ビリー”レディ・デイ”ホリデイの伝記ミュージカルに主演して、好評を博したキム嬢のデビュー・アルバムだが、”レディ”だとか、「”ビリー”の再来」などという前に、ヴォイス・トレーニングを一からやり直して吹き込みした方が良いのではないかと感じたのは私だけだろうか。 この道30年などと威張るつもりはないが、本物と偽物の区別くらいは、少し聴いただけでわかるつもりだ。ビリーのまがい物なら、マデリーン・ペルーから「リトル・ヴォイス」までいろいろいるし、それなりに唄はうまい。もっと本格的な例で言えば、ペギー・リーの「ブラックコーヒー」こそは、ビリーを偲ばせる最右翼だろう。多少新しい例でも "If I Were a Bell" ならホリー・コールと聞き比べて欲しい。バラード曲の情感や節回しなら、ステイシー・ケントに軍配が上がる。近々セカンド・アルバムが発売になるとのことだが、サポートが代わったのは、あまりにひどい出来でクビになったということだろうか。澤野のマリエル・コーマンもひどかったが、こちらはサポートが一流だったのでまだ救われた。 キム嬢に星五つが献上できるなら、カーメン・ランディ Carmen Lundy にはいくつ付けても星が足りなくなる。
I'm always finding great recordings to make perform my speakers BW Nautilus and all my fine equipment. In addition I don't want just a high resolution sound: I want also a good singer, good ballads, etc.
Ok, this one of the best recordings I ever heard. It's a real example of SACD multi-ch. All sounds are in the right place.