『白銀の谷』に続くラインハルトの尉官時代の物語、
ついに念願かなって艦隊勤務となりました。
もちろんキルヒアイスも一緒です。
案の定、と言っては何ですが、予定外の戦闘に巻き込まれ、
艦を救うためのラインハルトの適確な指示が反逆に問われるとは、
その場に居合わせた全員が驚愕に包まれました。
最終的に、命がけの作戦を実行することになりました。
身分に関らず、
信頼できる専門知識を持ったものの意見は積極的に採用する、
そんなことはなかなかできることではありません。
自身と同様に優秀なキルヒアイスが常に傍にいたからこそ、
重要なのはいかに才能を生かすことかと分かってきたのでしょう。
この時点でラインハルトは16歳、末恐ろしいとはこのことですね。
表紙はメックリンガー、彼もまたこの巻には一切登場しません。
ただ、本編では意外な存在感を示した彼が
本編では表紙に採用される余裕がなかったのは残念だったので、
ここで彼が表に出たのは嬉しいことです。
鼻ひげに長髪のいかにも単なるヤバそうな貴族に見えるメックリンガーは
後方支援や参謀役で重要な役割を担い続けました。
むしろ、彼にこのような風貌を与えたOVAのスタッフこそが
天才的だったといえるかもしれません。