TVで紹介されDVDを早速購入したが、想像していた内容と少し異なっていた。当初のイメージは、電波少年や元気の出るテレビなどで見受けられた笑いだと思っていた。しかし、明らかに異なる点は、マゾの要素がふんだんに散りばめられている点だ。ここにはモンティパイソン的な毒気はないが、痛みを他者に与える事なく出演者自ら喜んで行っている事が、痛快でもある。
この映像はパフォーマンス要素がかなりある為、他者に向けられる痛みの行為が実に少ない。過去において、多くの芸人が虐げられてきた痛みの笑いは、日本でも馴染み深い笑いの一つだが、自ら喜んで自虐的行為を課す事により、精神的に健全な笑いが新鮮味を帯びているようにも思える。
出演者は20代後半から30代前半の独身&妻子持ちの大人達なのだが、アクションは幼稚な上、マゾ行為を喜んでやってのけてる所に、日本とは異なる新たな笑いが健在している。
また、ここに出演しているメンバーは実に愛すべきキャラだ。この点が鑑賞促進を促す秘密が隠されているようにも思える。一度見れば十分な笑いだが、ついつい好きな場面を何度も見てしまうこのツボは、出演者の魅力とも言えるだろう。