その他のハイライトとして挙げられるのは、時計の針の音をうまく使って催眠的な効果を上げているオープニング・トラック「Simplesmente」、うねるような「Aganju」、リタ・リーとムタンチスによる原曲を見事な現代版トロピカリズモに仕立て上げた「Baby」のカバー・バージョンなど。悪く言えば、「Every Day You've Been Away」や「Next To You」のようなシンガー・ソングライター風バラードでは、ジルベルトの本領を引き出せないということだ。よくまとまってはいるが、冒険的とは言えず、失望させられることはないが、激しく心を揺さぶられることもないアルバムだ。(Jon Lusk, Amazon.co.uk)
Product Description
Japanese Release featuring a Bonus Track: 'up Up and Away'.
やっと出ました。実に4年ぶり。タイトル無しでアーティスト名だけを冠にするというのは、かなりチカラの入った 自信作ということ。前回のデビュー作「Tanto Tempo」 は、ニュー・ボッサと呼ぶにふさわしいインパクトのあるアルバムだったけれど今回は、さらに落ち着きと余裕すら感じてしまう。もう「誰の娘」とかなんて全く関係なく、魅力的でハスキーな声に酔わされて 彼女の世界にドンドンはまってしまいます。国内盤のボーナストラック「Up Up And Away(邦題は「ビートでジャンプ」。違った?)」は、アルバム全体のサウンドとは、少し違うけれど、すごくトクした気分。買うなら国内盤です。