女王蜂 [DVD]
フォーマット | 色 |
コントリビュータ | 萩尾みどり, 仲代達矢, 伴淳三郎, 加藤武, 大滝秀治, 中井貴恵, 石坂浩二, 三木のり平, 司葉子, 坂口良子, 沖雅也, 市川崑, 岸恵子, 高峰三枝子, 神山繁, 草笛光子 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 20 分 |
【まとめ買いフェア開催中】よりどり2点以上で5%OFF
アウトドア用品、ファッション、食品・飲料、母の日ギフト、父の日ギフト関連商品など、10万点を超える対象アイテムからよりどり2点以上で5%OFF。 セール会場はこちら
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
レビュー
製作: 馬場和夫/田中収 監督・脚本: 市川崑 原作: 横溝正史 脚本: 日高真也/桂千穂 撮影: 長谷川清 美術: 阿久根厳 録音: 矢野口文雄 照明: 佐藤幸次郎 音楽: 田辺信一 出演: 石坂浩二/岸恵子/司葉子/高峰三枝子/中井貴惠/仲代達矢/草笛光子/伴淳三郎/加藤武
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- EAN : 4988104022332
- 監督 : 市川崑
- メディア形式 : 色
- 時間 : 2 時間 20 分
- 発売日 : 2004/5/28
- 出演 : 石坂浩二, 岸恵子, 司葉子, 高峰三枝子, 仲代達矢
- 販売元 : 東宝
- ASIN : B0001W8HUC
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 151,843位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 716位日本のホラー映画
- - 1,373位日本のミステリー・サスペンス映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
解説にも説明されてますがとにかく横溝作品歴代犯人を演じた女優さんが勢揃いする豪華な映画です。
2024年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
懐かしい役者さん、今よりもゆったりと時間が過ぎているようで、落ち着いて見られます。
2022年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なかいきえが、初々しい
話としては
あまりすきではない😅
監督が好きて、揃えました👍
女優さんは相変わらず美しい
警部さんが少し好きになるシーンが
好き
もう見ない俳優さんとか
色々見れるのも面白いです
話としては
あまりすきではない😅
監督が好きて、揃えました👍
女優さんは相変わらず美しい
警部さんが少し好きになるシーンが
好き
もう見ない俳優さんとか
色々見れるのも面白いです
2023年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この映画はどこかちぐはぐな印象を残します。ウィキペディアを確認すると、スケジュール的にタイトな制作であったようで、準備期間が少なかった様です。その為、カットの繋ぎが落ち着きが無い様に感じます。フォーカス・アウトしたキラキラしたもので繋いだり、ありがちな紅葉のカットを多用したり、テニスコートやお茶会の場面などもダイジェスト化されている様に観えます。原作との舞台変更もロケハンの節約が背景にあったのかと思われ、ロケ部分の多くが、協力監督とクレジットされる松林宗恵が担当していると言う事なので、映画全体を統一したムードで仕上げることが出来なかった様です。
これはシリーズ化した弊害とも言え、これまでキャスティングされた俳優を多く再起用する事によって、既視感に基づくテレビ・ドラマに近づく様な印象を生んでいると。
この映画では石坂浩二が証言者を訪ね歩く場面が少ない。映画全体が前のめりにストーリーを語る事に急いている印象で、屋内と屋外を繋ぐ要素が不足しているのです。石坂は常に屋内へ訪れる形です。これは部外者金田一の役割が前提化している為で、中井貴恵が石坂に語り掛けるのも、伴淳三郎が過去を語るのもやや葛藤が無さすぎるような印象です。これは岸恵子が何故金田一を信用するのかと言う点にも言える様に思えるのです。
全体的なアイデア不足が仲代達也の学生服姿を齎すのです。佐々木勝彦に対する激情の言葉は迫力は有るのですが、若さゆえの愚かさより演劇味が勝るようです。中井を〈女王蜂〉を呼ぶのは、仲代の復讐心が、中井とその母萩尾みどりとを同一視する事により、復讐を回避させ自己犠牲的労働を強いられるからなのだと思われるのですが、その内面の若さが仲代の声のトーンと一致しないと感じるのです。
石坂浩二は以前の作品で島田陽子や大原麗子の不幸を救う動機が有ったように思うのですが、中井貴恵にはそれを感じません。最初から沖雅也が訪れキスをする。沖が中井の未来を担うのは決定されているのです。それは金田一の役割が救いよりも犯人に死をもたらすことに限定化する事になるのだと思います。
この作品で一番良いのは旅館の部屋で金田一が編み物をするところに、坂口良子が訪れる場面です。犯人は判明したが、過去は錯綜したまま。坂口が岸を救いたい思いを口にする。すると金田一は岸が残した暗号を見出す。ですがここに論理的な整合性はない様に思います。編めない事、解決されない事自体を見出すことは出来ない、それは告白を待つ事しか出来ない。編まれる事の無い赤い毛糸の玉とは、未来を手放した心で有り、未来に無自覚な坂口には理解が及ばない。市川崑が岸と坂口に見る役割と愛情が感じられるのです。
これはシリーズ化した弊害とも言え、これまでキャスティングされた俳優を多く再起用する事によって、既視感に基づくテレビ・ドラマに近づく様な印象を生んでいると。
この映画では石坂浩二が証言者を訪ね歩く場面が少ない。映画全体が前のめりにストーリーを語る事に急いている印象で、屋内と屋外を繋ぐ要素が不足しているのです。石坂は常に屋内へ訪れる形です。これは部外者金田一の役割が前提化している為で、中井貴恵が石坂に語り掛けるのも、伴淳三郎が過去を語るのもやや葛藤が無さすぎるような印象です。これは岸恵子が何故金田一を信用するのかと言う点にも言える様に思えるのです。
全体的なアイデア不足が仲代達也の学生服姿を齎すのです。佐々木勝彦に対する激情の言葉は迫力は有るのですが、若さゆえの愚かさより演劇味が勝るようです。中井を〈女王蜂〉を呼ぶのは、仲代の復讐心が、中井とその母萩尾みどりとを同一視する事により、復讐を回避させ自己犠牲的労働を強いられるからなのだと思われるのですが、その内面の若さが仲代の声のトーンと一致しないと感じるのです。
石坂浩二は以前の作品で島田陽子や大原麗子の不幸を救う動機が有ったように思うのですが、中井貴恵にはそれを感じません。最初から沖雅也が訪れキスをする。沖が中井の未来を担うのは決定されているのです。それは金田一の役割が救いよりも犯人に死をもたらすことに限定化する事になるのだと思います。
この作品で一番良いのは旅館の部屋で金田一が編み物をするところに、坂口良子が訪れる場面です。犯人は判明したが、過去は錯綜したまま。坂口が岸を救いたい思いを口にする。すると金田一は岸が残した暗号を見出す。ですがここに論理的な整合性はない様に思います。編めない事、解決されない事自体を見出すことは出来ない、それは告白を待つ事しか出来ない。編まれる事の無い赤い毛糸の玉とは、未来を手放した心で有り、未来に無自覚な坂口には理解が及ばない。市川崑が岸と坂口に見る役割と愛情が感じられるのです。
2021年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何度も鑑賞してます。今回作品年代順に鑑賞し感じたことは、犬神家は傑作です。女王蜂は市川崑の金田一映画の完成系ではないかと、カメラワーク、役者の演技、最後の秀子の遺書からの等々力警部との会話で綺麗に締める辺り。上映時間が2時間強あるのに最後まで集中してみれました。
仲代達矢の演技力もいわずもがなですが、白石加代子の一人語りが圧巻!あれを映画のスクリーン見た人忘れられないだろうな笑笑
仲代達矢の演技力もいわずもがなですが、白石加代子の一人語りが圧巻!あれを映画のスクリーン見た人忘れられないだろうな笑笑
2023年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
繰り返しアマゾンプライムで観ていましたが、やっとDVD買いました。
市川監督の金田一シリーズの中では、「犬神家の一族」を別格にすると、「病院坂〜」と並んで「女王蜂」が好きです。
美しくも重い、なんともいえない雰囲気が好きで、2時間強を飽きずにあっという間に観てしまいます。
細かいところでは、市川監督の、金田一耕助が事件解決へのポイントをつかむときの、耕助のアップのモノクロカットが好き。シリーズ通して観ることができます。
俳優陣が豪華。演技も素晴らしいと思う。やっぱり金田一耕助は石坂さんがいちばんです。好きな岸惠子さんをはじめ、亡くなった沖雅也さんが見られるのもうれしいです。
蛇足ですが、横溝小説の金田一シリーズでは「悪魔が来たりて笛を吹く」がいちばん好きなんですが、市川監督が撮っていたらどんな作品になっていたんだろうと、よく思います。
市川監督の金田一シリーズの中では、「犬神家の一族」を別格にすると、「病院坂〜」と並んで「女王蜂」が好きです。
美しくも重い、なんともいえない雰囲気が好きで、2時間強を飽きずにあっという間に観てしまいます。
細かいところでは、市川監督の、金田一耕助が事件解決へのポイントをつかむときの、耕助のアップのモノクロカットが好き。シリーズ通して観ることができます。
俳優陣が豪華。演技も素晴らしいと思う。やっぱり金田一耕助は石坂さんがいちばんです。好きな岸惠子さんをはじめ、亡くなった沖雅也さんが見られるのもうれしいです。
蛇足ですが、横溝小説の金田一シリーズでは「悪魔が来たりて笛を吹く」がいちばん好きなんですが、市川監督が撮っていたらどんな作品になっていたんだろうと、よく思います。
2021年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
市川崑監督の金田一シリーズの凄いところは大昔の回想シーンで代役を立てないことです。( '∀` )
「犬神家の一族」では還暦間近の高峰さん、50歳目前の三條さん、40半ばの草笛さん達が「少女時代」の三姉妹を演じ(さすがに「幼児時代」は子役でしたが(笑))、「悪魔の手毬唄」では寄席に出ていた頃(20歳前後)のリカ(「スン子」)を40代半ばの岸恵子さんが、「獄門島」では旅回り時代の若きお小夜をこれまた草笛さんが、そしてシリーズ最後となる「病院坂の首縊りの家」では40歳の佐久間良子さんが女学生を演じるなど、皆さん見事に役者矜持を魅せてくれました。
でもやはり仲代達矢氏の学生服姿は衝撃的でした・・・。
演じた当時の年齢でいえば還暦間近の高峰三枝子さんが演じた「少女」の方が遥かに乖離しているのですが、衝撃度からすると仲代氏の方が遥かに大きかったです。(あくまでも個人的な所感ですので悪しからず御容赦下さい)
私の中での仲代達矢氏は、黒澤映画での仲代氏のイメージ(シブい中年役)で固定化されていたので、本作品における同氏の学生服姿が余計に衝撃的に映ったのだと思います。
この様な思い切った役者の使い方ができる監督は最早いらっしゃらないでしょうね・・・。
金田一シリーズは全て大好きですが、女王蜂は「犬神家」→「悪魔の手毬唄」→「獄門島」、で犯人役だった女優の皆さんが揃い踏みで出演されているので、そういった点で豪華で面白いですし制作側の遊び心というか意気込みが垣間見えるので大好きですし、シリーズの魅力になっているのだと思います。
本作品は何年経っても色あせることの無い、魅力に溢れた映画であると言えます。
でも、中井貴惠さんの大根っぷりは未だに許容出来ません・・・(笑)
「犬神家の一族」では還暦間近の高峰さん、50歳目前の三條さん、40半ばの草笛さん達が「少女時代」の三姉妹を演じ(さすがに「幼児時代」は子役でしたが(笑))、「悪魔の手毬唄」では寄席に出ていた頃(20歳前後)のリカ(「スン子」)を40代半ばの岸恵子さんが、「獄門島」では旅回り時代の若きお小夜をこれまた草笛さんが、そしてシリーズ最後となる「病院坂の首縊りの家」では40歳の佐久間良子さんが女学生を演じるなど、皆さん見事に役者矜持を魅せてくれました。
でもやはり仲代達矢氏の学生服姿は衝撃的でした・・・。
演じた当時の年齢でいえば還暦間近の高峰三枝子さんが演じた「少女」の方が遥かに乖離しているのですが、衝撃度からすると仲代氏の方が遥かに大きかったです。(あくまでも個人的な所感ですので悪しからず御容赦下さい)
私の中での仲代達矢氏は、黒澤映画での仲代氏のイメージ(シブい中年役)で固定化されていたので、本作品における同氏の学生服姿が余計に衝撃的に映ったのだと思います。
この様な思い切った役者の使い方ができる監督は最早いらっしゃらないでしょうね・・・。
金田一シリーズは全て大好きですが、女王蜂は「犬神家」→「悪魔の手毬唄」→「獄門島」、で犯人役だった女優の皆さんが揃い踏みで出演されているので、そういった点で豪華で面白いですし制作側の遊び心というか意気込みが垣間見えるので大好きですし、シリーズの魅力になっているのだと思います。
本作品は何年経っても色あせることの無い、魅力に溢れた映画であると言えます。
でも、中井貴惠さんの大根っぷりは未だに許容出来ません・・・(笑)
2020年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『女王蜂』は「お姫様の物語」です。
犯人という悪い魔法使いに呪いをかけられ、殺人事件を含むさまざまな恐ろしい目に遭い、やがて金田一という名の善い魔法使いに助けられ、王子様と幸福になる。
実際、横溝正史の金田一作品の中で、ここまで「美女」「美男」と強調されている組み合わせはこの大道寺智子と多門連太郎の他にはありません。
これがお姫様と王子様でなくて一体なんだと言うんだ。
ただ、乳幼児向けのお話ではありませんので「幸せに」の寸前にお姫様には壊滅的打撃が与えられます。クライマックスの「開かずの間」の場面です。
映画でも智子はこの場面で大切な人を瞬時にして二人失いますが、原作では更にもう一人のかけがえのない人物の訃報がこの場面に飛び込みます。智子の祖母・大道寺槇です。
連ドラ版を除いた映像化作品では、槇はその存在自体を省かれていますし、それについて余り言及もされません。
けれど、この優しく暖かい祖母が唯一の血縁者として存在したからこそ智子は「天涯孤独」の身ではなかった、クライマックスで大切な二人に加えこの祖母の死が智子を「絶望のどん底」に落としこんでしまうという意味では、私は大切な登場人物だったと思っています。
そのどん底あってこその、ラストわずか数頁での「王子様による奇跡の救済劇」です。
もう一人、連ドラ版以外で省かれてしまっているのが、姫野東作。
『手毬歌』で三人の娘の殺人事件の前に多々良方庵の失踪事件が置かれて然るべきであるように、『女王蜂』では智子の三人の求愛者の事件の前に姫野東作の事件が置かれるのが本来の姿だと思います。
特に『女王蜂』では、その一件で「犯人の精神的ブレーキが外れる」という意味でも。
上記二名が映像化作品から省かれるようになったのは、この市川版『女王蜂』がそれでも十分娯楽大作として成功してしまった、つまり「アレでいいんだ」という説得力がありすぎたのが大きいと私は思ってます。
槇と姫野を揃えて来た連ドラ版が、片平なぎさの美しさ以外に拾える物がない絶望的な仕上がりだったのが、まあ、追い討ちをかけたんだとは思いますが。
でも、この映画自体は大好きです。
三女優さんの衣裳が地味だったり貧相だったりした過去作と違って、美しいお召し物できらびやかなのも凄い嬉しい。
「仮面ライダー」「ミラーマン」「超人バロム・1」の揃い踏みもニヤニヤしてしまう。
ただ、お姫様が中井貴恵って言うのが…。いえ、綺麗だとは思うんですけど。お芝居が、その、なんて言うか(特に九十九龍馬に襲われる場面)…、なんとも言えないって言うか……。
という訳で、私の中の大道寺智子はその後、栗山千明に上書きされてしまいました。
あ、でも王子様・多門連太郎と、『悪魔が来りて笛を吹く』の三島東太郎は永遠に沖雅也です。沖雅也以外認めません。
あと余談ですが、この中の九十九龍馬と連ドラ版の大道寺欣造、どちらも神山繁だと気づいたのは大人になってからでした。まさか同じ役者さんだったなんて。俳優さんって…凄い。
犯人という悪い魔法使いに呪いをかけられ、殺人事件を含むさまざまな恐ろしい目に遭い、やがて金田一という名の善い魔法使いに助けられ、王子様と幸福になる。
実際、横溝正史の金田一作品の中で、ここまで「美女」「美男」と強調されている組み合わせはこの大道寺智子と多門連太郎の他にはありません。
これがお姫様と王子様でなくて一体なんだと言うんだ。
ただ、乳幼児向けのお話ではありませんので「幸せに」の寸前にお姫様には壊滅的打撃が与えられます。クライマックスの「開かずの間」の場面です。
映画でも智子はこの場面で大切な人を瞬時にして二人失いますが、原作では更にもう一人のかけがえのない人物の訃報がこの場面に飛び込みます。智子の祖母・大道寺槇です。
連ドラ版を除いた映像化作品では、槇はその存在自体を省かれていますし、それについて余り言及もされません。
けれど、この優しく暖かい祖母が唯一の血縁者として存在したからこそ智子は「天涯孤独」の身ではなかった、クライマックスで大切な二人に加えこの祖母の死が智子を「絶望のどん底」に落としこんでしまうという意味では、私は大切な登場人物だったと思っています。
そのどん底あってこその、ラストわずか数頁での「王子様による奇跡の救済劇」です。
もう一人、連ドラ版以外で省かれてしまっているのが、姫野東作。
『手毬歌』で三人の娘の殺人事件の前に多々良方庵の失踪事件が置かれて然るべきであるように、『女王蜂』では智子の三人の求愛者の事件の前に姫野東作の事件が置かれるのが本来の姿だと思います。
特に『女王蜂』では、その一件で「犯人の精神的ブレーキが外れる」という意味でも。
上記二名が映像化作品から省かれるようになったのは、この市川版『女王蜂』がそれでも十分娯楽大作として成功してしまった、つまり「アレでいいんだ」という説得力がありすぎたのが大きいと私は思ってます。
槇と姫野を揃えて来た連ドラ版が、片平なぎさの美しさ以外に拾える物がない絶望的な仕上がりだったのが、まあ、追い討ちをかけたんだとは思いますが。
でも、この映画自体は大好きです。
三女優さんの衣裳が地味だったり貧相だったりした過去作と違って、美しいお召し物できらびやかなのも凄い嬉しい。
「仮面ライダー」「ミラーマン」「超人バロム・1」の揃い踏みもニヤニヤしてしまう。
ただ、お姫様が中井貴恵って言うのが…。いえ、綺麗だとは思うんですけど。お芝居が、その、なんて言うか(特に九十九龍馬に襲われる場面)…、なんとも言えないって言うか……。
という訳で、私の中の大道寺智子はその後、栗山千明に上書きされてしまいました。
あ、でも王子様・多門連太郎と、『悪魔が来りて笛を吹く』の三島東太郎は永遠に沖雅也です。沖雅也以外認めません。
あと余談ですが、この中の九十九龍馬と連ドラ版の大道寺欣造、どちらも神山繁だと気づいたのは大人になってからでした。まさか同じ役者さんだったなんて。俳優さんって…凄い。