今日DVDが届きました。時間が64分なので、すぐ見ることが出来ました。そして久しぶりに購入して大満足したDVDです。
沢山のネタバレがあるので、(ふつうは書かないのが原則ですが、書かずに居られなかったので)それをお知りになりたくない方は、申し訳ありませんがお読みにならないで下さい。
この映画は、偶然パソコンのサイトで知り、無料動画で何度も見ました。監督のトッド・ブラウニングが当時、実在してサーカスなどで働いていた奇形・不具者を実際俳優として起用したため、カルト映画、ホラーと呼ばれ、日本でも最初の公開タイトルは「怪物團」だったようです。
オールシネマを参照すると、映画タイトルも原作は三つあるようで、'@’FREAKS’(奇形者たち)'A’NATURES’S MISTAKES’(神の過ち)’'B THE MONSTER SHOW’(怪物の見世物)など、どれもおどろおどろしいタイトルですが、改めてこのDVDを見て私は一番最初でこのDVDのタイトルである「フリークス」が一番適切だと感じました。
しかし、私はカルト映画というより、健常者とフリークスによるサーカスの人間模様。婚約者の小人の男性・ハンスに裏切られても、最後まで純愛を貫いた同じ小人の女性・フリーダの崇高な愛の物語だと思います。
何故、私がこの作品のデジタルリマスター版
フリークス [DVD
]を購入せず、この旧DVDを購入したかは、エンディングの違いです。
デジタルリマスター版の他のレビューの方が書いておられたエンディング。これが全く違います。たった2分程度の違いなのですが、デジタルリマスター版は「金目当てでハンスと結婚したクレオパトラが、ハンスに毒を飲ませているのがばれてしまい、他のフリークス(ここではあえて「奇形・不具者」と訳したいと思います。)達から、復讐のため、鳥女にされてしまった」シーンで終わります。この終わり方だと、非常に禍々しいエンディングで、いかにも初期の日本語タイトル「怪物團」がふさわしい感じが致しますが、旧版DVDは小人のハンスの財産に目がくらみ、結婚したクレオパトラとその愛人、ヘラクレスに復讐を遂げた後(多分サーカスを引退したのでしょうか?)ハンスが召使を雇えるほどの豪邸に住むようになりました。クレオパトラを奇形にしてしまった事、ずっと純真な愛を貫いてくれた婚約者のフリーダを捨ててしまった事を後悔しながら、世捨て人同様に暮らしている時、かつてのサーカスの仲間、フロソとヴィーナス、そしてかつての婚約者・フリーダがハンスの屋敷を訪ねるところで終わります。かつての後悔の念からか「帰ってくれ」と三人に告げるハンスですが、フロソとヴィーナスはフリーダだけを残して去ります。
ずっとハンスの幸せだけを祈っていたフリーダは、ハンスにそっと近づき、最後はハンスを抱きしめてこう言うのです。
「あなたは毒を飲まされるのが嫌だっただけよね。だから皆(がクレオパトラを奇形にすること)を止めたんだわ。あなたの責任じゃない。泣かないで。愛しているのよ。愛しているのよ・・・。」
フリーダがハンスを抱きしめ、二人涙ぐみながら、この旧DVDは終わります。
これはたった二分程度のシーンですが、これがあるか無いかで、この作品の印象が全く変わってしまうのは私が見た事実です。私がパソコンの動画で見たのは、デジタルリマスター作品の「鳥女」で終わるシーンでした。でも、いろいろネットで情報を集め、ハンスとフリーダの抱擁のシーンを見て「絶対こちらのDVDが欲しい」と思い、この旧版DVDがそうで、デジタルリマスター版は違うとわかったので、こちらを注文しました。今日届いて一番最後のシーンがハンスとフリーダの抱擁シーンだと確認して安心して見ました。
嗜好の違いと言えばそうなのかもしれないですが、私はこのエンディングの違いで、この映画の印象ががらっと変わるので、私個人としては旧DVDのこの
フリークス [DVD
]をお勧めしたいです。画像もモノクロですが、結構はっきり見え、想像以上にずっと綺麗でした。
内容も、不具者や奇形の俳優を起用したとは言え、作品を見ていると、怖いのは最後の復讐シーンだけで、他は何も普通の人間の感情と変わりないのだな、と改めて確認させられます。でもそれは他のレビュアーの方が書いておられるように「奇形・不具者が心が綺麗で、普通の人間の方が余程心が汚い」等と言う、単純な考えではありません。
サーカスで生業を立てていく人々は、奇形・不具者だけでは無く、フロソやヴィーナスのような健常者も大勢居ます。その中でも、私たち健常者のように、お互いの存在の間に一種の見えない階級のようなものがあるのです。そして「この人たちにも、健常者と同じく、普通の人間としての感情、生活があることが当たり前なのだ」と、自分の偏見に改めて気付かされます。
お互いが軽蔑しあったり、自分を少し偉く見たりする部分、そして人を愛したり、結婚したり、子どもが生まれ、祝福するのは全く同じです。正直私は、髭女と呼ばれる女性の出産の場面で「可愛いなあ!男か女か?女?じゃあ、将来は髭女だ!」とフロソが笑って言う場面にドキッとしましたが、あのサーカスでは奇形・不具者は特別な存在ではないのでしょう。
その事を実際に体現しているのが、サーカスの持ち主、マダム・テトラリニを演じるローズ・ディオンと言う女優さんの存在です。この女優さんが素晴らしい役を演じています。
フリークスたちが外で遊んでいる時、召使がその事に気付き、その敷地の持ち主に「旦那様、敷地内に怪物が這い回っています。フランスなら彼らを処分(殺す)する法律があるはずです」と言って、フリークスを遊ばせているマダム・テトラリニたちを追い出そうとします。
しかしマダムは
「すみません。この子達は私たちのサーカスの子どもなんです。たまには日の光を浴びさせて普通の子のように遊ばせたい・・・普通の子のように・・・」
と言って、怖がってマダムに抱きつくフリークス達を抱きしめます。
そしてそのマダムの言葉に、土地所有者の紳士も「失礼をお許し下さい、マダム。どうぞそのままご自由に」と言うシーンがあります。
私はここがとても好きです。
マダムもフリークスの一部も紳士たちに礼を言います。マダムはその後、この紳士たちを怖がって抱きつくフリークス達に
「恥知らずな人たちね。いつもいってるでしょ?神様は守って下さると」
この最後の台詞は、本当に本当に美しい言葉です。
随分ネタバレになった長い感想になりましたが、この作品は本当にいろんな角度から考えさせられる、非常に貴重なDVDだと思います。惜しむらくはオリジナルの90分の原版の作品を、今は見ることが叶わないと言う事。でも、この旧版DVDでも、私は「フリークス」の映画で1932年と言う、82年前に、トッド・ブラウニングと言う稀有な監督が創り上げ残してくれた作品を見る事が出来る事に、心から感謝したいと思います。
久しぶりに購入して大満足のDVDでした。これからも何回も私は見続けるでしょう。
追記:今DVDを見直しているのですが、このDVDの最初のチャプター1の「タイトル&プロローグ」と23「その後のハンス」(フリーダとの抱擁のシーン)は是非見て頂きたいと思います。特に「タイトル&プロローグ」は圧巻です。トッド・ブラウニングのフリークスに対する考え、またこの映画に対する思いが文字で綴られていて、作品を見る前にこの「タイトル&プロローグ」を見てから作品に入るのでは全く印象が変わってくると思います。画像は本当に綺麗です。私はデジタルリマスター版の方を見ておりませんので、何とも言えませんが、このDVDで十分画像面は満足できます。
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フリークス [DVD]
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フォーマット | ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | レイラ・ハイアムズ, トッド・ブラウニング, ウォレス・フォード |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 4 分 |
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対象商品: フリークス [DVD]
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商品の説明
レビュー
監督: トッド・ブラウニング 原作: トッド・ロビンス 脚本: ウィリス・ゴールドベック 撮影: メリット・B.ガースタッド 出演: ウォレス・フォード/レイラ・ハイアムズ/オルガ・バクラノワ/ロスコー・エイツ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 83.16 g
- EAN : 4988182109185
- 監督 : トッド・ブラウニング
- メディア形式 : ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 4 分
- 発売日 : 2004/3/25
- 出演 : ウォレス・フォード, レイラ・ハイアムズ
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : ジュネス企画
- ASIN : B0001J0D0C
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 75,977位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヒカシューの作品「うわさの人類」でこの映画が言及されていたことから購入に至りました。80年前の映画なので画質に不安はありましたが、心配していたほど粗くなく、割にまともなのは意外でした(デジタル映像世代にはどうか?)。他愛のないあらすじも、サーカスの花形スターである奇形の出演者たちも、入り組んだ脚本とCGや特殊メイクに慣らされた現代の視点からすれば特に驚くことはありませんでした。ただ、嵐の日にクレオパトラとヘラクレスに復讐を企て、襲いかかるまでの不気味さからはCGなどでは絶対に表現できない気迫、あるいは怨念とも言える意志力が伝わってきます。映画として惜しむらくは、映像としての最大の見せ場であったはずの、切り刻まれるクレオパトラと襲われて去勢されたヘラクレスの最期など、編集版にはない失われた30分近いテープの存在で、完全版がこの世に存在しないのは残念としか言いようがありません。
クレオパトラとハンスの結婚を祝う酒席にて、酔ってヘラクレスと口づけを交わすクレオパトラに男としての誇りを傷つけられるハンス。「これからは仲間だ」と祝うハンスの友達に「化け物」と罵る青ざめたクレオパトラ、そして火の消えていく祝いの場。五体満足に生まれた人間と奇形に生まれた人間の外見と心の問題、どちらが化け物なのか?ということではなく、人間全てが持つ尊厳がメンツにすり替わった時に起こる行動の恐ろしさが印象に残るのです。毒を盛られたことに気づき仕返しのサインを出すハンスの、普段は愛らしかった表情に悪魔が宿る瞬間の怖さ残忍さ。全てを見抜きながらも、終始ハンスへの愛を貫いたフリーダの存在に救われる、そんな映画でありました。
クレオパトラとハンスの結婚を祝う酒席にて、酔ってヘラクレスと口づけを交わすクレオパトラに男としての誇りを傷つけられるハンス。「これからは仲間だ」と祝うハンスの友達に「化け物」と罵る青ざめたクレオパトラ、そして火の消えていく祝いの場。五体満足に生まれた人間と奇形に生まれた人間の外見と心の問題、どちらが化け物なのか?ということではなく、人間全てが持つ尊厳がメンツにすり替わった時に起こる行動の恐ろしさが印象に残るのです。毒を盛られたことに気づき仕返しのサインを出すハンスの、普段は愛らしかった表情に悪魔が宿る瞬間の怖さ残忍さ。全てを見抜きながらも、終始ハンスへの愛を貫いたフリーダの存在に救われる、そんな映画でありました。
2017年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ずっと気になっていた映画でした。ラスト違うのが気になっていたので、デジタルリマスター版ではなく、こちらを購入しました。
見た後の感じは、大満足でした。
まず凄いのは、実際のフリークス達を見ることでしょう。彼らは虐げられてきた人達だけど、もともと生存率も低いだろうし、この時代に良く生きていたなーという感じです、ハーフボーイ(上半身しかない男子、イケメン)とか、小頭症の子達とか、医療水準の低かっただろう当時によく生きてるな、という感じです。私が一番ビビったのは、ランディアン王子という、両手両足が無いヒゲのオジサンです。少し粗い画面で、何かうねうね動いてるのがいて、良く見たら人かよ!という。そして、実際にサーカスで活躍していた彼らは、愛嬌たっぷりなんですね。彼らがサーカスの裏方で楽しく生活してる様子を見れます。生活模様がね、普通の人間と同じなんです。愛嬌がある分、健常者の存在感がかすむ位です。
映画の中心人物のである、小人のハンスやフリーダは、服装がしっかりしており、内面が大人であることがよく分かります。
話としては分かりやすいです。
サーカスでは、不具者達(フリークス達)が多く活躍していて、中には健常者もいる。小人のハンス(男)とフリーダ(女)は婚約していた。健常者の美しいクレオパトラが、ハンスが莫大な遺産を相続すると聞き、情夫のヘラクレスと共謀して、ハンスと略奪結婚し、彼を毒殺しようとする。しかしその企みは周囲にばれ、ヘラクレスはフリークス達に殺され、クレオパトラは不具者(フリークス)にされてしまう。数年後、ハンスは豪邸で隠居者のような生活をしていたが、そこにフリーダが表れ、彼を許す、愛していると打ち明け、良い雰囲気になって、ジ・エンド。
ところで、プロローグに、字幕で「不具者の掟」なる内容が出てきます。不具者の仲間たちと、喜びも悲しみも分かち合うという掟です。
ハンスがクレオパトラに毒を盛られ倒れたとき、フリークス達は、クレオパトラとヘラクレスを疑い、彼らを監視するようになります。そして「決行は今日だ」と。その行動は、この掟に基づいたものなのでしょう。
フリークス達の、クレオパトラを監視する目、マジ怖い。そして、大雨の中、ヘラクレスやクレオパトラを襲う彼ら、マジ怖い。
最後に、不具者(鳥人間?)にされたクレオパトラ。その姿にしたのは、フリークス達の掟によるものかは分かりません。フリークス達は自分の意志で動き、喋り、生活することができるが、それすらも出来ない姿にしたのでしょうか。ただ言える事は、フリークス達は愛嬌があり可愛らしいが、このクレオパトラ(鳥人間)は、虚ろな目で無表情でガアガア言うだけで、一点の愛すべき点すら見つけられない姿です。クレオパトラの人間の内面を表した姿であるという事です。
見た後の感じは、大満足でした。
まず凄いのは、実際のフリークス達を見ることでしょう。彼らは虐げられてきた人達だけど、もともと生存率も低いだろうし、この時代に良く生きていたなーという感じです、ハーフボーイ(上半身しかない男子、イケメン)とか、小頭症の子達とか、医療水準の低かっただろう当時によく生きてるな、という感じです。私が一番ビビったのは、ランディアン王子という、両手両足が無いヒゲのオジサンです。少し粗い画面で、何かうねうね動いてるのがいて、良く見たら人かよ!という。そして、実際にサーカスで活躍していた彼らは、愛嬌たっぷりなんですね。彼らがサーカスの裏方で楽しく生活してる様子を見れます。生活模様がね、普通の人間と同じなんです。愛嬌がある分、健常者の存在感がかすむ位です。
映画の中心人物のである、小人のハンスやフリーダは、服装がしっかりしており、内面が大人であることがよく分かります。
話としては分かりやすいです。
サーカスでは、不具者達(フリークス達)が多く活躍していて、中には健常者もいる。小人のハンス(男)とフリーダ(女)は婚約していた。健常者の美しいクレオパトラが、ハンスが莫大な遺産を相続すると聞き、情夫のヘラクレスと共謀して、ハンスと略奪結婚し、彼を毒殺しようとする。しかしその企みは周囲にばれ、ヘラクレスはフリークス達に殺され、クレオパトラは不具者(フリークス)にされてしまう。数年後、ハンスは豪邸で隠居者のような生活をしていたが、そこにフリーダが表れ、彼を許す、愛していると打ち明け、良い雰囲気になって、ジ・エンド。
ところで、プロローグに、字幕で「不具者の掟」なる内容が出てきます。不具者の仲間たちと、喜びも悲しみも分かち合うという掟です。
ハンスがクレオパトラに毒を盛られ倒れたとき、フリークス達は、クレオパトラとヘラクレスを疑い、彼らを監視するようになります。そして「決行は今日だ」と。その行動は、この掟に基づいたものなのでしょう。
フリークス達の、クレオパトラを監視する目、マジ怖い。そして、大雨の中、ヘラクレスやクレオパトラを襲う彼ら、マジ怖い。
最後に、不具者(鳥人間?)にされたクレオパトラ。その姿にしたのは、フリークス達の掟によるものかは分かりません。フリークス達は自分の意志で動き、喋り、生活することができるが、それすらも出来ない姿にしたのでしょうか。ただ言える事は、フリークス達は愛嬌があり可愛らしいが、このクレオパトラ(鳥人間)は、虚ろな目で無表情でガアガア言うだけで、一点の愛すべき点すら見つけられない姿です。クレオパトラの人間の内面を表した姿であるという事です。
2021年9月3日に日本でレビュー済み
過去に悪の教典という映画も3回買って2回売りました。悪い意味で。
この作品は良い意味でそうしました。
きっと良い映画だと思います。
人間 皆平等 そういう守る団体もありますね。
でも本当なのでしょうか?何も隔てなくつきあえるのでしょうか?少々疑問に思えます。フリークス達の笑顔は純粋無垢です。一生後悔なく前え向かって生きてます。
それを思うと自分が偽善者になる感じで悲しくなります。
そんな奇異の目で見てしまう自分が嫌です。
皆様も同じだとおもいます。だからこのような映画が作られ自治体まで作られるのかとおもいます。
辛くて2回買って2回売りまた再度購入しました。もう売る事は無いでしょう。
コレクションに入れました。
この作品は良い意味でそうしました。
きっと良い映画だと思います。
人間 皆平等 そういう守る団体もありますね。
でも本当なのでしょうか?何も隔てなくつきあえるのでしょうか?少々疑問に思えます。フリークス達の笑顔は純粋無垢です。一生後悔なく前え向かって生きてます。
それを思うと自分が偽善者になる感じで悲しくなります。
そんな奇異の目で見てしまう自分が嫌です。
皆様も同じだとおもいます。だからこのような映画が作られ自治体まで作られるのかとおもいます。
辛くて2回買って2回売りまた再度購入しました。もう売る事は無いでしょう。
コレクションに入れました。
2020年10月25日に日本でレビュー済み
昔TVで見たことがあって、とてもおどろおどろしかった記憶がありました。
評論でも禁断の映画のような扱いでしたので、避けていました。
ちょっと気になって、見直してみました。
小人やシャム双生児、両性具有、小頭症、肢体不自由者等が出てきます。
それだけでスキャンダラスです。
ですが、それだけです。
フリークス同士の捻じれた感情なんかがあったような気がしたんですが、そこまではありませんでした。
勝手に想像して怖がっていただけでした。
昔は祭りに「見世物小屋」が巡回して来ていました、小人やヘビ女なんかが出ていました。
お金出して入ったことはありませんが、昼間に行くと普通に小人が歩いていました。
同時に、戦争で手足を無くした傷病軍人が神社の前で募金を求めていました。
そう言う意味では、昔はフリークスが身近にいたような気がします。
彼らはどこに行ったんだろう?
デジタル・リマスターといいながら、それほど画像はよくありません。
評論でも禁断の映画のような扱いでしたので、避けていました。
ちょっと気になって、見直してみました。
小人やシャム双生児、両性具有、小頭症、肢体不自由者等が出てきます。
それだけでスキャンダラスです。
ですが、それだけです。
フリークス同士の捻じれた感情なんかがあったような気がしたんですが、そこまではありませんでした。
勝手に想像して怖がっていただけでした。
昔は祭りに「見世物小屋」が巡回して来ていました、小人やヘビ女なんかが出ていました。
お金出して入ったことはありませんが、昼間に行くと普通に小人が歩いていました。
同時に、戦争で手足を無くした傷病軍人が神社の前で募金を求めていました。
そう言う意味では、昔はフリークスが身近にいたような気がします。
彼らはどこに行ったんだろう?
デジタル・リマスターといいながら、それほど画像はよくありません。
2006年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このDVDは劇場公開版と銘打っているだけあって、旧DVDとは違う箇所があります。デジタルリマスター云々というのは個人的意見ではあまり違いは感じられませんでした(やっぱり1930年代の作品ですからね。元もとの画質というのが知れていますから)が、冒頭部分に収録されていた長々と続く解説文とエンディングに収録されていた、ハンスが小人の彼女とよりを戻し、泣きながら抱き合うシーンがカットされています。それが無いので作品内容のカラーに若干の違いが現れている感じです。よく本作を語るときに見受けられる"美しい話"という感じは後退し、空中ブランコ乗りの美女が"ニワトリ女"にされてしまう恐怖・怪奇映画という感じが強くなっているからです。旧ソフトとこちらのソフトどちらを最初に見たかで本作への印象は大分違うものになるでしょう。ちなみにアメリカなどで売られているビデオ・DVD共にオープニング・エンディングが収録されている版です。映画としては決して面白いわけではないし、クオリティーが高いわけでもないので、そのつもりで観てもらえればよいのではないかと思います。