これがデビュー・アルバムと思えないクォリティの作品。
ポーティス・ヘッド以降を継承する
退廃的でダークなテイストを持った男女ユニット。
退廃美を発する、ディープな女性ヴォーカル。
その唄を核に、ギター、ピアノ、シンセに
ノイズ・サンプリング・サウンドコラージュを駆使した
独創的なサウンドがまとわりつく。
ポーティス・ヘッドのような絶望的なダークさではなく、
場末のバーのような、ほの暗さ・ダークグレイで包む
デビッド・リンチの映画のような
妖しくも官能的な音世界。
16曲約60分
めまいを覚えるほどの
トリップ感に捉えられてしまう。
マイク・パットンのレーベルipecacからリリースの
非日常に連れ去られる、凄いアルバム。