相手の中身は変わってないのに、顔が傷ついただけで、離れる人。
そんな心ない部分を、この主人公といると、表に引っ張りだされてしまう。
ソフィアがパントマイムしてたのも、そんなソフィアを現してたんじゃないかな。
ソフィアも仮面で接してた。
お互い仮面がとれて、上手くいかなくなった。
目を覚まして。は、自覚しなさい。なんだろうな。
二作を見比べることによって「オープン・ユア・アイズ」の魅力を再確認できたように思う。
「オープン・ユア・アイズ」は1997年作成のスペイン映画。
主人公のセサルはエドゥアルド・ノリエガ。1973年生まれで24歳で本作の撮影に臨んだ。
恋人のソフィアはペネロペ・クルス。1974年生まれで撮影時は23歳。
親友のペラーヨはフィレ・マルティネス。1975年生まれ。撮影時は22歳。
ヌリアはナイワ・ニムリ。1972年生まれ。25歳。
「バニラ・スカイ」は2001年公開。
恋人役はオリジナルと同じペネロペ・クルス。27歳。
主人公はトム・クルーズで1962年生まれなので38歳。
親友・ブライアンはジェイソン・リー。1970年生まれで30歳。
キャメロン・ディアスは1972年生まれ。28歳。
狂気やサスペンスの領域に踏み込んで独特の味わいをもたらしているが、
事の発端は、一度会った女には二度と会わないというポリシーを持つハンサムな独身貴族
のセサルが、ソフィアという女性に一目ぼれしたというエピソードから始まる物語であり、
基調は恋愛映画と言ってよい。
異性を求めるヒリヒリとした若い情熱が、この物語を力強く牽引しているのだ。
恋人同士のやり取りを描写した映像が、たとえ台詞が同じであっても、
登場人物の平均年齢が異なるだけで、まるで別のものに変貌してしまう。
青年期を過ぎた大人たちは、如何なる演技力をもってしても、
青春時代の切なさを表現することは出来ないのである。
二作を見比べたことで色んな感想が浮かんだが、最も強烈に印象付けられた事と言えば、
単純ながら、上に述べたことだった。
恋人役のソフィアを演じた女優が同一であることも極めて示唆的で面白いところだと思った。
三年か四年程度の撮影時期の差異により、成熟によって獲得された魅力を確認できる一方で、
加齢によって何か別のものに変貌してしまった生命力の輝きが、
残酷なほどはっきりと映像に刻印されている・・・。
二つの作品を演じる彼女の姿は、そのように自分の眼には映った。
そのことは、本作の大きなテーマである「喪失」という事象を、
図らずも、別の角度から浮かび上がらせているものであったのかもしれない。