朝靄がまだ消えやらぬ森の中、小鳥のさえずりがあちこちで聞こえ始めやがて
ぼんやりと陽ざしが白いカーテンを通り越してゆく。。
朝のヒンヤリとした空気を感じながらけだるさの中で目を覚ます。
気がつけば風の匂いももう初夏の頃。。。
そんなイメージでつづられたなにげない一日の平和で幸せな断片。
このCDではすべてアストレイ自身が唄うのではなく
ピアノをひき、彼女の生活の中の感じた事を「音(楽器)」で表現している。
たとえば「ママ〜」と子どもが
呼び掛けるような声を(音)で表現をしたり、牛やヤギの声(音)、
光がキラキラするような陽ざしがさしこんで来るような風景の(音)、
出だしで聞かれる小鳥のさえずり(音)もその一つ。
聞いていると時は刻んでいるのにまるで
止まっているかのような、、
そんな不思議な空間に入り込んだような錯角さえ覚えてしまう。
音からそこにある風景が目の前に
やわらかく、そして優しく広がってゆく。
その心地よさは
女性が持つ繊細な心の目を通して描かれた音による風景画。
以前シンフォレストから発売されていたCD-ROM
KATAN DOLL/カタンドール(天野可淡)でも使用されていた
2. Morning: A Summer Long Since Passed (風薫る初夏 )。
天野可淡さんもこの曲がお気に入りだったそうです。
心が疲れた時、お勧めのCD。