日本人にもお馴染みの、フレンチ・ポップス+シャンソンを集めたCD。
音質もよく、各曲の解説が付いていたのも嬉しいです。
購入の決め手は、A・ドロンとダリダの「甘い囁き」が入っていたこと。
ドロンの渋い低音の囁きは魅力的です。
ドロンがダリダとデュエット(ドロンは台詞を囁くだけ)することになったエピソードが書かれていて、ドロンのファンとしては、ちょっと感動してしまいました。
その他、嬉しかったのは、B・バルドーの「ふたりの夏にさようなら」J・バーキンの「無造作紳士」「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」が入っていたこと。
日本ではサーカスがカヴァーした大ヒット曲「Mr.サマータイム」のオリジナル曲「愛の歴史」、その他日本のCMで使われた曲も多く収録されています。
なぜか、加藤登紀子さんの歌が1曲入っていたのは、ご愛嬌?
「バラ色の人生」は、「007美しき獲物たち」のボンドガール、グレース・ジョーンズ(ジャマイカ出身)によるカヴァー、「黒くぬれ」はA・ドロンの「太陽がいっぱい」のヒロインを演じた、マリー・ラフォレによるカヴァーです。
日本でも流行した懐かしい曲の数々、一時代を築き上げた歌手・俳優達の歌声と囁き、珍しいカヴァーを充分堪能できるCDでした。
ただ聴き流しているだけでも、ちょっとお洒落な気分に浸れます。
けだるい午後のひと時に、いかがでしょうか。