このいとしいガッパとマーベルヒーローをたして二で割ったら、あのプレデターになると思いませんか!
そうです! 今日のデジタルCGの隆盛のおおもとには、日本の特撮があったのであり、
日本怪獣もの特撮三大古典をあげるならば、ゴジラ、ウルトラマン、ガッパを推します。
(ガメラもすごいです。巨大なカメが火を吐きながら回転して飛び回るだけだけど、すごいことはすごいです。念のため。)
ガッパは古典なんです!
事実、古典なんですよ! 古典!! (”古典” の意味は検索してしらべてください。)
古典として、みて、評価してしただきたいです!
(いまどきの映画と比べてみたらどうこうってことじゃなくってー。だって1967年ですよー。)
当時から今日までを、リアルタイムで観てきたわたしら年代の者が言うのだからまちがいありません!
(そうです、わたしが昭和のアナログ親父ですが、ナニかフツゴウでも!?(ーo_oー))
ガッパ封切り当時4歳だった私は、父親に連れられて、地方都市の木造映画館でこれをみました。
天井が低めの倉庫のような、広くて薄暗い建物の中に百席ほどのベンチが並べられており、満席。
席をぐるりと囲んで壁沿いに立ち見の客が、これも百人ほどビッシリ。
それでもおさまりきれずに、最前列とスクリーンの間の床に座り込んでみあげている客も、数人。
(当時は今ほど消防法などが厳しくなく、劇場に来た客はすべて詰め込まれました。満員電車に近い混みようでした。ヒット作の日曜日の上映はこれがふつうでした。)
場内は観劇への期待(=娯楽への渇望)で、息苦しいほどの(それでいて静かな)熱気が充満していました。
床が(今日では階段状がふつうですが)平坦なので、前の人の頭がじゃまでみえず、左右によけてのぞき込むようにしてスクリーンをみます。なのでスクリーン全部をみることはなかなかできません。(その後ろのひとも同じようにして...またそのうしろのひとも...。かなり後ろの方になると左右はふさがってまったくみえないので背伸びして上からみるか、立ち見することになる。)
父と私は立ち見でしたが、小さなわたしはまわりのおとながじゃまで全くスクリーンが見えません。
そこで父は、場内の一角にあった、高さ1メートルほどの手すりの上にわたしを持ち上げて座らせました。
大人とおなじくらいの目線になったのでスクリーンがバッチリみえました! やった\(・o・)/!
わたしの後方の席に座っているひとにとっては、わたしの背中がさぞかしじゃまだったことでしょう。けれど文句をいってくるひとはひとりもいなかった。
当時のおとなは、みな、よその子供に優しかった。(思い出して涙)
と同時に、そんな状況でも、とにかくこの映画を一瞬たりとも見逃してはなるまいと、みな、食い入るようにみいっていたのです。
(お若い方のために念のため言いますが、当時はビデオもネットもありません。この映画が今後テレビで放送されるかどうか全くわかりません。この上映期間が過ぎたら、もう二度と(一生)この映画をみることは出来ないのだろう!と思いながら、みな、これをみているのです。)
わたしが座らされたのは幅10センチに満たない木製の手すりなので、鉄棒の上にすわっているように不安定で、頭から後ろへ倒れそうでこわかった。
映画が終わるまでずっと、父がわたしの背中に手を添えて、倒れないように支えていてくれました。
半ズボンのふとももの裏で感じた木の手すりのひんやりとした感触と、背中の父の手のぬくもりを、いまでもはっきり覚えています。(思い出してまた涙)
当時の映画が、どれほど大切に作られていたか。
当時の映画館が日本人にとって、どれほど大切な場所であったか。
当時の日本人が映画というものを、どれほど大切にしながら楽しんでいたか。
当時を知らないお若い方々にはわかっていただけないと思います。
あの空気。(人々の熱気、ざわめき、どよめき)
あの色。(ガッパはわたしの目にははぼモノクロにみえていました。)
あの音。(メガホンからきこえてくるような音で、せりふは殆どききとれません。)
あの感触。(なにもかもが柔らかくぬくもりがある。)
あのよろこび!! 夢の世界!!
いまはもう失われてしまった世界が、当時の映画の中だけには封じ込められています。
どうか、それを、少しでも感じ取って頂けたらと願います。
大巨獣 ガッパ [DVD]
¥6,509 ¥6,509 税込
フォーマット | ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 小高雄二, 川地民夫, 和田浩治, 藤竜也, 山本陽子, 野口晴康 |
稼働時間 | 1 時間 24 分 |
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商品の説明
レビュー
監督: 野口晴康 監督・原案: 渡辺明 脚本: 山崎巌/中西隆三 撮影: 柿田勇/金田啓治/中村義幸 美術: 山本陽一 出演: 川地民夫/山本陽子/和田浩治/小高雄二/藤竜也
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988103600166
- 監督 : 野口晴康
- メディア形式 : ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 24 分
- 発売日 : 2004/7/9
- 出演 : 川地民夫, 山本陽子, 和田浩治, 小高雄二, 藤竜也
- 販売元 : 日活
- ASIN : B00028X9XK
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 152,325位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 526位日本の特撮映画
- - 1,845位日本のアクション映画
- - 2,980位特撮・戦隊・ヒーロー
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2022年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本作は、コメディとして観るのが良いと思う。
あるいは、日本映画史・怪獣部門といった観点もあり得るが、私は映画史には興味がないので、言及しない。(日活唯一の怪獣映画であることなど、面白そうな話題はあるかもしれないが)
怪獣映画としては★1~2というところだが、コメディとしてなら★3くらいはいく。
なぜコメディなのか?
笑える点を具体的に挙げていこう。
筆頭に挙げるべきは、ガッパの造形の限りないお粗末さだ。
デザインは、小学生レベル。
1967年公開という古さを考慮してもなお、その姿は噴飯ものだ。
しかも、着ぐるみだから、両手を突き出して、ちょこちょこ歩く。実に滑稽だ。
ガッパの成獣は、ビルくらいの高さがある。だから、相当の重量だろう。
ところが、貧弱な翼で空を飛ぶ。しかも、あまり羽ばたかない。
これはどう考えても不自然だろう。
怪獣映画の製作者の中に、理系出身者はいなかったのだろうか。
次に、南太平洋にあるという設定の「オベリスク島」だ。
日本人俳優が、顔や体にメイクを施して、現地の住人、当時の言葉で「土人」に扮している。
これら現地人の姿や言動が、如何にも「土人」ぽい。
彼らの踊りなどは、いわゆる学芸会レベル。
族長と思しき老人が、日本語で「中隊長は誰か?」と尋ねる点を考えると、この島は、太平洋戦争中に日本軍が進出した南洋の島をイメージしているのかもしれない。
オベリスク島の火山の爆発も、限りなくちゃちだ。
さて、日本に飛来した雄雌のガッパは、熱海の街を破壊する。
当時の熱海は、日本有数の温泉町で、歓楽街的な場所もあったのだろう。
バーや飲み屋が軒を連ねる裏通りの映像が、やけにリアルだ。
旅館の大広間では、企業経営者のような人たちが宴会を開いていて、ステージでは芸者が踊っている。
子供向けの怪獣映画らしからぬ設定だ。
ガッパは熱海に上陸するが、なぜかメスのガッパは、タコを咥えている。
このことは、本作のファンには有名らしく、茹でだこだとか、子ガッパの食料にするつもりだろう、などとレビューに書き込まれている。
自衛隊はやられる一方だ。
熱海城を壊しているガッパを、ジェット戦闘機が襲う。
しかし、ガッパが放つ熱戦によって、バタバタと撃墜されていく。
なぜ、直ちに退避行動を取らないのか不思議だ。
その後ガッパは、河口湖→日光→京浜工業地帯と移動しながら、子ガッパを探す。
そして最後は、羽田空港滑走路での感動の対面。
涙を流す怪獣は初めて見た。
感動を高めるためか、第2主題曲「がんばれ仔ガッパ」が流れる。
しかし、話が陳腐過ぎて、全く感動どころではない。
冒頭と最後で、主題曲「大巨獣ガッパ」が流れる。
最後に、「ガッパ~」と変な抑揚で4回繰り返す。
笑える曲には違いない。
全体的に、子供向けだからだろうか、安易さとお粗末さのオンパレードだ。
特撮も、とてつもなく低レベルだ。
しかし、コメディとして、突っ込みを入れながら観ることはできると思う。
あるいは、日本映画史・怪獣部門といった観点もあり得るが、私は映画史には興味がないので、言及しない。(日活唯一の怪獣映画であることなど、面白そうな話題はあるかもしれないが)
怪獣映画としては★1~2というところだが、コメディとしてなら★3くらいはいく。
なぜコメディなのか?
笑える点を具体的に挙げていこう。
筆頭に挙げるべきは、ガッパの造形の限りないお粗末さだ。
デザインは、小学生レベル。
1967年公開という古さを考慮してもなお、その姿は噴飯ものだ。
しかも、着ぐるみだから、両手を突き出して、ちょこちょこ歩く。実に滑稽だ。
ガッパの成獣は、ビルくらいの高さがある。だから、相当の重量だろう。
ところが、貧弱な翼で空を飛ぶ。しかも、あまり羽ばたかない。
これはどう考えても不自然だろう。
怪獣映画の製作者の中に、理系出身者はいなかったのだろうか。
次に、南太平洋にあるという設定の「オベリスク島」だ。
日本人俳優が、顔や体にメイクを施して、現地の住人、当時の言葉で「土人」に扮している。
これら現地人の姿や言動が、如何にも「土人」ぽい。
彼らの踊りなどは、いわゆる学芸会レベル。
族長と思しき老人が、日本語で「中隊長は誰か?」と尋ねる点を考えると、この島は、太平洋戦争中に日本軍が進出した南洋の島をイメージしているのかもしれない。
オベリスク島の火山の爆発も、限りなくちゃちだ。
さて、日本に飛来した雄雌のガッパは、熱海の街を破壊する。
当時の熱海は、日本有数の温泉町で、歓楽街的な場所もあったのだろう。
バーや飲み屋が軒を連ねる裏通りの映像が、やけにリアルだ。
旅館の大広間では、企業経営者のような人たちが宴会を開いていて、ステージでは芸者が踊っている。
子供向けの怪獣映画らしからぬ設定だ。
ガッパは熱海に上陸するが、なぜかメスのガッパは、タコを咥えている。
このことは、本作のファンには有名らしく、茹でだこだとか、子ガッパの食料にするつもりだろう、などとレビューに書き込まれている。
自衛隊はやられる一方だ。
熱海城を壊しているガッパを、ジェット戦闘機が襲う。
しかし、ガッパが放つ熱戦によって、バタバタと撃墜されていく。
なぜ、直ちに退避行動を取らないのか不思議だ。
その後ガッパは、河口湖→日光→京浜工業地帯と移動しながら、子ガッパを探す。
そして最後は、羽田空港滑走路での感動の対面。
涙を流す怪獣は初めて見た。
感動を高めるためか、第2主題曲「がんばれ仔ガッパ」が流れる。
しかし、話が陳腐過ぎて、全く感動どころではない。
冒頭と最後で、主題曲「大巨獣ガッパ」が流れる。
最後に、「ガッパ~」と変な抑揚で4回繰り返す。
笑える曲には違いない。
全体的に、子供向けだからだろうか、安易さとお粗末さのオンパレードだ。
特撮も、とてつもなく低レベルだ。
しかし、コメディとして、突っ込みを入れながら観ることはできると思う。
2024年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
OPで歌が流れたので思わず爆笑(当時はこれが普通?)。
孤島から東京というちょっとキングコング的な流れ。
ガッパの目が動いたり色が変わるのには驚いたがいかんせん造形がショボ過ぎる。
フワっと浮いて飛行してるので「翼意味ない」とまた爆笑(ワイヤーで吊るすしかない時代としても酷い)。
もろラジコンな戦車は別として、破壊される建造物のミニチュアは結構凄かった。
EDでまた歌が流れて最後の爆笑。
時代を超えた傑作とは言えない映画、思い出補正ある高齢者以外良い評価は無理と思う。
孤島から東京というちょっとキングコング的な流れ。
ガッパの目が動いたり色が変わるのには驚いたがいかんせん造形がショボ過ぎる。
フワっと浮いて飛行してるので「翼意味ない」とまた爆笑(ワイヤーで吊るすしかない時代としても酷い)。
もろラジコンな戦車は別として、破壊される建造物のミニチュアは結構凄かった。
EDでまた歌が流れて最後の爆笑。
時代を超えた傑作とは言えない映画、思い出補正ある高齢者以外良い評価は無理と思う。
2024年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フィギアとDVDセットのコンプリートBOX
届くのを楽しみにしていたら、
届いたのは、フィギアのみ
DVDとブックレットは、欠品
返品と思ったが、在庫が 0 だったので、
自分が幼い時に一つ上の姉に手を引かれ
隣町の映画館に観に行った
思い入れのある作品だったので
どうしてもセットで欲しかったから
DVDを追加で注文しました。
届くのを楽しみにしていたら、
届いたのは、フィギアのみ
DVDとブックレットは、欠品
返品と思ったが、在庫が 0 だったので、
自分が幼い時に一つ上の姉に手を引かれ
隣町の映画館に観に行った
思い入れのある作品だったので
どうしてもセットで欲しかったから
DVDを追加で注文しました。