名著「フューチャー・イズ・ワイルド」を、だれでも動画でみたくなるもんでしょうなあ。その点で、☆五つの作品。
500万年後は、氷の荒野を群れになって進むグライケン、カラキラーやスノーストーカーの襲撃シーン等、空想の動物の狩の様子を動画化するという、作り手の努力を賞賛したいです。コメントする先生方の風貌が相当に個性的な面構えの先生方なんで、この方たちの方が「未来の動物かいな?」と思えます。
一億年後、氷河期から一転して、楽園を越した熱帯期が想定されとります。亀が巨大化したトラトン、電気ナマズの進化系のようなラークフィッシュの襲撃シーンの動画が圧巻。前半の海の魚やクラゲのシーンは、かなりグロテスクでアカデミックにもちょっとありそうにない気も・・・後半は熱帯化してジャングル化した南極が舞台。ロンドン博物館の方の説明が楽しい。クモの巨大化、2液を体内から噴出して化学反応させることで生物兵器とする鳥、鳥を襲う巨大トンボ、等なにやら説得力がありますなあ。
2億年後はパンゲア大陸が再現されると仮定し、そのときに生物の進化がどうなっているか、科学と想像力をたくましくした作品。2億年後は、火山活動による大量絶滅後と想定しておられる。海老や蟹の稚魚がそのまま繁殖するという発想が楽しいし、その「稚魚」をめぐる食物連鎖のグラフィックスが圧巻。イカが巨大化したメガスクイードが、8本足をどのように繰り出して地上を歩行するのか説明がええ。トビウオがしっかり飛べるようになる、というのは、もっとあり得るんでないでしょうか。
2002年イギリス作品。