Bruceらしい曲が揃っていて、楽しめます。シングルヒットはしないだろうけど。
作り手も聞き手も成長・進化していくのだから、昔と同じものはあり得ないでしょう。
東京芝公園付近をこのCDを流しながら自動車で走っていたら、赤い夕日がビルに反射している情景に、Bruceのピアノが思いのほかマッチしていました。
うん、いいんじゃない。
1 | Gonna Be Some Changes Made |
2 | Candy Mountain Run |
3 | Dreamland |
4 | Circus On The Moon |
5 | Halcyon Days |
6 | What The Hell Happened |
7 | Hooray For Tom |
8 | Heir Gordon |
9 | Mirror On The Wall |
10 | Song F |
11 | Lost In The Snow |
1986年の「ザ・ウェイ・イット・イズ」でデビューしてから18年。ロック、ジャズ、フォーク、ジャム・バンド、ヴォードヴィルなど、あらゆる音楽の垣根を超えてハートフルなアメリカン・ミュージックをプレイしてきたブルース・ホーンズビーの2004年のアルバム。派手さこそないものの、誠実でソウルフルなピアノ、そして歌声がじんわりと心に染みいってくる。
スティング、エリック・クラプトン、エルトン・ジョンらスーパースターたちがゲスト参加しており、個性的なプレイやヴォーカルを聴かせながらも、あくまで主役はブルースのピアノと歌だ。それだけの存在感を誇りながら押しつけがましいところはない。丹精込めたそのソングライティングは、現代アメリカ音楽シーンで最も信頼できる一人だといえるだろう。ジャケットの中央には日本人だったら誰でも知っているであろう“あの人”が…?(山崎智之)