69年発表の4作目。初のシングル・ヒットとなった8.を含む作品。ブルースをベースとした渋めのハード・ロックを聞かせるアルバムだが、1.のようにテンポ・チェンジや場面展開を折り込んだプログレッシヴな曲も含まれる。2.はドブロをフューチャーした前作とは打って変わったアーシーな曲。3.はDr.フィールグッドあたりに通じるブルース・ロック。4.もブルースをベースにしたハード・ロック。太いベース・サウンドが気持ちいい。長尺なギター・ソロは時代の産物だがかなり聞き応えあり。5.は何とカントリー風のバラードだ。ちなみにヒットした8.もクソ・ブルースなハード・ロック。熱い。
前作にあったジャズっぽさや洗練された雰囲気は完全になくなって、まるで別のグループにでもなったような印象を受けるものの、ジューシー・フルーツやDr.フィールグッド、そして多くのサザン系ロック・グループに似たこの雰囲気も十分に味わい深い。イギリスのグループではあるものの、アメリカン・ロックのファンには意外な伏兵として楽しめると思う。