Amazonより
『コールド・クリーク/過去を持つ家』は深く考えずに観れば、とてもおもしろいサスペンス映画である。神経にさわるものの結局のところは陳腐に過ぎない脚本(リチャード・ジェフリーズ)に書かれた非論理的な話の筋道に、マイク・フィッギス監督はほかには類を見ない手法で入り込んでいって物語をたくみに始めていく。ドキュメンタリー監督(デニス・クエイド)が、妻(シャロン・ストーン)と子ども2人とともに田舎の荒れ果てた大邸宅に引っ越してくる。その家は今にもキレそうな前科者(スティーヴン・ドーフ)の一家が所有していたもので、彼は謎の理由で監督一家に出て行けと迫る。
マンネリな方法で金儲け目当てで作られた本作品は『危険な情事』のようなサスペンスを目指したものの、むしろ『パシフィック・ハイツ』のようであり、ドーフの暴力的な行動によって緊張がどんどん増していくのを観ているのは楽しいが、筋書きの穴がどんどん広がっていくにつれて話はかなり台なしになってしまう。うまくできている衝撃的なシーンも少しはあるし、セクシーなジュリエット・ルイスが助演しているので、ポップコーン片手に観るには実にいい気晴らしになるだろうが、邸宅の名前は「コールド・クリーキー(冷えて、がたがたきしむの意)」のほうがよかったのではないだろうか。(Jeff Shannon, Amazon.com)
レビュー
製作総指揮・脚本: リチャード・ジェフリーズ 製作総指揮: ラタ・ライアン 製作・監督・音楽: マイク・フィッギス 製作: アニー・スチュワート 出演: デニス・クエイド/シャロン・ストーン/スティーヴン・ドーフ/ジュリエット・ルイス/クリステン・スチュワート/クリストファー・プラマー 声の出演: 大塚明夫/高畑淳子/山路和弘/魏涼子/清水理沙/納谷悟朗
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)