原題は「The deadly companions」(命がけの一行…といったところか。)
北軍従軍中に南軍兵士に頭皮を剥がされそうになった過去を持つ主人公が、五年を経て復讐相手を見つけ出す。相手には連れがおり、復讐相手がひとりになったところを襲おうと思った主人公は、二人を銀行強盗に誘うのだが…。
bloody samにしては残虐描写が多くはないが、子どもが死亡する映画はそんなにないのでその片鱗が感じられるかもしれない。
主人公は利き腕の肩に弾丸が残っていてまともに射撃できない。「ガンマン」という邦題は避けた方が良かった気もするが。
荒野のガンマン [DVD]
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
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フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ブライアン・キース, アーロン・シドニー・フレイシュマン, モーリーン・オハラ, スティーヴ・コクラン, サム・ペキンパー |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 33 分 |
商品の説明
Amazonより
仇敵ターク(チル・ウィリス)への復讐の機会をうかがっているイエローレッグ(ブライアン・キース)は、そのさなかに事故で酒場女キット(モーリン・オハラ)の幼い息子を誤射してしまった。夫の墓に息子を埋葬すべくアパッチ居住区を通ろうとするキット。イエローレッグは償いのために彼女のあとを追うが…。
『ワイルドバンチ』などヴァイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパー監督の記念すべき映画デビュー作。トラブルメイカーとしても知られる彼だが、このデビュー作からして低予算、悪天候、撮影日数21日などなど悪条件の中で撮影され、ついには編集でラストを大幅カットという憂き目にも遭っている。それでも彼ならではのノスタルジックな西部への情緒、哀愁などは見事に醸し出されており、映画ファンなら一度は観ておいて損はない作品といえるだろう。なおビデオ発売の際は『ワイルド・リベンジ 復讐の荒野』という見も蓋もないタイトルに改題されていた。(的田也寸志)
レビュー
監督: サム・ペキンパー 出演: モーリーン・オハラ/ブライアン・キース/スティーヴン・コクラン/チル・ウィルス
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988111280824
- 監督 : サム・ペキンパー
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 33 分
- 発売日 : 2004/8/27
- 出演 : モーリーン・オハラ, ブライアン・キース, スティーヴ・コクラン
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 英語 (Mono)
- 販売元 : 角川映画
- ASIN : B0002I86JW
- ディスク枚数 : 1
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年10月31日に日本でレビュー済み
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一風変わった設定の映画で、ブライアン・キース演じるガンマンの撃った弾丸で唯一命中したものが悲劇を招くというのが面白い。
2017年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
付属解説によるとペキンパーの劇映画処女作ながら本人はプロデューサーフィツシモンズの意向に振り回された本作を快く思っておらず、鬼っ子扱いの映画らしいですが、後の鬼面人を驚かす様な演出は未だ観る事が出来ない物の、所々に隠しようが無いペキンパータッチ、主に抒情性を感じる美しい映画でした。
主演キット役でプロデューサーの姉であるモーリン・オハラ(「わが谷は緑なりき」「大いなる男」)の美しい歌声に思わずハッとするオープニングから、イエローレッグス(ブライアン・キース「マッケンジー脱出作戦」「シャーキーズ・マシーン」)と元南軍の流れ物でイエローレッグスと因縁が有るのを本人は忘れている野人ターク(チル・ウィルス)とその弟分だが銃の腕は遥かに勝るビリー(スティーヴ・コクラン)のどれも単純ではないガンマン達の描写も的確で、実に魅力的な西部劇となっています。
本国ではテレビ西部劇の名優として親しまれたキースの素晴らしいカウボーイ振りは惚れ惚れ致します。
60年に「アラモ」でアカデミー助演男優賞にノミネートされたばかりのウィルス演じるタークの老いたホラ吹きな野人振り、倫理観や法令遵守の精神は皆無ながら己がガンマンの矜持には忠実な陽気なビリーも強烈な印象を残します。
そして齢40を超えているとは思えない美しいオハラは本編では後のペキンパー映画の定番ともなる水浴シーンを見せてくれています。
後のペキンパー組ストローザー・マーティンが町の牧師役であの独特の声を聴かせてくれます。
ピーター・ツィンナーとマーリン・スカイルズのギターの爪弾きとアコーディオンを主としたミニマルな音楽も胸を打ちます。
本Blu-Rayはフィルム・グレインがかなり残っていますが、それが逆に上映当時の雰囲気が味わえる様な欠点も美点にしてしまう様な心理が働く味わい深い映画でした。
ディスクの特典はメニュー画面とチャプター選択、字幕のON/OFFのみ。
付属リーフレットは布施亜紀氏の解説付きの読み応えが有る物でした。
西部劇ファンの方には大いにお薦めです。
主演キット役でプロデューサーの姉であるモーリン・オハラ(「わが谷は緑なりき」「大いなる男」)の美しい歌声に思わずハッとするオープニングから、イエローレッグス(ブライアン・キース「マッケンジー脱出作戦」「シャーキーズ・マシーン」)と元南軍の流れ物でイエローレッグスと因縁が有るのを本人は忘れている野人ターク(チル・ウィルス)とその弟分だが銃の腕は遥かに勝るビリー(スティーヴ・コクラン)のどれも単純ではないガンマン達の描写も的確で、実に魅力的な西部劇となっています。
本国ではテレビ西部劇の名優として親しまれたキースの素晴らしいカウボーイ振りは惚れ惚れ致します。
60年に「アラモ」でアカデミー助演男優賞にノミネートされたばかりのウィルス演じるタークの老いたホラ吹きな野人振り、倫理観や法令遵守の精神は皆無ながら己がガンマンの矜持には忠実な陽気なビリーも強烈な印象を残します。
そして齢40を超えているとは思えない美しいオハラは本編では後のペキンパー映画の定番ともなる水浴シーンを見せてくれています。
後のペキンパー組ストローザー・マーティンが町の牧師役であの独特の声を聴かせてくれます。
ピーター・ツィンナーとマーリン・スカイルズのギターの爪弾きとアコーディオンを主としたミニマルな音楽も胸を打ちます。
本Blu-Rayはフィルム・グレインがかなり残っていますが、それが逆に上映当時の雰囲気が味わえる様な欠点も美点にしてしまう様な心理が働く味わい深い映画でした。
ディスクの特典はメニュー画面とチャプター選択、字幕のON/OFFのみ。
付属リーフレットは布施亜紀氏の解説付きの読み応えが有る物でした。
西部劇ファンの方には大いにお薦めです。
2018年6月15日に日本でレビュー済み
西部劇と思いきや、切ない。現実を生きる人々は、果てしもない旅路を続ける。南軍が正しいとか、北軍が正しいとかは歴史の後付けである。
悲しみに寄り添える悲しみ。それが報われるのは稀有なことである。
悲しみに寄り添える悲しみ。それが報われるのは稀有なことである。
2017年11月21日に日本でレビュー済み
内容はともかく各社の廉価盤について書きます。ご参考になれば幸いです。廉価盤のほとんどで冒頭の製作映画会社ロゴ部分が無いのは残念です。映画が始まるという醍醐味が薄れます。買ったのに何かやましい物を見てる気分になります。小さいテレビで観てる内はサム・ペキンパーのデビュー作品を観れた事に感謝してましたが、プロジェクターで50~60インチぐらいに伸ばしてやると各盤に荒が出てきます。このキープ「荒野のガンマン」盤はボケボケで見れたものではありません。気持ち悪くなってきますので大画面ではお勧めしません。荒野のガマンものです。最近の画質アップ機能が付いたプレーヤーでは少し良くなるかも知れません。
2019年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サム・ペキンパー監督デビュー作品。心と体に傷を負った男女二人が、不幸な形で出会い、行動をともにする中でお互いをいたわり合い、ともに生きていく物語。何とも不思議な味わいの映画である。後の監督作品の代名詞になったバイオレンスの萌芽は感じられない。
2019年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こういう西部劇も有るのだという意味で見ておいても損はないでしょう。
荒くれ男と酒場女(ダンサー)の愛憎劇。
カットされたように最初から男三人の関係がハッキリとは描かれていないので、見終わってもスッキリ感はない。
荒くれ男と酒場女(ダンサー)の愛憎劇。
カットされたように最初から男三人の関係がハッキリとは描かれていないので、見終わってもスッキリ感はない。
2018年2月13日に日本でレビュー済み
今までの廉価版とかで出ていたものは、(全てを確認している訳ではありませんが)スタンダードサイズやヴィスタサイズにトリミングされて画質も厳しいものばかりでした。それがとうとう洞窟内のシーンでも人の動きがしっかり見える綺麗な画質で、念願のオリジナルサイズでのリリースですからそれだけで大満足の満点。だって映画ファンなら誰もが大好きなペキンパー監督の記念すべき映画デビュー作なのですから。正直ブルーレイで見なければ!という画質でもありませんが、DVDはプレスされていないのでここはブルーレイで決まりです。
実際、今まではペキンパーの演出の魅力が全く感じられない凡作としか扱われてなかった映画ですが、こうしてきちんとしたシネマスコープの画角で見ると、あの暴力映画ですら意外と繊細で計算された画面配置にこだわるペキンパー映画の魅力に溢れていて、この叙情的な映画に引き込まれてしまうのは必至。
勿論、脚本と人物設定に難があるのは変わらずで、いつもはかなり深く登場人物のキャラクターを掘り下げるペキンパーもデビュー作ではそこまで手が回らなかったのかと思ってしまうところですが、これは解説書にプロデューサーから脚本の書き直しも禁止され、役者への演出も口出しをされたという事情が書かれていて成程なぁと・・・。
ストーリーは“荒野の七人”ではS・マックイーンとY・ブリンナーが出会うほんの数分なのに無茶苦茶格好良かった墓地埋葬シーンを90分かけてのんびりやっているようなもので、当時の大スターだったモーリン・オハラのプロモーションフィルムみたいなもの。男性陣の3人のデコボコトリオについては、しっかりとした描きこみがされていないので、意外な展開の筈のラストも結構グダグダに・・。ですので確かにペキンパー映画としたら最後に見る映画でもいいとは思うのですが、やはりシネマスコープの端々から立ち上ってくるあの独特のタッチは素晴らしいです。
そして単純にB級西部劇として見ると、何ともいえないムードのロードムービー風の小品としてとても面白いものです。
実際、今まではペキンパーの演出の魅力が全く感じられない凡作としか扱われてなかった映画ですが、こうしてきちんとしたシネマスコープの画角で見ると、あの暴力映画ですら意外と繊細で計算された画面配置にこだわるペキンパー映画の魅力に溢れていて、この叙情的な映画に引き込まれてしまうのは必至。
勿論、脚本と人物設定に難があるのは変わらずで、いつもはかなり深く登場人物のキャラクターを掘り下げるペキンパーもデビュー作ではそこまで手が回らなかったのかと思ってしまうところですが、これは解説書にプロデューサーから脚本の書き直しも禁止され、役者への演出も口出しをされたという事情が書かれていて成程なぁと・・・。
ストーリーは“荒野の七人”ではS・マックイーンとY・ブリンナーが出会うほんの数分なのに無茶苦茶格好良かった墓地埋葬シーンを90分かけてのんびりやっているようなもので、当時の大スターだったモーリン・オハラのプロモーションフィルムみたいなもの。男性陣の3人のデコボコトリオについては、しっかりとした描きこみがされていないので、意外な展開の筈のラストも結構グダグダに・・。ですので確かにペキンパー映画としたら最後に見る映画でもいいとは思うのですが、やはりシネマスコープの端々から立ち上ってくるあの独特のタッチは素晴らしいです。
そして単純にB級西部劇として見ると、何ともいえないムードのロードムービー風の小品としてとても面白いものです。