加藤和彦さんの1970年から1980年代に於ける
発表したアルバムのスタンスとして
サディスティック・・ミカ・バンドでの
当時…同時多発的にメインストリームに出てきた
『グラム・ロック』や『レゲエ』等を
同時期に日本というフィルターを通して生み出す
『創造性』の高いクリエイター的存在でありました。
しかし…その後の加藤和彦さんの方向性として
ヨーロッパや南米等の文章化された風景に
自分という軸から観た物語を歌にしていく要素が
非常に多くなって来た印象を受けます。
この…『パパ・ヘミングウェイ』に関しては
色んな時代・普遍的な日常や男女の恋愛の深さを
ちょっとした仕草や空気感から読み取るような…
そんな作品となっております。
確かに…今までの加藤和彦さんの作品から感じる
『最新な感覚』は感じられませんが
むしろ…加藤和彦さんがその後のファッションや
生活スタイル…トラディショナルなモノ選びを
亡くなるまで貫いていた事を考えてると
この『パパ・ヘミングウェイ』の雰囲気を求めて
生涯を送ったのは納得がいく筈です。