プライム会員になって視聴するまで、この作品を知らなかった自分が悔しい。
話としては平均的なアニメの半分の尺しか無い訳だが、丁寧な作品作りに感銘を受けた。
お願いティーチャーや、シャナ、ハルヒ等人気作品が次々と出てきた2000年代中期、この頃まではヒロイン一人と主人公が話の中心となっている場合が比較的多く、良質な恋愛アニメを探している方はこの時代の作品を探すと良いだろう(恥ずかしながら、恋愛アニメファンの私が知らなかった作品であった訳だが)。
昨今のハーレムアニメや、メインヒロインがいるにも関わらず、浮気ばかりする(ように見える)アニメに飽きた方は、このアニメをお勧めしたい。
個人的に、作画が危うい時代の作品にしてはまともな作画だったと思うし、メインヒロインの子は基本棒に近い声なのかなと思わせて、肝心なところで守ってあげたくなるような声を出す。そして、最終話のある場面のヒロインの表情は、反則的だ。私が放送当時の年齢だとしたら、間違いなく恋していたであろう。
一連の表情の変化に作画班の想いを十分に感じ取ることができた。(ヒントは歩道橋)
EDは当時全盛期だったI'vesoundを彷彿とさせる曲調で、懐かしさを感じるとともに、自分も年をとったと実感させられる。
結論としては高評価も納得のアニメであった。