金持ちの家にある日、
テレススタンプ演じる男が泊まる。
その男に、夫、妻、息子、娘、お手伝いさんが
魅せられ、、皆肉体関係を持つ。
ある日、男は旅立つ。
5人は、その男無しの生活など考えられなくなっており、
家族がバラバラになっていく。
そして、男が去った後。。。
皆は虚無感に襲われ、、
妻は若い男漁りを、、
娘は病院へ、、、
息子は画家へ、、
お手伝いさんは、超能力者へ、
そして、、夫は、、男漁りへ、、、
簡単に観るとそれだけで終わってしまいますが、、、、。
キリスト教の物語を
思い起こして、宗教観を入れると、
もう少し違った見え方があります。
また、監督が常々言っていた、、、
「教養のないブルジョアはいないように、
俗悪でないブルジョアもまたいない」
という言葉を、その宗教観に結びつけると面白い。
人は皆、楽で豊かな生活をしたいと思っていて、
そのためには、競争に勝ったり、
人より良いモノを得ようとするエゴも強いわけで、
ある意味、、人の本能みたいなものが、、、
ブルジョアには顕著に表れているということだと思います。
ブルジョア=人の本能=罪深き人という考え方で、
テレススタンプ演じる男=神と、
5人が演じる家族=罪深き人との関係を描います。
、
肉体関係は身を捧げるというか、
崇拝の一種の象徴でしょうか。
唯一、ブルジョアでない人、、、
お手伝いさんは、、
こういう表現が適切かどうかわかりませんが、
純粋な人の象徴なのでしょう。
そして、、、
キリスト教でも仏教でもいいのですが、
神が降臨して、
人の中からキリストやブッダみたいな
を代弁者を選ぶ。
で、教えを伝える。。。
伝えている間は良いのですが、、
神も代弁者達も、去って、しまうと、
皆、虚無感を味わい、、迷い始める。
影響力も失われ、
世の中がエゴと欲望で渦巻く
現代みたいな時代になると言われているのですが、
そんなようなことを、官能的に描いています。
男を失い、
病院に行ってしまった娘。。
画家といっても、、、
精神を病み画家を軽蔑した画家になる息子、、爆。
つまりは、精神の孤立なのでしょう。
色欲に走り、満たされない妻。
そして、夫は男色に走るのですが、
夫自身は、真のブルジョアという設定で、、
草木の生えない火山を裸で彷徨うという
心象風景につながっています。
家族が、欲望とエゴに悩みバラバラになり、、、
お手伝いさんは、、、
広場に現れ、、、奇跡を起こす。
言わずもがな、
キリストということになります。
さて、、、、、
娘役のアンヌはゴダールの元奥さん、
妻役のシルバーナ・マンガーノは
ビスコンティ映画ではおなじみですが、、
ああ、シルバーナが美しい。。。
男が現れ、湖のコッテージのようなところで
裸になるシーンがあるのですが、、、
斜め後ろから見た肩から首筋が、、、
もう、、「美」、、、!!!!
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テオレマ [DVD]
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購入オプションとあわせ買い
フォーマット | ドルビー, 色 |
コントリビュータ | ラウラ・ベッティ, マッシモ・ジロッティ, テレンス・スタンプ, シルヴァーナ・マンガーノ, ピエル・パオロ・パゾリーニ, アンヌ・ヴィアゼムスキー |
言語 | イタリア語 |
稼働時間 | 1 時間 39 分 |
【まとめ買いフェア開催中】よりどり2点以上で5%OFF
アウトドア用品、ファッション、食品・飲料、母の日ギフト、父の日ギフト関連商品など、10万点を超える対象アイテムからよりどり2点以上で5%OFF。 セール会場はこちら
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商品の説明
レビュー
製作: マノロ・ボロニーニ/フランコ・ロッセリーニ 監督・脚本: ピエル・パオロ・パゾリーニ 撮影: ジュゼッペ・ルッツォリーニ 美術: ルチアーノ・プッチーニ 衣装: マルチェッラ・デ・マルキス 編集: ニーノ・バラッリ 音楽: エンニオ・モリコーネ 出演: シルヴァーナ・マンガーノ/テレンス・スタンプ/マッシモ・ジロッティ/アンヌ・ヴィアゼムスキー/ラウラ・ベッティ/ニネット・ダヴォリ/ホセ・クルス・ソウプレッテ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : イタリア語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4523215006835
- 監督 : ピエル・パオロ・パゾリーニ
- メディア形式 : ドルビー, 色
- 時間 : 1 時間 39 分
- 発売日 : 2004/5/22
- 出演 : テレンス・スタンプ, シルヴァーナ・マンガーノ, アンヌ・ヴィアゼムスキー, マッシモ・ジロッティ, ラウラ・ベッティ
- 字幕: : 日本語
- 言語 : イタリア語 (Mono)
- 販売元 : 紀伊國屋書店
- ASIN : B0001VQVYW
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 118,115位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 11,253位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年8月7日に日本でレビュー済み
パゾリーニ作品はこの作品しか観ておりませんが…何がみんなから絶賛される内容なのか自分にはサッパリ解りません!頭悪いのかな?俺って。
2012年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画に関しては何の文句もありません。
ただ、このDVDを商品としてみた場合、画質に不満が残ります。
少なくとも最良のマスターフィルムから落としたとは思えません。
ヴィアゼムスキーのオッパイシーンが微妙にカットされています。
色彩補整もやり過ぎです。
以前、日テレの深夜放送で流された時は状態の良いフィルムから
起こしていました。
日テレができることを紀伊国屋はできないんですかね?
ニュープリントで再発を願います。
ただ、このDVDを商品としてみた場合、画質に不満が残ります。
少なくとも最良のマスターフィルムから落としたとは思えません。
ヴィアゼムスキーのオッパイシーンが微妙にカットされています。
色彩補整もやり過ぎです。
以前、日テレの深夜放送で流された時は状態の良いフィルムから
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日テレができることを紀伊国屋はできないんですかね?
ニュープリントで再発を願います。
2011年5月7日に日本でレビュー済み
パゾリーニ作品は60年代後半がもっとも神懸り的な輝きを見せていると思う。
この時期から後は毎年新作を発表する多作ぶりながらハズレがない。
(70年代は『ソドムの市』にしても『生の三部作』にしても60年代とは違ってくる。それは別の輝きなのだが、60年代後半の作品達には纏まった勢いがあり、その勢いに軍配が上がるように思う)
本作『テオレマ』は次作の『豚小屋』(特に現代編)とあわせて観ると興味深い。ニ作品にはいくつかの共通点を見つけられると思う。
最大の共通点は、ブルジョワ(≒現代のファシズム)の崩壊(あるいは腐敗)を扱っていること。
そのテーマは‘裏返った形’で怪作『ソドムの市』にも繋がっているように思う。
本作の粗筋自体は単純だ。
『ブルジョア一家に不思議な美青年が入り込み全員と性的関係を持ったあとで去る。その後一家は崩壊する。一人を除いて。』
といったもの。(だが、…観終わって‘意味’がわからず「???」な私。)
パゾリーニ作品と‘寓意’は切り離せないものとよく言われる。
ブルジョワジーや家族制度への批判や挑発を‘寓話的’に描いたという…。なるほどという感じでもあるが、私は今でも1/3も理解できていないように感じている。
その点(寓意を)、『豚小屋』とあわせてみると理解しやすい部分もあると思うし興味深い。
もう一つの共通点は、有名俳優を多く起用していること。
パゾリーニ作品は素人(に近い人も含める)を多く起用する傾向があるが、『豚小屋』と『テオレマ』は例外的といえる。特に『テオレマ』はパゾリーニ全作品のなかでもっとも有名俳優が多く出ている。『テオレマ』の登場人物は複雑な表現が必要で素人では難しいと思われる。それでこの配役となったのかもしれない。
その結果、すばらしくセクシャルなシルヴァーナ・マンガーノとテレンス・スタンプを観ることができる。こういった俳優の力が目立っていることもあり、いつものパゾリーニ作品(←素人に近い役者が多く表現の仕方も素朴だ)とはいくらか違ったテイストになっていると感じる。
他の作品よりも(ある意味直截的にも)政治的なテーマを扱っており‘俳優の力’が必要だったのかもしれない。
こんな共通点を意識しながら『豚小屋』とあわせて読み解くこともひとつの楽しみだと思う。
ただ…
理解しきれない(アホな)私にとっては、緊張感と謎に満ちた不思議な登場人物…不思議な出来事。コレだけでも十分惹きつけられる。(幼稚な感想だが…)
この時期から後は毎年新作を発表する多作ぶりながらハズレがない。
(70年代は『ソドムの市』にしても『生の三部作』にしても60年代とは違ってくる。それは別の輝きなのだが、60年代後半の作品達には纏まった勢いがあり、その勢いに軍配が上がるように思う)
本作『テオレマ』は次作の『豚小屋』(特に現代編)とあわせて観ると興味深い。ニ作品にはいくつかの共通点を見つけられると思う。
最大の共通点は、ブルジョワ(≒現代のファシズム)の崩壊(あるいは腐敗)を扱っていること。
そのテーマは‘裏返った形’で怪作『ソドムの市』にも繋がっているように思う。
本作の粗筋自体は単純だ。
『ブルジョア一家に不思議な美青年が入り込み全員と性的関係を持ったあとで去る。その後一家は崩壊する。一人を除いて。』
といったもの。(だが、…観終わって‘意味’がわからず「???」な私。)
パゾリーニ作品と‘寓意’は切り離せないものとよく言われる。
ブルジョワジーや家族制度への批判や挑発を‘寓話的’に描いたという…。なるほどという感じでもあるが、私は今でも1/3も理解できていないように感じている。
その点(寓意を)、『豚小屋』とあわせてみると理解しやすい部分もあると思うし興味深い。
もう一つの共通点は、有名俳優を多く起用していること。
パゾリーニ作品は素人(に近い人も含める)を多く起用する傾向があるが、『豚小屋』と『テオレマ』は例外的といえる。特に『テオレマ』はパゾリーニ全作品のなかでもっとも有名俳優が多く出ている。『テオレマ』の登場人物は複雑な表現が必要で素人では難しいと思われる。それでこの配役となったのかもしれない。
その結果、すばらしくセクシャルなシルヴァーナ・マンガーノとテレンス・スタンプを観ることができる。こういった俳優の力が目立っていることもあり、いつものパゾリーニ作品(←素人に近い役者が多く表現の仕方も素朴だ)とはいくらか違ったテイストになっていると感じる。
他の作品よりも(ある意味直截的にも)政治的なテーマを扱っており‘俳優の力’が必要だったのかもしれない。
こんな共通点を意識しながら『豚小屋』とあわせて読み解くこともひとつの楽しみだと思う。
ただ…
理解しきれない(アホな)私にとっては、緊張感と謎に満ちた不思議な登場人物…不思議な出来事。コレだけでも十分惹きつけられる。(幼稚な感想だが…)
2013年2月17日に日本でレビュー済み
DVD探してみるも 入手困難/プレミア価格‥
そこで
ebayにて英国盤(非blue-ray/PALリージョン 2)ゲット
あらすじ等は他レヴュワー諸氏にお任せして、気になるDVDの具体的な各仕様は以下のとおり
音声: 英 dd mono
字幕: 英、伊
画面比率: 1.85 : 1 /16:9 enhanced
特典 :
テレンス・スタンプ2007インタビュー(33分 英字幕有)
伊映画通 ロバート・ゴードン氏コメンタリー
付録・封入リーフレット(写真豊富)Geoffrey Nowell-Smith氏によるエッセイ
Phillip Strick氏のレヴュー,パゾリーニ/T.スタンプの各バイオグラフィ
2007 9月 英 BFI Video Publishing 発売
※ BFI によるリストアド・ヴァージョンで高画質+高音質!
送料込 約¥850 (2012 6月入手時レート)
そこで
ebayにて英国盤(非blue-ray/PALリージョン 2)ゲット
あらすじ等は他レヴュワー諸氏にお任せして、気になるDVDの具体的な各仕様は以下のとおり
音声: 英 dd mono
字幕: 英、伊
画面比率: 1.85 : 1 /16:9 enhanced
特典 :
テレンス・スタンプ2007インタビュー(33分 英字幕有)
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付録・封入リーフレット(写真豊富)Geoffrey Nowell-Smith氏によるエッセイ
Phillip Strick氏のレヴュー,パゾリーニ/T.スタンプの各バイオグラフィ
2007 9月 英 BFI Video Publishing 発売
※ BFI によるリストアド・ヴァージョンで高画質+高音質!
送料込 約¥850 (2012 6月入手時レート)
2009年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非ポップな世界にポップ・カルチャーが乱入するというプロットは、ヴィスコンティの「家族の肖像」に似ている。
パゾリーニは汚いし、汗臭いし、なにより脂ぎっている、と思っている人には、本作と「豚小屋」をお薦めしよう。
パゾリーニは汚いし、汗臭いし、なにより脂ぎっている、と思っている人には、本作と「豚小屋」をお薦めしよう。
2005年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
パゾリ-ニの考える定理(テオレマ)は神の不在を家族の崩壊によって描く。
一見難解に見える物語も物質だけでは決して満たされない、心の根源的な欲望を映画に登場する人物の一人を除いて全員が共有しているという現代社会の人間のありようが鋭く、しかも単純に語られていく。場面と場面の間にパゾリ-ニ映画に欠かせない「荒野」が静かに、印象的に挿入されている。私がこの映画を見た時(高校生でした!)は頭の中で「荒野」が一日中渦巻いていたのを
思い出しました。
一見難解に見える物語も物質だけでは決して満たされない、心の根源的な欲望を映画に登場する人物の一人を除いて全員が共有しているという現代社会の人間のありようが鋭く、しかも単純に語られていく。場面と場面の間にパゾリ-ニ映画に欠かせない「荒野」が静かに、印象的に挿入されている。私がこの映画を見た時(高校生でした!)は頭の中で「荒野」が一日中渦巻いていたのを
思い出しました。
2014年9月2日に日本でレビュー済み
一言で言うと、
「聖」が「性」で「生」を狂わせ、「覚醒せよ」とお金持ちを罵倒する、超攻撃的映画です。
モリコーネの、妖艶で神秘的な音楽が、この映画に独特のムードを滲ませます。
強烈で残酷でファンタスティックで、パゾリーニのエゴイズムが凝縮された作品です。
誰も到達できない、パゾリーニの孤高の境地。ぜひ堪能して下さい。
「聖」が「性」で「生」を狂わせ、「覚醒せよ」とお金持ちを罵倒する、超攻撃的映画です。
モリコーネの、妖艶で神秘的な音楽が、この映画に独特のムードを滲ませます。
強烈で残酷でファンタスティックで、パゾリーニのエゴイズムが凝縮された作品です。
誰も到達できない、パゾリーニの孤高の境地。ぜひ堪能して下さい。