1932年、デンマーク。カール・ドライヤー監督。
旅人アランが行き着いた村では、老婆の吸血鬼とその手下が、人々を脅かしていた。
狙われた姉妹を救うため、アランは一夜の冒険を繰り広げる、というお話。
まるで悪夢のようにシュールな展開が続く、摩訶不思議な映画です。
徘徊老人のような訪問者。
村を動き回る、姿なき影。
唐突にアランを襲う幽体離脱。
そして棺に入った自分の死体・・・・。
かなり難解ですが、これらについて、筆者なりの解釈を施してみます。
まず、本作のテーマはおそらく「時間」と「運命」。
動き回る影は、亡霊というより過去の残像でしょう。
不死者の牛耳るこの村では、時間軸が狂い、過去と未来が混在していると思われます。
そして訪問者は、ボケ老人ではなく、未来からやって来た幽霊です。
殺された後、娘の助っ人を探して時間を遡ってきた。
その霊に気づいたのは、現実離れした感性を持つアランのみだった、と。
幽体離脱の件で重要なのは、その前にアランが献血をした事。
そのため公園で貧血を起こしますが、それが結果オーライ。
もし献血をしていなかったら、すぐ医院へ乗り込み、銃で返り討ちに遭っていたはず。
そんなifの世界を、時空のはざまで垣間見たのでしょう。
要するに、老人の娘への愛と、アランの義侠心が、運命を変えたという話なのです。
決して不条理ではなく、SF的な理屈が通っています。
(ただし、ラス前にアランがまた半透明になるのは、作りのミスでしょう。)
古典的な怪談に、時間SFの要素を取り入れた、すなわち「時間怪談」。
今観ても、とんでもなく先鋭的な映画であり、とんでもない傑作だと思います。
なお、このソフトに収録された淀川長治の解説は、全面的にデタラメ。
どうやらボケていたのは、こっちの老人だったようです。
ヴァンパイア [DVD]
フォーマット | ドルビー, ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | アンリエット・ジェラール, モーリス・シュッツ, ジュリアン・ウェスト, カール・ドライヤー |
言語 | ドイツ語 |
稼働時間 | 1 時間 11 分 |
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登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : ドイツ語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4933672226538
- 監督 : カール・ドライヤー
- メディア形式 : ドルビー, ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 11 分
- 発売日 : 2004/9/24
- 出演 : ジュリアン・ウェスト, アンリエット・ジェラール, モーリス・シュッツ
- 字幕: : 日本語
- 言語 : ドイツ語 (Mono)
- 販売元 : アイ・ヴィ・シー
- ASIN : B0002T24WG
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 32,985位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
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イメージ付きのレビュー
5 星
棺の中から目線
ひなびた村を訪れた男の奇妙な体験霧の館に住む病気の娘に輸血した彼は自分が棺の中にいる幻想と現実が交錯する・・・・トーキー映画ですけど、台詞を極力抑えて映像の力で恐怖に迫ります。棺の中から目線での、見下ろす人や上空の画が怖いこと・・・逆に、棺の中の亡骸に木漏れ日が射しているんですよね。なかなか、こういう映像って出来そうで出来ないと思います。って思ってたら、亡骸の目がっ!
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1932年制作の吸血鬼映画。レ・ファニュ原作『吸血鬼カーミラ』最初の映画化……のはずなのですが、お話はぜんぜん違います。古城の中の衰弱した美少女、元凶の女吸血鬼の墓を探し当てて退治する――といったシチュエーションが『カーミラ』要素? 同じレ・ファニュの他の短編の要素もいくつか取り込まれている模様。
内容といえば意味があるようなないような、何だか不穏で脈絡のないイメージ映像の連なりといった印象でして、唐突な展開続き。何しろ主人公ときたらのっけから「邪悪なものを調べるうちに現実と非現実の区別がつかなくなった」なんて紹介されています。美少女を助けるために輸血したら幽体離脱して、肉体だけが死んだ状態で埋葬されたと思ったら、夢だった? 自分で書いていても意味が分かんないのであります。
トーキーなんですが、まだまだ無声映画の演出を引きずっていたのか、セリフは極端に少なく、字幕の説明でストーリーは進行。映画を見ているというより、何だかイメージビデオを眺めているような感覚でした。
内容といえば意味があるようなないような、何だか不穏で脈絡のないイメージ映像の連なりといった印象でして、唐突な展開続き。何しろ主人公ときたらのっけから「邪悪なものを調べるうちに現実と非現実の区別がつかなくなった」なんて紹介されています。美少女を助けるために輸血したら幽体離脱して、肉体だけが死んだ状態で埋葬されたと思ったら、夢だった? 自分で書いていても意味が分かんないのであります。
トーキーなんですが、まだまだ無声映画の演出を引きずっていたのか、セリフは極端に少なく、字幕の説明でストーリーは進行。映画を見ているというより、何だかイメージビデオを眺めているような感覚でした。
2012年2月3日に日本でレビュー済み
ひなびた村を訪れた男の奇妙な体験
霧の館に住む病気の娘に輸血した彼は自分が棺の中にいる幻想と現実が交錯する・・・・
トーキー映画ですけど、台詞を極力抑えて映像の力で恐怖に迫ります。
棺の中から目線での、見下ろす人や上空の画が怖いこと・・・
逆に、棺の中の亡骸に木漏れ日が射しているんですよね。
なかなか、こういう映像って出来そうで出来ないと思います。
って思ってたら、亡骸の目がっ!
霧の館に住む病気の娘に輸血した彼は自分が棺の中にいる幻想と現実が交錯する・・・・
トーキー映画ですけど、台詞を極力抑えて映像の力で恐怖に迫ります。
棺の中から目線での、見下ろす人や上空の画が怖いこと・・・
逆に、棺の中の亡骸に木漏れ日が射しているんですよね。
なかなか、こういう映像って出来そうで出来ないと思います。
って思ってたら、亡骸の目がっ!
ひなびた村を訪れた男の奇妙な体験
霧の館に住む病気の娘に輸血した彼は自分が棺の中にいる幻想と現実が交錯する・・・・
トーキー映画ですけど、台詞を極力抑えて映像の力で恐怖に迫ります。
棺の中から目線での、見下ろす人や上空の画が怖いこと・・・
逆に、棺の中の亡骸に木漏れ日が射しているんですよね。
なかなか、こういう映像って出来そうで出来ないと思います。
って思ってたら、亡骸の目がっ!
霧の館に住む病気の娘に輸血した彼は自分が棺の中にいる幻想と現実が交錯する・・・・
トーキー映画ですけど、台詞を極力抑えて映像の力で恐怖に迫ります。
棺の中から目線での、見下ろす人や上空の画が怖いこと・・・
逆に、棺の中の亡骸に木漏れ日が射しているんですよね。
なかなか、こういう映像って出来そうで出来ないと思います。
って思ってたら、亡骸の目がっ!
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2015年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ようやく、ずっと探し求めていた映画に出会えた」
それが、この作品を観た率直な感想。
この映画の主役は“雰囲気”です。
はっきり言って、ストーリーさえ二の次です。
一応、大まかな物語はありますが、設定とか、整合性とか、あれはどういう意味だ? とか気にしながら観ていると楽しめないでしょう。
この映画の魅力は、まるで夢の中にいるような幻想的なムードです。
それも、ちょっと不気味なムードなのですが、それが何故か心地良いのです。
「吸血鬼(ヴァンパイア)」という題名から連想されるような、例えば……吸血鬼が首に噛みついたり…などといった定番の場面は出てきません。
嫌悪感を誘う残酷な場面や、心臓に悪いショック演出もありません。
ここにあるのは不気味で幻想的な雰囲気。
ストーリーも台詞も最小限で無駄がなく、一方で映像には徹底してこだわっている。
その美しさにうっとりします。
実際は昼間なのに、全篇が一晩の出来事だという設定も、雰囲気に飲まれて意外と気にならなかった。
あるレビューで「今では資料的価値しかない」という意見もありましたが、私は昔の映画だということをあまり意識しないで観ることができました。
一方、気になったこととしては、たまに台詞があるとき、画面下にバカでっかい英語の字幕が出て、更に画面右に縦書きの日本語字幕が出るので、映像のかなりの部分が隠れてしまうことです。
あと、冒頭に、淀川長治さんの解説映像がついているのですが、ストーリー的に全く違うことを喋っておられます。
まあ、このくらいは微笑ましいですが。
それだけ、この映画が物語よりも映像や音などの雰囲気で味わう作品ということでしょう。
頭よりも、感性で観ていただきたい名作です。
本当、出会えて良かった!
買って良かった♡
それが、この作品を観た率直な感想。
この映画の主役は“雰囲気”です。
はっきり言って、ストーリーさえ二の次です。
一応、大まかな物語はありますが、設定とか、整合性とか、あれはどういう意味だ? とか気にしながら観ていると楽しめないでしょう。
この映画の魅力は、まるで夢の中にいるような幻想的なムードです。
それも、ちょっと不気味なムードなのですが、それが何故か心地良いのです。
「吸血鬼(ヴァンパイア)」という題名から連想されるような、例えば……吸血鬼が首に噛みついたり…などといった定番の場面は出てきません。
嫌悪感を誘う残酷な場面や、心臓に悪いショック演出もありません。
ここにあるのは不気味で幻想的な雰囲気。
ストーリーも台詞も最小限で無駄がなく、一方で映像には徹底してこだわっている。
その美しさにうっとりします。
実際は昼間なのに、全篇が一晩の出来事だという設定も、雰囲気に飲まれて意外と気にならなかった。
あるレビューで「今では資料的価値しかない」という意見もありましたが、私は昔の映画だということをあまり意識しないで観ることができました。
一方、気になったこととしては、たまに台詞があるとき、画面下にバカでっかい英語の字幕が出て、更に画面右に縦書きの日本語字幕が出るので、映像のかなりの部分が隠れてしまうことです。
あと、冒頭に、淀川長治さんの解説映像がついているのですが、ストーリー的に全く違うことを喋っておられます。
まあ、このくらいは微笑ましいですが。
それだけ、この映画が物語よりも映像や音などの雰囲気で味わう作品ということでしょう。
頭よりも、感性で観ていただきたい名作です。
本当、出会えて良かった!
買って良かった♡
2011年3月8日に日本でレビュー済み
冒頭、宿の一室に案内された主人公が、手に持った薄暗いランプにぼんやり照らされる室内をゆっくり、ゆっくりと首をめぐらせて眺めまわすあたりからすでに、画面にはただならぬ気配がひしひしと充満し始め、その後、クローズアップされた部屋のドアノブがじりじりと音もなくまわり始める頃には、ただ押し黙ったまま大きく目を見開いてそれを見つめる主人公とわれわれの間の距離は溶解し、もはや次々と展開する不可思議な事象に翻弄され続けるしかなくなります。吸血鬼(シェリダン・レ・ファニュの
吸血鬼カーミラ 創元推理文庫 506-1
)との対決、という筋書きは一応あるけれども、ドラマティックな盛り上がりや吸血鬼衝撃の登場、のような展開はなく、夢ともうつつともつかないなかで眼前に展開する映像にただただ眼を奪われ続けた記憶だけが観たあとに残ります(非常に有名な、棺で運ばれる主人公の顔のアップと、彼の視点(死者の見る景色!)での交代ショットのシーンに象徴的なように、そもそもわれわれの代理たる主人公が、徹底して受動的な存在なのです)。
おそらく当初の監督の意図に加えて、トーキー初期の技術的問題と、現存するフィルムの状態とすべてがあいまって、音響は極めて不鮮明で、台詞もよく聞き取れないものが多い。けれども、むしろそのおかげで作品全体になんともいえない非現実感が瀰漫し、これが何度観てもその度に、悪夢の国に往還してきたような、他では味わえない奇妙な後味を残すのに一役買っているのでしょう。そういう意味でこの時代にしか撮り得なかった大傑作だと思います。
ドライヤーはいうまでもなく映画史上の巨人で、私も最も愛する監督のうちのひとりですが、彼の映画に共通して感じられる、異常な強度というか気配というか、可聴域を超える高周波の轟をたててうなっているような、静かなのに圧倒的に高いテンション、が、他の作品とはやや異なった方向で、しかし十二分に花開いた異色作といえましょう。
最後に昔話をすると、大好きなこの作品、上映の機会を眼を皿のようにして探しては、何度もあっちこっちの小さな自主上映に通ったものです。これが手元においておけるなんて!
おそらく当初の監督の意図に加えて、トーキー初期の技術的問題と、現存するフィルムの状態とすべてがあいまって、音響は極めて不鮮明で、台詞もよく聞き取れないものが多い。けれども、むしろそのおかげで作品全体になんともいえない非現実感が瀰漫し、これが何度観てもその度に、悪夢の国に往還してきたような、他では味わえない奇妙な後味を残すのに一役買っているのでしょう。そういう意味でこの時代にしか撮り得なかった大傑作だと思います。
ドライヤーはいうまでもなく映画史上の巨人で、私も最も愛する監督のうちのひとりですが、彼の映画に共通して感じられる、異常な強度というか気配というか、可聴域を超える高周波の轟をたててうなっているような、静かなのに圧倒的に高いテンション、が、他の作品とはやや異なった方向で、しかし十二分に花開いた異色作といえましょう。
最後に昔話をすると、大好きなこの作品、上映の機会を眼を皿のようにして探しては、何度もあっちこっちの小さな自主上映に通ったものです。これが手元においておけるなんて!
2013年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画のプリントが、思っていたよりもイマイチ良くなかったです。古い映画ですので難しいのはわかりますが、それでももっと良いMotherがあるはずです。この映像では、名作と言われる作品の魅力が伝わりません。出処もはっきり知りたいですね。
2008年5月11日に日本でレビュー済み
カール・ドライヤルの作品 この映画カール・ドライヤルの映像感覚が溢れた名作
この感覚を見てください 骸骨が動いたり主人公の男の体が透けていくあの時の映像は
素晴らしいさらに棺おけのなかには自分の死体が入っている さらに老人であるヴァンパイア
が粉で生き埋めにされるシーンこれも快心の出来 このモノクロ映像の美しさ壮麗を極める
美しいお姫様のような人がヴァンパイアになって笑みを作るあのシーンの恐ろしさは
なんとも言えず良かった 最後閉じ込められていた娘を救い出したところこの監督は世界で
初めてヴィジュアル感覚を生み出した 凄い監督ですこの映画はデヴィット・リンチにも影響
を与えているのだと思います 物語で見せず目で魅せるいかにも映画らしい映画素晴らしい
好きなシーンを言えば朝になってしまうのでここまで この監督にトロフィーを差し上げたい素晴らしい作品です。
この感覚を見てください 骸骨が動いたり主人公の男の体が透けていくあの時の映像は
素晴らしいさらに棺おけのなかには自分の死体が入っている さらに老人であるヴァンパイア
が粉で生き埋めにされるシーンこれも快心の出来 このモノクロ映像の美しさ壮麗を極める
美しいお姫様のような人がヴァンパイアになって笑みを作るあのシーンの恐ろしさは
なんとも言えず良かった 最後閉じ込められていた娘を救い出したところこの監督は世界で
初めてヴィジュアル感覚を生み出した 凄い監督ですこの映画はデヴィット・リンチにも影響
を与えているのだと思います 物語で見せず目で魅せるいかにも映画らしい映画素晴らしい
好きなシーンを言えば朝になってしまうのでここまで この監督にトロフィーを差し上げたい素晴らしい作品です。
2016年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ってくらい外国語の字幕がでっかく映ります
画質も確かにあれなんですが、ドライヤーは雰囲気の為にわざとやってたっぽいので、あくまでこういう作品であると開き直る(他のレビューに、高いやつを見た方がいいよとあるので、やっぱり悪いのかもしれない)
いやむしろ、ドライヤーの狙い通り雰囲気的な怖さが漂う。数多くのホラー映画を見てきたが雰囲気で考えるとトップクラスだと思う
RECのようなどん→キャーの全く正反対であり、むしろ日本のホラーのような匂いがある。
資料的価値しかない作品だとは思わないなあ
カットも1932年のものながら、斬新である。
手すりを掴んでる手だけが動いたりしていてこういうのは、もうちょい後に全盛期を迎えるヒッチコックに継がれているのではと思う。
この映画のカオスな雰囲気もアンジェイ・ズラウスキ―だったり、ベルイマンの狼の時刻だったり、デイヴィッドリンチだったりに引き継がれていると思う
考えるな感じろがちょうど合う。
だが、字幕が邪魔過ぎるから星-1ってのは確かです
まあドライヤー作品では安く手に入る方だから仕方ないのかもしれない
画質も確かにあれなんですが、ドライヤーは雰囲気の為にわざとやってたっぽいので、あくまでこういう作品であると開き直る(他のレビューに、高いやつを見た方がいいよとあるので、やっぱり悪いのかもしれない)
いやむしろ、ドライヤーの狙い通り雰囲気的な怖さが漂う。数多くのホラー映画を見てきたが雰囲気で考えるとトップクラスだと思う
RECのようなどん→キャーの全く正反対であり、むしろ日本のホラーのような匂いがある。
資料的価値しかない作品だとは思わないなあ
カットも1932年のものながら、斬新である。
手すりを掴んでる手だけが動いたりしていてこういうのは、もうちょい後に全盛期を迎えるヒッチコックに継がれているのではと思う。
この映画のカオスな雰囲気もアンジェイ・ズラウスキ―だったり、ベルイマンの狼の時刻だったり、デイヴィッドリンチだったりに引き継がれていると思う
考えるな感じろがちょうど合う。
だが、字幕が邪魔過ぎるから星-1ってのは確かです
まあドライヤー作品では安く手に入る方だから仕方ないのかもしれない