2004年、INCOGNITOの作品です。
本作の目玉は、何と言っても、Maysa Leakの復帰!
進化し続けるINCOGNITOの音楽に、あのソウルフルな歌声が帰ってくるわけですから、鬼に金棒です!
本作の収録曲は、
MaysaがLead Voの曲は(1)(2)(5)(6)(8)(10)(11)の7曲、Tony MomrelleがLead Voの曲は(3)(7)の2曲、
ImaniがLead Voの曲は(12)、インストが(4)(9)(13)(14)の4曲。。。となっており、Maysaを中心に据えて、インスト曲等が色を添えるような作風です。
楽曲も、Funky系あり、マッタリ系あり、ラテンっぽさあり、Jazz/Fusionっぽさあり、ハウスっぽい曲もあり多彩。
(1) "Don't Turn My Love Away"のリラックスしたグルーヴにシャープなホーン隊。
そこに、Maysaの歌声が入った瞬間、思わず「う〜ん、やっぱりMaysaだよなぁ〜」と唸ってしまいます。
バラード(10) "Autumn Song"では、「Maysaのほろ苦い歌声 & BlueyのJazzyなギター」に、双方の年輪が感じられて、いい味出すなぁ〜と。
DOOBIEのカバー(11) "Listen to the Music"は、スペーシー & Jazzyで、オリジナリティのあるカバーに仕上がってて満足。
他、Tony Momrelleが歌う(3)(7)は、Stevie Wonderを彷彿させ、じっくり聴かせてくれますし、
8分超に及ぶGeorge DukeとのFunkyセッション(9)、RTF "Spain"を彷彿させる白熱インスト(14)も、聴きどころです。
Maysaの素晴らしさと、Blueyの才能が、かつてから大きく広がっているのを、再認識させてくれる作品です。
「INCOGNITOファン」は、もちろん必聴!
特に、「『Tribes, Vibes and Scribes』『Positivity』は、よく聴いたのに、すっかりご無沙汰」なんて人には、思わず聴かせたくなります。
【参考】 日本盤は、ボーナストラック「All I Want is You (Lead VoはBluey)」収録。全15曲。