最初と最後だけ実写で、後は全て人形劇。
人の声は全くなく、人形の動きから心情を想像する。
この人形の動きがとても複雑で声の代わり。
外界と触れ合う機会のあまりなさそうな少年が、
隣の家の同じ年頃の女の子とほんの束の間だが心を通わせるところから話が始まる。
この少年の心の中を、何か孤独感を感じさせる中国の皇帝の日常の様子とダブらせ、
人形劇で描いたものだと思う。
この孤独な少年の外界への好奇心と怖さを表した、奥深い作品だと感じた。
チェコスロバキアの作家がなぜ中国を題材にしたのかはわからない。