グレン・グールド系の演奏。中野のチェンバロのように緩急のコブシを回したり、バッハ国際1位のヒューイットのように抑揚を付けショパン風に弾くバッハが好きな人にはお勧めできません。
あえてグールドと違う点を上げれば、サクサク弾いていくグールドに対して即興性が感じられる演奏をしています。グールドと同じく、はずれた音程で唸っていますが、なんとイタリア協奏曲では最初の鍵盤を叩く前に唸り始めています(しかも編集で切られずにCDに入っています)。さらに1分半を過ぎると足を踏み鳴らし始めます。装飾音はグールドより多く付けています。別盤のモーツアルト/トルコ行進曲では装飾音がイヤミでしたが、バッハでは良く合います。