「もしもさよならするならあなたの聞いていたあの古いレコードを、ねえ、
一枚ください、そんなあどけないふりで意地悪口にする、歩こうもう少し、 今は手をつないで」
「君はうわのそら、言葉足らずはぼく」
なにげない恋人同士の日常の中の内に秘めた気持を、たんたんと歌っている。とてもすきで満たされているのだけど、いつもどこか不安で憂鬱な、恋するとつきものの女性の気持。とてもかわいいのだがこの曲は、たんなる恋の歌ではなくいろいろな経験をしてきた少し大人の女性向けな気がする。いろいろ経験してきたために、怖くて素直になれなかったり、本当の自分を隠してしまう。透明感のあるやさしいボーカルとゆっくり流れるようなメロディのギターサウンドが、そんな不安を癒すかのように響く。とくに裏声やビブラートのかかった高音がとても美しい。
3曲目にはスピッツトリビュート「一期一会」で、ぱぱぼっくすの名を広めた「空も飛べるはず」が入っている。できればオリジナルをいれてほしかったが・・。やはりカヴァーとはいえ、何度聞いても名曲だ。
恋をしている女性にじっくり聞いてほしい。