ドイツ出身のメロディックデスメタルバンド「Burden of Grief」の三枚目のアルバム、全9曲約40分。タイトルトラックの「Fields Of Salvation」はインスト。
ツインギターのはもりにデスボーカルが絡み、時たまブラストするドラムが心地良く疾走するというまさしくメロデスの王道で、たまに入るキーボードがまた魅力的のカッコいい一作です。最大の持ち味であるツインギターはアグレッシブに突撃する場面とメロディアスに聴かせる場面との区別が明確になされているため、このバンドの攻撃性が見事に活かされています。
ただ、一度聴いた後に印象に残るメロディがなかったというのが正直な感想です。確かに全曲クオリティが高く、他のバンドとは一線を画すと言っても良いほどですが、突出して良いという曲はないように感じました。これは何度も聴くうちにじわじわと良さが分かってくるものだと思います。
このアルバムはメロデスが好きな方にオススメしますが、過度の期待は寄せないほうが無難です。