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一つの浮き玉をめぐって繰り広げられるさまざまな人々の営みを、倉本聰、野沢尚、三谷幸喜がリレー形式で脚本を担当して壮大な愛の物語に仕立てたテレビ放送50年記念ドラマ。網元の娘・遼子(浅丘ルリ子)と山の男・司郎(森本レオ)が一緒に作った愛の結晶である浮き玉を、その娘である多実(深津絵里)と愛人のもとに走った夫・慎平(ユースケサンタマリア)が、山奥深くの最初の一滴が生まれる水源の泉に里帰りさせるところから物語のすべてははじまる。
ダム建設に揺れる町の子どもたちを描いた第3話はいかにも倉本聰らしいタッチだし、元夫婦が夜の川で一緒に過ごす描写に雰囲気がある第5話も野沢尚らしいドラマティックな展開を見せるが、大いに笑わせてくれるのが第4話の三谷幸喜脚本のコメディー編。演劇のバックステージ物という十八番で楽しく見せてくれて巧みだが、浮き玉の話とはあまり関係ない。第6話はメッセージつきの番外編といった様相で、『川、いつか海へ』という大看板に偽ることなくドラマは締めくくられる。(麻生結一)
レビュー
製作統括: 菅康弘 演出: 黛りんたろう/清水一彦/堀切園健太郎 脚本: 倉本聰/野沢尚/三谷幸喜 音楽: 岩代太郎 出演: 深津絵里/ユースケ・サンタマリア/森本レオ/渡辺謙/小林聡美/西田敏行/小泉今日子/柳葉敏郎/椎名桔平/観月ありさ/香川照之/筒井道隆/江守徹/浅丘ルリ子
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)