ヤンがテロに倒れても、まだ物語は終わらなかった!
ユリアンとフレデリカが代表に推したてられ、
不満分子はムライが掻き集めて連れ出し、
エル=ファシルの政治屋集団も逃げ出してくれて、
見事な形でヤンの意思は引き継がれました。
93万対200億、ちょっとピンと来ませんが、
93対200万にするとその恐ろしさが分かってきます。
30人学級3クラス、今時なら学校の一学年丸ごとで
札幌市民全員と戦うようなものです。無茶ですね。
戦力差が極端なこと、ユリアンが無名だったこと、
好敵手を失ってやる気を失ったこと、などで、
ラインハルトはイゼルローンを放置し、むしろ平和が訪れました。
でも、イゼルローンの意気は高く揚がりました。
民主主義の旗印はまだ掲げられているぞ、と。
責任を重荷に感じるユリアンを慰め励ますカリンも
いい味を出してくれています。
表紙はミュラー、ヤンの弔問に帝国軍代表として訪れ、
礼を尽くしてくれました。
バーミリオン会戦終結後のヤンとラインハルトの会見の際も
対応を司ってくれた彼を選んだのは
ラインハルトの見事な人選でした。
ワーレンとルッツの見分けがつきにくくて困っています。
テロで重症を負って看護士と仲良くなったのがルッツ、
義手の不調で遅刻してテロを免れたのがワーレンでしたね。