反統合政府軍に撃墜され拷問にあうシンと捕らえられたサラが密林で繰り広げる逃避行劇を描く。
今回は、マクロスのテーマである「歌」と「愛」は、大自然が放つメッセージとして表現されている。サラが持つ巫女の血族の力に導かれ、シンも森の歌を聞き、サラと心をより深く通わせるようになる。2人で神秘的な森の風景の中で森の歌に誘われるように歌を歌い、唇を重ねる。平行して、フォッカーとアリエスも蛍の群れが放つ美しい光から森の歌に気づく。
しかし、ラブシーンを展開する2組のカップルが感動した森は、ノーラの手によって痛ましい結末を迎えることになる。
自然の神秘とその破壊という現代の我々にも共通するテーマが、非常に深く視聴者の心を抉る。自然の声を聞く巫女の血の力は、共通して人が持っているというメッセージをこめた作品に仕上がっている。