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ゲイリー・マクファーランドは1933年生まれ、非常に気ままな人だったらしいですが、ゴンザレスとの出会いで、ヴァイブの奏法と作曲に目覚めます。その後ボブ・ブルックマイヤー等と出会い、クールで知的なリリシズムに溢れた音楽へと変貌していき、ビックバンド・ボサノヴァを作り出します。
本アルバムもその流れのなかの一つです。1964年に録音されていて、収録曲は12曲で、全曲スキャット入りのソフトサンバになっています。ビートルズ。ナンバーが4曲、映画音楽が2曲、その他著名曲が大半です。ビートルズの曲は、ジャズ・プレイヤー、その他の音楽家も好んで取上げていますが・・そういえばセルジオメンデスもフール・オン・ザ・ヒルを取上げていましたっけ・・当時ヒットしていた事はもちろんですが、プレイヤーの心に来る物が何かあるんでしょう！！
耳たこの曲でもアレンジのセンスがいいのか、マクファーランドの手にかかると、ホウこんな魅力もあったんだと思わされる事もしばしばです。全曲スキャットがメインで、それに、フルート、トロンボーン、ギター、ヴァイブ等が効果的に絡まり、耳障りの良い、良質な音楽になっています。当時のヒット曲が満載ですから、中高年以上の人には懐かしさもあって、サラット聞き流すぶんには、申し分ないと思います。
なお、本CDは、紙ジャケ使用で当時のアルバムをそのまま再現しています。これも中々おつな物です
