Amazonレビュー
デビュー10年目の10作目という仰々しさは皆無だ。特性を吟味したメロディと必要な音で表現したらこうなった、という彼の核の揺るがなさに軽くリスペクトである。そもそもロックミュージシャンなんて不安定な仕事で、でもそれ以外に、もう人より秀でたことも出来ないし、覚悟してやっちゃうもーん…と言っているように聴こえるアルバムなのである。
先行シングルにして寄る辺なき似た者たちにとってのアンセム「ぼくらのルール」をはじめ、男女関係を軸とする人生の諸行無常を聴かせる。バンドサウンドの楽曲はくるり元ドラマーの森信行、初恋の嵐の隅倉弘至との3ピース。加えて同郷の浜崎貴司参加の「オリオン通り」では共通の思い出の場所が描かれている…というエピソードもアリだ。(石角友香)
メディア掲載レビューほか
`弾き語り`から`うたもの`までこなす、彼独自のこだわりが感じられる1枚。シンガー・ソングライター、斉藤和義の通算10枚目のアルバム。アコースティックかつ、メロディアスな、珠玉のブルースの完成です。愛と希望があふれるナンバー「ぼくらのルール」他、全11曲収録。