【プロフィール】 1979年、静岡県浜松市生まれ。 1979年生まれの24歳。6歳よりピアノを始め、同時にヤマハ音楽教室で作曲を学ぶ。国内外の「ユニセフチャリティコンサート」「ジュニアオリジナルコンサート」等に多数出演。17歳の時にチック・コリアと共演し、絶賛される。 1998年よりN.Y.に渡り、ジュニア・マンスに師事。1999年バークリー音楽院に入学後、全米各地のジャズフェスティバルに出演し、高い評価を得る。そして、在学中にジャズの名門テラーク・レーベルと契約し、2003年に全米デビューを果たす。同年5月にバークリー音楽院を首席で卒業。 現在も活動の拠点をボストンに置き、全米・ヨーロッパ各地をツアーでまわっている。また、日本国内においても、TBS系全国ネット「情熱大陸(2003.10.19O.A.)」やキリン「モルトスカッシュ」CFへの出演、ブルーノートを中心とした国内初ツアーを成功させるなど、積極的に活動を展開している。
2003年に『アナザー・マインド』で華々しいデビューを飾った上原ひろみ。なんとデビュー作は第18回日本ゴールドディスク大賞まで受賞した(「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」)。そしてこのセカンド作だが、03年12月、テネシー州はナッシュヴィルにある有名なスタジオ、サウンド・キッチンでの録音だ。デビュー作発表後のライヴでは、アンソニー・ジャクソン&マーティン・ヴァリホラとの息の合ったコンビネーションが印象的だったが、これはその3人による演奏(ベースは曲によってトニー・グレイ)。 まず1曲目、これはライヴで大ウケしたエネルギッシュなテクノ・ジャズ。ブルース・リーやジャッキー・チェンのカンフーをヒントに書いたというユニークなナンバーだ。デビュー作もそうだったが、この人の音楽にはジャズとロックとクラシック(それ以外にもなにやかな)が渾然一体となっていて、幻惑される。テクノ・ジャズからしっとりとしたムードのソロ・ピアノまで、とにかく多彩な音、そして才気煥発を絵に描いたような水際立った演奏が鮮やかだ。(市川正二)
期待の新星ピアニストによる2作目。前作以上に多彩なサウンドが音楽の充実に結びついた。超絶的なテクニックがますますの冴えを見せ、その上でそれだけにとどまらない奔放なプレイに心魅かれる。独特でユニークなメロディ作りも、この才人の持ち味だ。 -- 内容(「CDジャーナル」データベースより)