後半「ばらの花」や「ワールズエンド スーパーノヴァ」あたりからはミュージックビデオ作品として良い。それ以前は若干チープで、おもしろ映像みたいな空気がクセになるが、少し残念。それが狙いなんだろうけど、もっと情景が浮かんでくる歌が多いのにもったいないなぁという気がする。
特に「虹」。最初の雰囲気は素晴らしいのに、最後訳分からん。俺が分からんだけ?涙も止まる。でも好き、っていう複雑な感情。
そして「春風」。いい雰囲気だけど、少し安っぽく見えるのが惜しい。普通に歌詞の景色が見たかったなあ。「春風」の楽曲自体がmix verのほうが好きだというのもあるが。
しかし冒頭に書いたとおり後半はとてもいい。音像と映像がばっちり重なる。「HOW TO GO」「ハイウェイ」のショートフィルムのような展開、「花の水鉄砲」のイメージフィルムのような美しさ、特に「すけべな女の子」の定点カメラによる直球の破壊力抜群。
くるりはベスト盤もそうだけど、こうやって曲が並ぶと本当に多種多様でおもしろい。特にこれはリリース順なので、歴史を追って変化が伺える。
「さよならリグレット」のPVも好きなので次作を期待したいが、「NIKKI」の楽曲のPVはアルバムの付属DVDに収まっているし、PV集のDVDはまだまだ出さないのだろうか。