メディア掲載レビューほか
オリジナル・ラヴの通算12枚目のアルバム。全曲セルフ・プロデュースで、ロック、スカ、ジャズ、和製ブルースなど、これまで通過してきたジャンルをさらに咀嚼し、自分の声ともっとも親和性の高い、ややルースなバンド・サウンドに仕上げている。詞も、「築地オーライ」に始まり、レトロ・モダンな雰囲気漂う「赤い街の入り口」、“数えなかったら だまされて とられてしまった”とやたらリアルなお金の歌「Yen」など、新しさや格好よさをかなぐり捨てた言葉が綴られる。初期オリジナル・ラヴにおいては優秀なサウンド・コンセプターであり、「接吻」「プライマル」などのバラード曲のヒットによって、世間とつき合ってきた彼だが、さまざまな変節を経て、本作でやっと裸の“シンガー・ソングライター・田島貴男”としてのポテンシャルを全開にすることができたのではないだろうか。前作までは、次のアルバムがどうなるのかがまったく謎だったが、本作には10年後の田島貴男の雛型が見える。 (齋藤奈緒子) --- 2004年11月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
オリジナル・ラヴの通算12枚目のオリジナル・アルバム。様々な音楽性を網羅しながら、ヴォーカリスト田島貴男の色気満載の作品で、{人間・田島貴男}の魅力あふれる大人のロック・アルバム。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)