渡辺美奈代の超アイドルっぷりが見れる88年の1stコンサート。当時、かなり歌番組などには、出演していたものの、音楽ビデオは、これとクリップ集の「ピチカート・プリンセス」しか出てなかったんですね。そういう意味で、このライヴ盤は貴重です。ライヴの合間に、オフショットぽいのも挟んだ構成で、その構成自体はどうかなと思いますが、アイドルとしての存在感は、やはり一級でした。楽曲も鈴木慶一プロデュース時代のものも結構あり、ただかわいいだけじゃないポップスとしての魅力も充分です。息が上がりながらも、口パクでなく懸命に踊り歌うラストから2曲目の「ロリータROSE」なんか、すごくいいです。この曲の雰囲気って、彼女の本質に近いような気がしているのですが、どうなんでしょうね。
唯一の難点は、どうせDVDにするなら、時間的にもクリップ集の「ピチカート・プリンセス」と抱き合わせでもよかったのではないかということです。DVDで30分そこそこというのは、短すぎでしょう。