メディア掲載レビューほか
KICK THE CAN CREW活動中の2003年にほぼ完成していたという本作。音数を極限まで減らしたうえで、お祭りビート、レゲエ、ポップス的なアプローチなど、カラフルな音作りはコロンブスの卵的見事さ。ラップのスキルは折り紙付き、驚異の新人だ。★
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
KREVAのソロ・アルバム『新人クレバ』がついに完成。先行シングルではメロウなトラックで聴かせるリリックを提示してきたKREVAだが、今作にはビートに身を委ねたかのごときフロウによる多様なフロア・チューンが満載だ。なかでも注目すべきは「DAN DA DAN」。“世界中の誰も知らんぷりできるわけないダンスビート”というKREVAの詞にもある通り、ハイクオリティかつ極めて中毒性の高いビートには度肝を抜かれたし、KICK THE CAN CREWとは一味も二味も違うアダルト嗜好のトラックで、KREVAのいまだ知られざるポテンシャルを垣間見られるはずだ。また、フィーチャリングも多彩なのだが、USのメインストリームにも通じるトラックで自身はもとよりMummy-Dの新境地を開拓した「ファンキーグラマラス」は特筆もの。ほか、スカとカリプソが見事な融和を見せたアップ・ナンバー「Baby Dancer(Home Grown Mix)」でのレゲエDJ的な新しいフロウも見逃せない、超絶マッシヴな一枚。 (金田美穂子) --- 2004年11月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)